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[女性限定試写会ご招待]クリステン・スチュワート『パーソナル・ショッパー』インタビュー

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━モウリーンは自分が“パーソナル・ショッパー”であることに若干うんざりしながらも、タブーを犯して、キーラの服を試しに着てみることをやめられず、それを楽しんでいますよね。


クリステン「嫌いであると同時に魅了されているの。アイデンティティの危機に陥っているのよ。彼女が消費社会の浅はかさを非難するフェミニストではないところが気に入っているわ。彼女は自分の中の葛藤を抱えているの。キャリアが形になり始めて、この世界にとても魅力を感じているのだけれど、そのことを恥じている。私も時々そう感じるし、誰しもがある程度は感じたことがあることだと思う。現代ファッションの世界で繰り広げられる物語だけど、1930年代のハリウッドでも起こり得たことね。その当時のほうがマシかどうか分からないけど。人間はいつでもキラキラ輝くものに心惹かれるものでしょ。小さな蛾のように」


━本作はとても変わった方法で自由を見つけようとする若い女性の自己解放の物語でもありますね。


クリステン「そうね。私の人生で最高の瞬間はいつも悲惨な出来事の後にやってくるの。トラウマを抱えるような体験の後に、心の静けさや心満たされる瞬間を得られることってよくあるでしょ。死にそうな体験をしたら、自分が生きていることをより強く実感するものよ。映画の終わりには、たとえ探していたものを見つけられなかったとしても、モウリーンはやっと再出発することができるの」
━どのような役作りをしましたか?また、あなたにとって見た目上の役作りはどれほど重要ですか? 


クリステン「すごく重要よ。モウリーンが死んでしまった双子の片割れの兄弟との繋がりを探し求めているのだと観客に感じてほしかった。だから、飾り立てていない、ほとんど中性的な見た目がいいだろうと考えたの。また、彼女の容姿にはファッション業界への愛憎が反映されているから、服装はとても大事だった。映画の役作りに関して言うと、いつも脚本を一度だけ読んで、その後は見ないようにしている。毎日、現場で各シーンを発見していくの。特にこの映画のために事前に勉強しておくことはなかったわ」


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『パーソナル・ショッパー』
5/12(金)TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー
監督:オリヴィエ・アサイヤス(『夏時間の庭』『アクトレス ~女たちの舞台~』) 出演:クリステン・スチュワート、ラース・アイディンガ―、シグリッド・ブアジズ
原題:Personal Shopper/2016年/フランス映画/英語・フランス語/1時間45分/シネマスコープ/カラー/5.1ch
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES 公式サイト:personalshopper-movie.com
©2016 CG Cinema – VORTEX SUTRA – DETAILFILM – SIRENA FILM – ARTE France CINEMA – ARTE Deutschland / WDR
http://personalshopper-movie.com

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