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text by Meisa Fujishiro
photo by Meisa Fujishiro

藤代冥砂「新月譚 ヒーリング放浪記」#47 日光浴

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 では、実際どのように日光浴をすればよりのだろうか。


 カルフォルニア大学・ガーランド博士によれば、1日あたり、10~15分、肌の40%以上を日光に当てることで、適切なビタミンDレベルを達成でき、癌の予防につながるとされている。白人に当てはめたものなのだが、参考になると思う。肌の40%とは夏でなくては無理なのだが、一般的には1日に30分ほど日焼け止めを塗らずに普通の服を着て戸外を歩けばいいのではないだろうか。
 出社して日没後に帰宅するとなると、朝の通勤時と昼休みを利用してなるべく外に出ることが精一杯になるだろう。ちなみに紫外線は透過率が低く、ガラスさえも通れないので、窓際での日光浴は赤外線による温もり効果ぐらいしかない。あくまで直に浴びなくてはいけない。
 紫外線を求めるに当たって、どうしても生活パターンから難しい人には抜け道がある。ビタミンDは脂溶性なので、ビタミンCなどと違って尿などと共に体外に排出されることなく、留まってくれる。つまり日光浴溜めが可能なのだ。休日に外に出て活動し、紫外線をしっかり浴びて溜めておける。さらに言えば、東北・北海道など冬の日照時間の少ない地域では、春夏秋にしっかり日光浴を浴びて蓄えておくことが可能だ。人間の身体はつくづくすごいと思う。


 私は、なんとなく日光浴が子供の頃から好きで、それは私の精神の向日性を養ってくれた。光のある方へ、希望のある方へと、誰にも教わることなく、顔を向けてこれたのは、日光浴のおかげだと思う。太陽の下で、その温もりに幸福を感じること。私はその場所から立ち上がり歩いてきたのだと思う。そして、日々その場所に帰り、座り、休む。その循環の中で、好きなことを思い巡らし、好きな人を想い、自分と自然を愛しているのだ。
 蛇足だが、ウルトラヴァイオレットという言葉の響きと、紫外線という字面も、いいなと思う。


 

※『藤代冥砂「新月譚 ヒーリング放浪記」』は、新月の日に更新されます。
「#48」は2017年11月18日(土)アップ予定。

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