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text by Shinichiro "JET" Takagi

G.RINA『LIVE&LEARN』Interview

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2015年に5年ぶりにリリースされたソロ・アルバム『Lotta Love』から約1年強を経てリリースされる『LIVE & LEARN』。ジャケットからも感じられる80s~90sフレイヴァを作品の基調にしながらも、ヒップホップ以降の、そして現代的な音像をそこに込めることに寄って、単なるリバイバルに留まらない先進的な作品性を形作っている。しかし同時に、その聴感や感触は非常にポップでリスナー・フレンドリーな表情を湛え、リスナーに様々な情景を楽曲ごとに見せる。鮮やかで艶やかな、G.RINAの描き出す世界は、やはりセクシーだ。

——前作「Lotta Love」から今作の間には、TOKYO HEALTH CLUB“Last Summer (Sunset Breeze Version)” 、Negicco“Good Night ねぎスープ”、 「T.R.E.A.M. PRESENTS : 田中面舞踏会サウンドトラック – LIFE LOVES THE DISTANCE」収録のG.RINA, Koedawg & 紫陽花“Instant Lover”と、方向性も内容も、提供形態も全く違う作品を手がけられましたね。


G.RINA「はい。異なるタイプの依頼をいただくのは自分でもおもしろくて。ありがたいですね。いろんなオーダーに応えたいと思っています」


——それだけG.RINAさんの作家性が幅広いということですね。


G.RINA「求められるものに応えたいのと、プラスアルファで提案を返したいと思っていて、いつもチャレンジなんです」


——そして新作『LIVE & LEARN』は、前作の『Lotta Love』からも感じた80sや90s初中期の雰囲気を、より強く押し出したようにも感じました。


G.RINA「そうですか。受け取る人によって、感想やイメージが違うんですよね。それが面白いなって」


——前作に見られた「今っぽい崩し方」よりも、今回はストレートな感触を受けたので、そう思いましたね。


G.RINA「前作は温かみのあるサウンドにこだわったんですが、今回はエレクトリックなシンセを強調したり、ビートもダンサブルな部分が強いかなと思います」


——それは制作の前提としてそう思われていたんですか?


G.RINA「結果的に、ですね。トラックの段階での“想像未来 feat. 鎮座DOPENESS”が出来た時に、これは前回とは違うアプローチがちゃんと提示できると確信が持てて」


——具体的にはどういった部分ですか?


G.RINA「80sファンクや90sリバイバル的な音楽が沢山出てきてると思うんですけど、そこでまだ使われていないような引用の仕方をしたいとも思っていて。“想像未来”や他のいくつかの曲では、ブラック・ミュージックだけじゃない80sのムードを意識的に取り入れました」


——個人的にはそれを“想像未来”のコーラス・ワークの部分で感じました。音楽的構造の上で「合わせる」と「ずらす」のバランスに、非ブラック・ミュージック的な部分を感じて。


G.RINA「熱い具に冷たいソースをかけるような感じというか。これがスゴく実験的な曲だったから、シンプルにソウルフルな“フライデーラヴ feat. yoshiro (underslowjams)”や“しあわせの準備”のような曲との振り幅が出せるかなと思いました」


——“想像未来”は1曲の中でビートの打ち方の変化で印象がガラッと変わる、トラックの中に時間の経過を感じる構成ですね。


G.RINA「色んなパターンのメロディやドラム、ビートを作って、行き着いた先に出来た曲で、出来上がりまで一番時間がかかりましたし、あれが正解だったか未だに分からない(笑)」


G.RINA "close2u" full length music video from plusGROUND on Vimeo.

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