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Niky Roehreke

Niky Roehreke

ニキ ローレケは日本、アメリカ、ヨーロッパを行き来しているノマドアーティスト。東京にてドイツ人の父と日本人の母の間に生まれる。ロンドンのセントラルセントマーチンのグラフィック学科を卒業後ブルックリンに移転し、イラストレーターとして仕事をはじめる。5年間のニューヨーク生活を経て、2014年にワシントン州のオーカス島に拠点を移し森の中でキャンピングカー生活をはじめて以来、自然と都会生活を行き来する旅を続けている。イラスト、テキスタイル、グラフィック、ミュージックビデオやアニメーションなど様々なフィールドで活動。ニキの手描きのイラストとコラージュは下書きせずに遭遇的に仕上がる部分へのこだわりがある。現在はアートをとおして環境問題、本来存在していた自然と人間を繋ぐ制作を進めている。
Niky is a German/Japanese artist and illustrator born and raised in Tokyo. She graduated from the Central Saint Martins College of Art&Design in London and now lives between Japan, Europe and the US west coast. Along with her work in commercial illustration, textiles and animation, Niky is cultivating more personal projects and fosters a growing interest in art as a tool for social change and peaceful activism. Art, she believes, is the most compelling means to address the urgency of our time and to engage in thoughtful reflection of the growing need for a healthy planet.
website: https://www.nikyniky.com
instagram: https://www.instagram.com/nikyroehreke/


トマトが教えてくれたハッピーになれる方法

    LEARNTOMATO

     

    こんにちは!

    とてもとてもとてもお久しぶりです。

     

    今年の3月に2週間ぐらい日本に戻ろうと思ったのが。。。なんと8月の頭まで日本で旅をして、そこから3週間だけヨーロッパに行ってまた2週間前から日本です。

    久しぶりに日本の夏というものを体験して、セミの音聞きながら日本の桃の味に感激したり、はじめて国内でいろんな場所に旅をして日本という国、ここに住む人間達の美しさに感動する日々です!

     

    ブログに書きたい事が山のようにあります!自分でも移動しすぎていつどこにいたのかわけわからなくなっている状態です。

    ここ数ヶ月だいたい1週間以内に次から次へと移動していました。東京、千葉、関西、屋久島、九州などなど。

    具体的に何をしていたかの事は文字にするのに時間がかかっています。。。

     

    という事で、まずはなぜか旅とは関係ないトマトの話を書きたくなったので、トマトの話です。

     

    最近の色々な出来事で去年オーカス島に住んでいた時にはじめて育てたトマトを思い出したんです。

    育ててたトマトはclimbing plant (つる植物)の種類だったので、葉や茎が成長し始めた頃に、

    トマトがなるために茎にひもを巻き付けて上にひっぱって固定をしなきゃいけなかったんだけど私のやり方

    が悪かったのかわからないけど、結局トマトは全く登ってくれず巨大なもじゃもじゃな茂みみたいに育った。

    え~!と思いながら、もじゃもじゃの中を見たら大量のトマトがいっぱいできていた。

     

    その時に思ったんだけど。。。人間って色んな開発とかすごい建物作っちゃったりびっくりな事をできるけど、結局は「自然」を私たちの都合の良いように扱う事ってできないんだよね。

    おとといも福岡の川沿いの道をしばらく歩いてたら、そこら中のアスファルトの地面からどんどん大きい雑草とかお花がいっぱい生えていてあー考えてみたら街って人間がちゃんと常にメンテナンスしないとへたしたら結構短い間で森に戻るんだろうなーと思った。

     

    種まいてさ、「じゃ月曜日の朝9時にトマトになってください、よろしくお願い致します。」なんて言ったて、トマトはでてこない。

    トマトにわざわざがんばってひもとか棒をつけて、そこを登ってくれるだろうと予測はするのだけど、トマトは私の言う事聞かなかったけど、まー最終的にはおいしいトマトになった。

    人間もそんな感じな気がしてて、最近は物事を必死に頑張るとか無理矢理するより、自分の事を観察するというか自然の流れをもっと意識するようにしてます。自然界には「頑張る!」ていう言葉はないからね。。。とかいってまだ?必死に頑張りすぎてしまう時もあるんだけどね。特に〆切前は。でもちょっとはマシになったと自分で思います!

     

    自然の中ではトマトはトマトだという事、木は木である事を理解しています。お花はどんな事をしても絶対に木になれないし、なりたくないし、なろうとしないし、ただお花はお花である。

    たまに自分とか周りの人間みてると、自分はお花なのに必死に木になろうとして、なれなくて絶望して悩んで、最終的にはお花である事さえもできなくなってしまってる気がする。

    だからどちらかというと、お花だという事を理解してお花として生きる事にわくわくしたいなと思う。

    お花としてどうやってわくわくして生きるかというと、基本的どれだけ「今」に意識があるかだと思う。

    お花は咲きたい時に咲こう!という事を計画できません。それは太陽、土、雨、ミツバチとか色々お花自体には関係ない要素に活かされてるからです。人間もそんな感じで、自分には直接関係ないと思っている色々な要素が関わって活かされていると思います。

    だからこそ自分ではコントロールできない事が常に起きえるし、計画してたのにぜんぜんちがうふうになっちゃったりとかがよくあるし、だいたい2014年ニューヨークでイラストの仕事しまくって〆切きゃ~ってなってる時にまさか2015年に島に引っ越してキャンビングカーを森につっこんで土に穴掘ったりしてる自分なんてマジで意味わかんないしまっっっっったくといってあの頃は想像不可能だったし。。。

     

    という事はどういう事かというと。過去も未来も「今」には存在しないから、できるだけ今、好きな事を最高にわくわくしてるほうがいいじゃん。と思えてきたのです。

    私は絵を描く事とか絵を見るのが最高に大好きだから、それが私の自然なんだと思う。

    自然=山とか森、頭ぼさぼさのヒッピーっぽい服着た人間達の事じゃなくて、自然というのはそれぞれの人間の中?心?にあって。どれだけ好きな事をしてるかが一番自然の状態・健康の状態なのかな?お花とか木に近いのかな?というふうに最近思います。

    自分でもそう思うけど、好きな事してるとわくわくするし、気分いいから元気&ハッピーだし、そしたら不思議と物とかだれかに頼ったりなにかしてもらったりしなくても自分で自分をハッピーにできて、自分が自分を好きになれるし、そしたら周りも不思議とハッピーになったり、似たような仲間が集まったり。。。

    と永遠と自分の日記のように書いてしまっていますが。。。

     

    トマトの話に戻すと、なにが言いたかったのかって私もみんなもトマトだという事で、そこにだれかがひもを登れと言われたら登っても良いけど、登らなくったって結局大丈夫という事です。

    そして自分が自分である事が一番の自然であり、それが健康で平和な状態なんだと思います。

    すごく単純な考えかもしれないけど、本当に人間一人一人がただ自分で自分を受け入れて理解する事ができたら、そしたらやっと相手の事も受け入れる事も理解する事もできるようになるし、そして会社、学校、有名な人、政治家、宗教とかを信じる前に、まずは自分自身が自分を信じる事ができたら世界はすごく平和になるのになーと森の中の仲間達を見て思いました。

    だってお花や木にも色んな種類があって、みんなさまざまな方法で森という場所に一緒に生きていて、春に咲くピンクのお花は夏に咲く黄色いお花には絶対なれないし、杉はヒノキに似ていても、ちがうし、お互い杉としてヒノキとして生きていて、でも目には見えない土の下で木はみんな倒れないように根っこ同士で支え合ってるんだ。人間も「人間」という生き物だけど、種類が本当はいっぱいあるからこそ自分で自分の生き方をみつけるしかないんだと思う。

     

    アーティストだから、机に向かってひたすら絵を描くのではなく、アートは生き方、生活からはじまっているのだと最近思います。という事で現在自分で自分を実験中です。良い絵を描けるようになるには、良い生き方をまずしたい。

    頑張らない事を頑張ろう〜

     sun

    photo by Yoshihiro Koitani

     

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