アヴちゃん(女王蜂)「デートはライトに」 Vol.8 ゲスト:すぅ(SILENT SIREN) ZAKBARAN編neol.jp | neol.jp

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text by Ryoko Kuwahara
photo by Shuya Nakano

アヴちゃん(女王蜂)「デートはライトに」 Vol.8 ゲスト:すぅ(SILENT SIREN) ZAKBARAN編

NeoL_avu_su_date_6 | Photography : Shuya Nakano


女王蜂のアヴちゃんが彼女を慕う方たちとお忍びデート。その様子をドキュメントする人気連載第8回目に登場するのはSILENT SIRENのギターヴォーカル、すぅ。9月に開催される蜜蜂ナイトでの共演を控えたすぅとアヴちゃんが、浅草で浴衣デートを楽しみました。麗しい和装姿をご堪能ください。


11:30 ZAKKUBARAN


アヴちゃん「すぅちゃん、料理しそう」


すぅ「そう見える? アヴちゃん料理するでしょう?」


アヴちゃん「する」


すぅ「私しないから食べに行くね」


アヴちゃん「おいでおいで。バキバキに作るから」


すぅ「やった! 食べる専門なの。一時期自炊してたんだけど、ひとりだから買う量がわからなくなっちゃって」


アヴちゃん「そっか。作りすぎたりするんだ。わたしは引っ越しのときに冷蔵庫が動かなくなって。でも一回で自分が食べきれる量しか作らないから、冷蔵庫なくてもやっていけてる」


すぅ「自分が食べる量をわかって作れる人は本当に料理がうまい人だと思う」


アヴちゃん「ああ、確かに。ご飯の炊き方とかもそうかも。いっぱい作るとたべなきゃって思うから、好きなぶんを作ってる。このご飯、めっちゃおいしい。これはいいわ」


すぅ「うん。おいしいね。自家製おとうふもあったかい」


アヴちゃん「出来たてなんだね」


すぅ「おいしいなあ」


アヴちゃん「幸せ。美味しいご飯食べると無口になるね」


すぅ「うん、夏の味がする。アヴちゃんが2つのお膳を食べてる絵がめっちゃおもしろい(笑)。どじょうもきた! アヴちゃん、初どじょうだ」
アヴちゃん「デビューいきます。ワカサギとは話が違うわけ?」


すぅ「違う。もっと魚って感じがする」


アヴちゃん「へえ。いただきます」


すぅ「どう?」


アヴちゃん「おいしい!カフェなのに和食の職人さんがいて下処理をめっちゃ丁寧にしてるんやって。どうりでまったく臭みがない」


すぅ「私も食べよう」


アヴちゃん「すぅちゃんは自分の曲を聴いたりする?」


すぅ「聴いたりもするけど、作ってるときに聴きすぎて、リリースしてからはあまり聴かなくなるかも」


アヴちゃん「そっか、ライヴもあるしね。レコーディングとかすごいタイトにしてそうなイメージ」


すぅ「バタバタしないように、スタートをはやくして、ポンポンと予定を組んで長いスパンでやるかな」


アヴちゃん「プリプロもする?」


すぅ「結構する。1曲に対して13パターンとか」


アヴちゃん「13パターン!?」


すぅ「そう。でも細かいところなんだけどね。コードだったり、キメを変えてみたり」


アヴちゃん「すごく計画的なバンドなんだね」


すぅ「各々の好みをふんだんに使ってやってる(笑)」


アヴちゃん「うちらはプリプロもはやいし、2時間くらいで1曲できる。アレンジも決めて、1日で3曲レコーディングしたり」


すぅ「うわあ、すごい!」


アヴちゃん「うちははやい。今回の『Q』は初回限定盤にマンガをつけようという話になって、レコーディングから帰ったきた子からベタ塗りしてた(笑)」


すぅ「仕事がはやいというのはいいことだと思う」


アヴちゃん「それがクセになってしまっていて。デビューがはやくて、楽器を始めて1年くらいでデビューしたから」


すぅ「ドラムとかギターはやってたんじゃないの?」


アヴちゃん「やってなかったね。必要にかられてという感じで」


すぅ「えーっ! 曲作りは元からしてたの?」


アヴちゃん「やってなかった」


すぅ「天才! 格好いい! マンガみたい」


アヴちゃん「ふふふ!曲は授かれるという感じはしてたかな。うちらはバンドに憧れというのもなくて、イライラしてグレる感じで始まったから」


すぅ「そのイライラの向かう先が音楽で、めっちゃ合ってたというのはすごい。天職だね」


アヴちゃん「サイサイはいい意味でシーンに迎合してなくて、独立してるじゃない」


すぅ「良くも悪くもね」


アヴちゃん「うちらも一緒やから。孤独というと簡単やけど、そうやないとあかん気がして。この間、LUNA SEAのJさんと“J王蜂”ってコラボをやったんだけど、Jさんもやっぱりツッパってたらしくて、うちらの気持ちもすごくわかるって言ってくれて。対バンして殴り合ったら仲良くなれるんだけどね。いまはSNSで売れちゃう人もいるやん?」


すぅ「ああ、いるね。いまはそういうのがすごく多い気がする。音楽が好きというよりバンドが好きな人が多いのは感じてる」


アヴちゃん「ああいうのはすこし不思議な気がする。やっぱりみんな感じてるんだね」


すぅ「どういうところで曲作りしてるの?」


アヴちゃん「どこででも10分くらいでできる」


すぅ「はやっ!」


アヴちゃん「今回のアルバムも、電車に乗ってたらできて、スタジオに行って『こんなんできましたー!』って」


すぅ「天才!」


アヴちゃん「いやいや(笑)。曲を書けてよかったなとは思うけど」


すぅ「“売春”を聴いて爆泣きしたもん」


アヴちゃん「爆泣きしたの? 嬉しい。タイトルがヤバいんやけどね!」


すぅ「ヤバいね(笑)」


アヴちゃん「いまも曲できそう。聴いてください、『わたしたち、フォトジェニックです』って(笑)」


すぅ「本当にお店出るまでにできそう(笑)」


アヴちゃん「サイサイのカバーもしたい!蜜蜂ナイトはなにが起こるかわからへんからね!」


すぅ「ヤバッ! うちらのファンも対バン前に女王蜂を聴いておいてほしい。本当に格好いいから!」


アヴちゃん「すぅちゃんの素敵な圧(笑)。聴いてください!」


すぅ「私は『モテキ』から女王蜂を知ってて」


アヴちゃん「若かりし暴走を見られてた(笑)。当時はまだ自分たちのことしか考えられなくて、スタッフも全員女の人にしてもらってたの。デビューの頃とか大変じゃなかった?」


すぅ「大変だった。デビューの頃がいちばん大変だった。みんな、特に私とドラムは精神がパンクスだから、こんな曲がやりたいという意志をもってやってたんだけど、レーベルとか事務所に入った途端に、どこの層をターゲットにしたいかというのを明確にされて。ファッションが好きだからポップな服を着てたし、ファッションの入り口から聴いてくれる中高生の子たちも多かったから、その子たちが好きそうなポップな曲をまずは作ってみようとなって、それをずっと試してたのね。でもそれが果たして自分たちのやりたいことなのかなって。それで一時期すっごい悩んでて」


アヴちゃん「『わたしはあんたらの初音ミクじゃないんだよ!』って?」


すぅ「あはは! ただそのときはすごい尖ってたから『やりたくない!』ってばかりだったけど、こうしたら自分の好みにできるというやり方がわかってきて、いまではお互いに理解しあってやれているかな」


アヴちゃん「続けて行くと30代とかで、すぅちゃんが本当にやりたかった激パンクチューンをやれると思うし、ファンもついてくるはず。絶対ツッパってよかったねってなる。うちらも根源はダサくてもやりたいことをやろうぜというところで、変わってない。原点は続けていたら絶対出てくるから」


すぅ「うん、やりたい」


アヴちゃん「すぅちゃんは思ってた通り、ちゃんと根源がある子で嬉しい」


すぅ「自分たちで組んだバンドだから。集められてオーディンションとかで組んだバンドだったら言いなりにもなるけど、音楽をやりたくて作ったから『はいはい』って従うのも違うなって。『売れてから好きなことをやりなさい』って言われたのがすっごい引っかかってて」


アヴちゃん「それはきつい」


すぅ「言われてることはわかるけど、好きなことをして売れるのが一番いい」


アヴちゃん「うん。ちゃんと戦ってるんやなあ」


すぅ「でもデビューの、一番きついときは超えたから。『これでやっていくのかあ……』ってなってたもん」


アヴちゃん「そういう、エッジがあるのにきれいに隠してたり、チラッて見せたりしてるのが格好いい。根源にエッジがあって思い切りやってる人はスカッとするけど、エッジがないのに、あるように見せるのはしゃらくさい」


すぅ「いまはあれがいいとか悪いとか言うと、SNSとかですぐ拡散されちゃって。前はそんなんじゃなかったよなって思うんだけど」


アヴちゃん「確かに。なんなんだろうね、あの学級裁判みたいな感じ。うまいこと言えた者選手権みたい」


すぅ「そんな生きづらい世の中になっちゃったのかなと思うけど、やりたいことはやっていようと思って」


アヴちゃん「となると、詞を書いたり、曲を作ったりすることは最強なのかもね」


すぅ「最強だね」


アヴちゃん「だって出しちゃえば誰も文句言えないし、変えられないもん」


すぅ「そうだよね」


アヴちゃん「ふふふ美味しかったね。お御馳走さまでした」


すぅ「お御馳走さまでした!」


アヴちゃん「ぎょうさんいただいたわ。ベルト1個はずそう」


すぅ「あはは!」


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