NeoL

開く

OKAMOTO’Sのアドレス帳 Vol.10 吉澤嘉代子×ハマ・オカモト

yoshizawahama5

——ふたりは同級生でもありますけど、吉澤さんはハマくんやOKAMOTO’Sというバンドに対してどういう印象がありましたか?

吉澤「19歳のときに閃光ライオットにエントリーしている同世代の人たちのことを調べたら、ズットズレテルズに行き着いて。『同世代にこんな音楽をやってる人たちがいるんだ!』って驚きました」

ハマ「僕らも閃光ライオットをきっかけに東京以外にどんなバンドがいるかを知りました。色々なバンドの音を聴いて『この人たちには勝てる!』と思ったんですけど(笑)」

吉澤「あはははは。ズットズレテルズは刺激的でしたね。OKAMOTO’Sのライヴはまだ観たことがないので、ぜひ今度お邪魔したいです」

ハマ「ぜひ」

吉澤「私から質問があるんですけど、“OKAMOTO’Sさん”と呼んだらいいのか、“OKAMOTO’S”と呼び捨てにしていいのかという(笑)」

ハマ「それはいい質問ですよ(笑)。うちのバンドに関しては、バンド名に“さん”を付けるのはおかしいという結論です。あれはメディアの影響なのか、どこから派生したのかよくわからないですが、いつの間にか定着していますね。こういうことを言う時点でバンドマンがめんどくさいと思われても嫌なので、ふんわり捉えてほしいですけど(笑)」

吉澤「難しいですよね、この問題(笑)」

ハマ「もちろんソロシンガーの方は、平井堅さん、吉澤嘉代子さんという様に“さん”を付けますが、そこで『じゃあムッシュかまやつはどうなの?』という話になったことがあって」

吉澤「あははははは」

ハマ「KenKenがムッシュと仲がいいので聞いたんです。そしたら『え、ムッシュだよ。“さん”はいらないよ。だってムッシュだよ!?』と言っていて(笑)。あと、フラカン(フラワーカンパニーズ)のミスター小西も“ミスター”が付いてるのでミスター小西と呼んでます。どうでもいい話ですが、そういう特殊例があるということで」

吉澤「なるほど、勉強になりました(笑)。一度、ラッキー池田さんとお仕事させていただいたことがあって。そのときにご本人に『“ラッキー”って呼んでもらっていいから』って何度か言われたんですけど、悩みすぎてとうとうお名前を呼べなくなってしまって。だって、“ラッキー”って呼んだらなんか犬みたいじゃないですか(笑)」

ハマ「犬みたいってすごいな(笑)。でも、この問題についてはどこかで話したかったのでよかったです」

——ちなみに吉澤さんはバンドを組みたいと思ったことはないんですか?

吉澤「ずっとバンドをやりたいと思ってます」

ハマ「やりたいと思ってるんですね」

吉澤「いつも楽屋が寂しいので……。だからバンドが羨ましいなって」

ハマ「なるほどね。でも、ジャッキー吉川とブルーコメッツみたいに、吉澤嘉代子と◯◯というバンドを組んでみてもおもしろいんじゃないですか? 音楽性やビジュアルを考えても、そういう編成が一番しっくりくる気がする。少し昭和の臭いもあって」

吉澤「ああ、なるほど。考えてみようかな(笑)。高校生のころはバンドをやっていたんですよ。女の子の友だちと」

ハマ「それはコピーバンドですか?」

吉澤「いえ、オリジナルでした。楽しかったですね。でも、私が突っ走っちゃって『もっとこうしたい!』というリクエストを出しすぎて『いや、それはちょっと弾けない』って言われたりして」

ハマ「じゃあ、吉澤さんの作品で何かあればいつでも僕を呼んでください」

――おおっ、いいですね。

吉澤「ぜひぜひ。ご一緒したいです。私としては、ハマさんにここまで歌詞を汲み取っていただいてすごくうれしかったので、ぜひ作詞もたくさんやってほしいですね。むしろ作詞家になってほしいです」

ハマ「そうきましたか(笑)。今まで2回だけ作詞に挑戦したことがあるんですが、自分が歌詞を書くとリスナーとしての自分がおもしろいと思える内容にならないんです。それこそさっき話した“説明の説明”という内容になってしまいがちで。それだったら演奏に専念したり、ラジオでしゃべったりするほうが自分でおもしろいと思えるんです」

吉澤「そうか。でも、ハマさんならきっといい歌詞が書けると思います」

ハマ「ありがとうございます。作詞家になってほしいとは想像もしてなかった対談の終わり方だな(笑)」

撮影 倭田宏樹/photo Hiroki Wada(TRON)

文 三宅正一/text Shoichi Miyake(Q2)

編集 桑原亮子/edit Ryoko Kuwahara

yoshizawahama_present

吉澤嘉代子×ハマ・オカモトサイン入りチェキを1名様にプレゼントします。空メールを送信するとプレゼントに応募できます。(←クリック)ご応募お待ちしております。
後日当選された方にはいただいたメールアドレス宛にNeoL編集部よりご連絡させていただきます。

吉澤嘉代子

1990年、埼玉県川口市生まれ。鋳物工場街育ち。父の影響で井上陽水を聴いて育ち、16歳から作詞作曲を始める。2010年ヤマハ主催のコンテストに出場し、グランプリとオーディエンス賞をダブル受賞。2013年インディーズ・ミニアルバム『魔女図鑑』を発売。2014年ミニアルバム「変身少女」でメジャーデビュー、これまでに、2ndミニアルバム「幻倶楽部」、1st アルバム『箒星図鑑』、3rdミニアルバム『秘密公園』を発売。2016年2月17日に2nd AL『東京絶景』を発売し、4月には全国7都市をまわる「絶景ツアー”夢をみているのよ”」を開催、東名阪は初のホールツアーとなる。

http://yoshizawakayoko.com

OKAMOTO’S

オカモトショウ(Vo)、オカモトコウキ(G)、ハマ・オカモト(B)、オカモトレイジ(Dr)。2010年5月にアルバム 『10′S』、11月に『オカモトズに夢中』、2011年9月に『欲望』を発売。2013年1月に4thアルバム『OKAMOTO’S』を発売し、7月に は両A面シングル“JOY JOY JOY/告白”を、11月6日にニューシングル“SEXY BODY”をリリース。2014年1月15日に岸田繁(くるり)を迎えた5th アルバム『Let It V』を、8月27日にはRIP SLYME、奥田民生、黒猫チェルシー、東京スカパラダイスオーケストラ、ROY(THE BAWDIES)らとコラボを果たした5.5 thアルバム『VXV』を発売。2015年9月30日、6th『OPERA』をリリース。「OKAMOTO’S TOUR 2015-2016“LIVE WITH YOU”」のツアーファイナルではZEPP DIVER CITY TOKYOをソールドアウトさせ、大成功をおさめた。

http://www.okamotos.net

 

1 2 3 4 5

RELATED

LATEST

Load more

TOPICS