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ミッドタウンに吉岡徳仁が手がける“SPARKLE”なラウンジが登場。ミラノサローネの空気を、六本木で味わって。

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東京ミッドタウンの恒例イベント「Tokyo Midtown Design Touch 2014」が今年も開幕。今回ひと際目を引くのが、アトリウムで開催されている「Salone in Roppongi」。デザイナー・吉岡徳仁さんが手がけたクリスタルのように輝くスツールとサイドテーブルが並べられた「SPARKLE LOUNGE」を、実際に体験できる。

毎年4月にイタリア・ミラノで開催される世界最大の国際家具見本市「ミラノサローネ」。熱きデザインファンや学生以外には耳馴染みのないイベントかもしれないけれど、実は毎年多くの日本人デザイナーや建築家が参加し、世界から高い評価を受けている場なのだ。そんな私たちが誇るべき“日本のデザイン”を体験し、もっと知ってもらおうと昨年から始まったのがこの「Salone in Roppongi」。
今年は家具ブランド・Kartellのために吉岡徳仁さんがデザインした家具「SPARKLE」コレクションのサイドテーブルとスツールを80個以上を並べた「SPARKLE LOUNGE」が完成。クリスタルガラスのような透明の家具にアトリウムの窓から入る光が透けてキラキラと輝く光景は神秘的。夜は天井からのライトが家具を照らしまた違った光を放つ。時間帯によって表情を変える、まさに“光の家具”だ。


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「なぜ自分が透明なものに惹かれるのかを考えると、『輝き』や『光』そのものが好きだからなんです。透明な素材を使って、それを表現したい。一見ランダムに見える面のカットの深さや幅はすべて図面を描いて完成図を想像しながら作っていますが、計算された工業製品でありながら、まるで偶然できたような造形をつくりたいと思っています」

会場に訪れた人々がスツールに座ったり、触れたり、写真を撮ったりと、自由にプロダクトを体験している光景に笑顔を見せながら、吉岡さんはこんな話もしてくれた。
「やはり実際に人が使って楽しんでくれているのを観ると嬉しいです。デザインって人に喜んでもらえる素晴しい仕事なので、もっとデザインを楽しむ人が増えてくれればいいなと思います。今後は日本のデザイン業界に海外からのデザイナーの活躍の場が広がると思いますが、海外旅行に行った時に日本のものが恋しくなる様に、より“日本を感じたい!”と思う日本人もきっと多くなるはず。その中で生まれてくるデザインは、エッジの効いた日本のカラーになると思います。若い世代でも、様々な個性のあるデザイナーが出て来てくれればと思っています」


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「SPARKLE LOUNGE」は~10/26(日)までの開催。最終日は吉岡さんによる特別講義「デザインタッチ カンファレンス」も。この機会に、世界が夢中になった日本のデザインを体験してみて。

「Salone in Roppongi」

会期/開催中~10月26日(日)
時間/11:00~21:00 ※一部イベントのため時間変更あり
場所/東京ミッドタウン アトリウム
入場無料
http://www.tokyo-midtown.com/jp/designtouch/2014/index.html

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