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text by Ryoko Kuwahara
photo by Shuya Nakano

アヴちゃん(女王蜂)「デートはライトに」 Vol.7 ゲスト:小春(チャラン・ポ・ランタン) ロボットレストラン編

NeoL_avu_koharu_03_08_Photograpy : Shuya Nakano | Edit : Ryoko Kuwahara


NeoL_avu_koharu_03_09_Photograpy : Shuya Nakano | Edit : Ryoko Kuwahara


21:00 新宿三丁目駅


アヴちゃん「ツアーファイナルをロボットレストランでやりたい欲。ダンサーさんがすごい本気で、わたしたちもちゃんとやらなきゃと思った」


小春「なにが一番よかった?」


アヴちゃん「笑顔。小春ちゃんは?」


小春「もうね、想像の何百倍もエンタメ性があってビックリした」


アヴちゃん「物語があるのは強いよね」


小春「ロボットのデザインもすごく良くて」


アヴちゃん「超ガラパゴスだったね」


小春「楽しかったなあ。帰りたくなくなる。あそこはデートにいいかもね」


アヴちゃん「いい。楽しいもん」


小春「そこまで知らないふたりが仲良くなるにはとてもいい。子どもも好きそう」


アヴちゃん「泣いちゃうんじゃない? わたしもちょっと泣いちゃったもん」


小春「その怖いのもカップルにはいいんだろうね」


アヴちゃん「『怖かった?ヨシヨシ』って? ならんわ!」


小春「(笑)」


アヴちゃん「ああいう一笑にふせる感じでいつつ、入ったら入ったでやっぱり面白かったねというのはいまの日本に一番必要な感じがする。うちらもそういうところあるかもね」


小春「うん。イロモノだと思われがちだけど、『ちゃんと曲じゃん!』みたいな」


アヴちゃん「ガチじゃんってね。ロボットレストランは丸腰で来るから逃げられない感じだったけど、そこも同じで。わたしも心を開きたい!ってなったもん。手段を厭わない感じもよかった」


小春「キラキラした世界と同時に、汗も、息切れも、失敗も、全部見えてるのとか、ロボットレストランと言いつつ、人間が作ってる感じがしてすごく良かったよね。いろんなものを自分のものにしてる感じもいいし、振り付けもすごくよかった」


アヴちゃん「誰がプロデュースしているのか気になるよね。わたしもメロディペットを改造して乗って登場したい」


小春「やりたい〜〜。あれを見てたらデカくて動く乗り物がどうしても欲しくなった(笑)」


アヴちゃん「作っちゃえば? ソワレも素敵なお店だったし、楽しかったな。新宿はあまり馴染みがなかったんだけど、おもしろかった」


小春「私はソワレのあたりで十代の時に流しをしてたから馴染み深いけど、ロボットレストランは初だったから楽しかった」


アヴちゃん「流ししてたの?」


小春「そう。ひとつのことにしか集中できないからアコーディオン以外やる気なかったくせに、男で文無しになってあっさりママをやるっていうね(笑)。お金なさすぎて、もものデート映像を作って売りさばいてた」


アヴちゃん「すごいね(笑)」


小春「いまのマネージャーと会ったのが、ちょうどその時期で、男性メンバーを首にした日だった(笑)。なんか男の人とバンドやるのが合わないみたいで、ガールズバンドをやる気はなかったのにふたりいた男の人たちがやめてこうなってる」


アヴちゃん「わかるよ。うちも契約のときに、『スタッフは全員女性でお願いします』って条件を出した。いまはひとりひとりを見て判断できるけど、当時は男の人になにか言われるのが許せなかったから。でも当時として良い判断だったと思う」


小春「うちは『投げ銭は全部ください』って条件だった(笑)。私が大道芸をやっていて、年1回はやらないと資格を剥奪されてしまうからいまも続けていて。その投げ銭は事務所を通さず私のものにさせてくださいって」


アヴちゃん「そういう協会があるの?」


小春「都庁にそういう部署がある。大道芸人ラインセンス。顔写真付きの証明書が必要なときに使えるラインセンスなんだよ」


アヴちゃん「格好いい!」


小春「実は所属するのはいまの事務所で3社目で、貧乏神なのかなってくらい潰れていて。前の会社のマネージャーは夜逃げしたからね(笑)。ちゃんとお給料くれるのはいまの事務所が初めてで、前の会社は2年半いて一銭ももらえなかった」


アヴちゃん「安定して良かったね。お互い独立国家でちゃんとやれてるし」


小春「違うルートで同じ事務所に辿り着いたのがすごいよね」


アヴちゃん「最初会ったときはノコギリみたいだったでしょう? 元々は大人しい性格だったんだけど、バンドをやるというときに初めて怒りを外に出すということを覚えたの」


小春「一回クセになると終わらないよね。私もキレ芸みたいになってたときあるもん」


アヴちゃん「でも今日、笑顔は大切って学びましたから」


小春「そう、ありがとうって思った。滅多にやらない指笛吹いたもん」


アヴちゃん「めっちゃ吹いてたね(笑)。感想としては……よかった!」


小春「その一言に尽きるね」


アヴちゃん「全バンドマンは一度ロボットレストランに行ってみてほしい。このエネルギーを対バンにぶつけましょう。対バン、楽しみだね」


小春「楽しみ!」


NeoL_avu_koharu_03_10_Photograpy : Shuya Nakano | Edit : Ryoko Kuwahara


photo Shuya Nakano
text & edit Ryoko Kuwahara


ロボットレストラン
東京都新宿区歌舞伎町1-7-1新宿ロボットビル
営業時間 PM4:00-PM11:00
tel 03-3200-5500 (AM9:00-PM10:00)
http://www.shinjuku-robot.com/


NeoLのtwitter(https://twitter.com/NeoL_Magazine)をフォロー&感想を書いてリツートされた中からサイン入りTシャツを1名様にプレゼント。当選された方には後日、編集部よりご連絡させていただきます。


女王蜂主催対バン企画 「蜜蜂ナイト3 ~今夜は劇場!姉妹対決~」
日程:2017年9月8日(金)
会場:福岡 DRUM LOGOS
時間:開場18:00/開演19:00
出演者:女王蜂、チャラン・ポ・ランタン
4,320円 (税込/別途要ドリンク代)
7/29(土)~一般発売
問:キョードー西日本(092-714-0159)


女王蜂
アヴちゃん(Vo)、やしちゃん(Bass)、ルリちゃん(Drums)、ひばりくん(Guitar)。2009年神戸にて結成。2010年7月 FUJI ROCK FES「ROOKIE A GO-GO」に出演。同年11月 ファッションブランド[ヒステリックグラマー]のシークレット・パーティ出演。2011年9月、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズよりメジャー。収録曲“デスコ”が大ヒット映画『モテキ』メインテーマに起用され、本人役で映画初出演を果たす。2012年5月、LIVE・リリース共に精力的に活動し、話題沸騰の中、Gtギギちゃんの利き腕の不調による脱退に伴い、2013年にバンド活動を休止。2014年2月、約1年間の活動休止期間を経て活動を再開。活動再開後、NHK「あさイチ」にて地上波初登場を果たし、再び注目を浴びる。2015年1月テレビ東京ドラマ「怪奇恋愛作戦」の主題歌“ヴィーナス”を書き下ろし、本格再始動。
2017年4月には2年ぶりのフルアルバム「Q」をリリース、デイリーチャート5位を記録し、自身最大規模1万人を動員した全国ワンマンツアーを成功させる。また同年11月からはロックミュージカル「ロッキー・ホラー・ショー」に女王蜂全員の出演が決定するなど、多方面で精力的に活動中。
http://www.ziyoou-vachi.com/


チャラン・ポ・ランタン
もも(唄/ 平成生まれの妹)と小春(アコーディオン/ 昭和生まれの姉)による姉妹ユニット。
’09年に結成、2014年にエイベックスよりメジャーデビュー。 お笑い芸人・アイドル・女優、映画/ ドラマへの楽曲提供、演技・CM・声優・イラスト・執筆・フェス出演、小春のMr.Childrenツアーサポート・レコーディング参加、もものドラマ出演など日々ボーダレスな活動を行っている。過去にPINK FLOYDのデイヴ・ギルモアから共演のオファーされるなど海外でも注目を集める。大人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』OP曲「進め、たまに逃げても」、Mr.Children、東京スカパラダイスオーケストラがアレンジ・演奏した曲、『NHKみんなのうた』などを収録した“ほぼ”フルアルバム『トリトメナシ』が発売中。11月4日よりチャラン・ポ・ランタン史上最多数のツアー「チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカンツアー2017・18 ニュー・ヴィンテージショウ」開催決定。この姉妹の一番の売りであるその“ショウ”の魅力を詰め込んだ映像作品『トリトメナイ音楽会』で各自予習をどうぞ。
http://www.charanporantan.net/

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