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村川絵梨『花芯』インタビュー

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1957年に瀬戸内寂聴によって描かれた小説「花芯」が初の映画化。親が決めた許嫁・雨宮(林遣都)と結婚し、子をもうけながらも夫の上司である越智(安藤政信)に恋をする主人公・園子(村川絵梨)の生き様を描いた本作は、時代背景から遠い物語のように感じられるかもしれないが、女性の恋愛や性、それにまつわる感情を鋭利に描き、今を生きる女性にも深い共感を呼ぶに違いない秀作となっている。子宮の命じるままに生きる、からだじゅうのホックが外れている女ーー身体と心を曝け出して園子を演じた村川絵梨に話を聞いた。


——安藤監督はずっと村川さんとお仕事をしたいとおっしゃっていたそうですね。オファーを受けた時の率直な感想を教えてください。




村川
「まずこういう一人の女性の半生を描く役に、監督が私をイメージしてくださったというのが純粋に嬉しかったです。そして瀬戸内寂聴さんの作品の強さみたいなものが台本を読んでる時点で伝わってきて、園子という主人公に対しても、この女性はなんて格好いいんだろうと本当に純粋に好きになって。でも果たして私にできるのかなとも思ったんですね。いろんなチャレンジもあるし悩んだんですけど、『いや、これはやらなきゃ後悔する』とすぐ思えたのでお願いしますと挑みました」



——その悩んだ部分というのは?



村川
「感情的にも肉体的にも色々女性として晒け出さなきゃいけない部分も多い役なので。そこを私が無理してやってしまったら無理しているものが伝わるし、無理しないでできるかということを考えて自分と戦って。でも『今ならできる!』と思えたんです」

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