痕跡のモニュメントとして新たな層を引き出し、イメージの属性を取り除くーー滝沢広の写真展neol.jp | neol.jp

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痕跡のモニュメントとして新たな層を引き出し、イメージの属性を取り除くーー滝沢広の写真展

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砂利、岩肌、建築用の石材やコンクリート、ホテルの一室で撮影したシーツのしわ———。被写体は、固有性を奪われた一塊の質量として捉えられている。素材に凝縮したテクスチャーや時間の謎に向き合い、痕跡のモニュメントとして新たな層を引き出す滝沢の写真は、ものが雄弁に語る大量の記録をアーカイブしつつ、一方でそれを印刷し、スキャンし貼り付け、撮影を繰り返すことで、イメージの属性を凶暴に取り除いている。形のないデジタルメディアから逃れるように、壁や柱、空間の一角などあらゆる支持体に固着したイメージが、作家の手によってさらに加工され、ときにボリュームを生じる構造体として組み替えられる。情報としてのイメージを物質化する滝沢の作品は、人工と自然、時間と空間、実像と虚像、二次元と三次元と、あらゆる境界を横断し独自の制作言語を構築している。


滝沢広は、1983年埼玉県生まれ。日常的な素材や人間不在の光景から、ものの気配を引き出す写真作品で知られる。『コンクリート・イズ・オン・マイ・マインド』(2014)や『Mass』(2015)ほか、特殊な印刷技術を用いた手製本を出版。テートモダンの「エフェクト・ツイン」(2015年、ロンドン)で行われたプリンティングの実演をはじめ、展覧会のみならず国内外のイベントに多数参加。目白大学人間社会学部心理カウンセリング学科卒業。


また、本展開催に合わせ、これまでのシリーズ6作を収録した作品集「TRACE/WARP/SHEET/DUAL/FIGURE/AVALANCHE」を発刊する。


滝沢広 AVALANCHE / SHEET / DUAL
2017年9月2日~11月12日
会場 rin art association(群馬県高崎市岩押町5-24)
電話 027-387-0195
開館時間 11:00~19:00
休館日 月曜日、火曜日
観覧料 無料
会場URL http://rinartassociation.com

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