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text by Junnosuke Amai
photo by emi

Interview with Connan Mockasin about “Jassbusters”/コナン・モカシン『ジャズバスターズ』インタビュー

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インディー界きってのカルト・アイコンであり、ベックやシャルロット・ゲンズブールからブラッド・オレンジまで共演のラヴ・コールの絶えない奇才、コナン・モカシン。今回、ソロ名義では5年ぶり3作目となる最新アルバム『ジャズバスターズ』は、自身が立ち上げたドラマ・シリーズ『Bostyn `n Dobsyn』と連動して制作された異色作。なお、アルバムとドラマは同時公開され、ドラマの各エピソードではモカシンら扮する“音楽教師たちによるバンド”=ジャズバスターズが登場して演奏するという凝ったつくりに。全編、初めてバンドでのライヴ・レコーディングが行われた今作には、親交のあるジェイムス・ブレイクもゲストで参加。メロウでアーバンなサウンドがユーモアとペーソスでコーティングされた、まさにコナン・モカシンならではの魅力が詰まった内容になっている。9月某日の昼下がり、新宿御苑を望む都内の喫茶店でモカシンに話を聞いた。


 
――今回のアルバムは、自身が制作するドラマとセットで発表されるということですが、元々どういうところから始まった話なんですか。

 
Connan「20年前に近所に住んでた幼馴染のブレイク・プレイヤーと自分の兄弟と一緒に『Bostyn ‘n Dobsyn』のビデオとコミックを作るところから始めて、何年か続けてたんだけど、今回、そのドラマ版というか映画版を作ることを思いついてね。ジャズバスターズは音楽教師によるバンドで、『Bostyn ‘n Dobsyn』の登場人物がフィーチャーされてて……まあ、何年も前から内々でやってたことなんだけど、それを今回もっと多くの人達にもお届けしようということで(笑)」


 
――どんなストーリーなんですか。“メロ・ドラマ”と銘打たれていますけど。

 
Connan「音楽教師と生徒のストーリーなんだけど、生徒のドブソンは成績が悪くて、成績のためなら何でもするっていう奴で……それで教師のボストンに接近するんだけど、その生徒のことを女性と勘違いして、好きになっちゃうんだ。それを生徒が悪用してっていうのが、『Bostyn ‘n Dobsyn』のもとになっているストーリーで……っていうか、そこから大して発展してないけど(笑)」


 
――実体験が元になっている?

 
Connan「いや、子供の頃からストーリーを考えるのが好きで、もう完全にフィクションだよ」


 
――じゃあ、今回のストーリー以外にもノートに書き溜めていたりしたんですか。

 
Connan「イエス。(日本語で)ハイ。ただ、今回の話が一番メインというか、ずっと昔から継続的にやってきたのが今回のシリーズで」

 
――So this album comes with a film series, and how did you get this whole idea?

 
Connan Mockasin ”So 20years ago, my next neighbor who grew up with and my brothers made a film and comic book. And I thought I want to make it more for public”

 
――What is the story of the drama?

 
Connan Mockasin ”Just about a music teacher and the student who got bad grade, he will do anything for get better grade but the teacher didn’t know that he is a boy so he fell in love with him, yeah kind of like that”

 
――What’s the story inspired from? Is it from your own experience or what you read or see?

 
Connan Mockasin ”We were only enjoying making up the story, it’s all fiction”

 
――So this whole idea started 20 years ago, did you always like making stories in your child? Were there any story you wrote and you have a stock?

 
Connan Mockasin ”Yes. This story is always constantly stayed”


 


 
――コナンさんはドラマで主演を務めているということで、演技も披露されているわけですよね。

 
Connan「そう、僕が教師のボストン役で、地元の幼なじみのブレイク・プレイヤーが生徒のドブソン役なんだ。それで今回、映画を作るために、わざわざブレイクをハリウッドまで呼び寄せてね(笑)」


 
――これまでに演技経験はあったんですか。

 
Connan「いや、全然。前に一度舞台に出たことはあったけど……人型クッキーのジンジャーブレッドマン役でね(笑)。でも、全然だよ」


 
――音楽じゃなくて、映画やドラマとか役者方面の仕事に進もうと考えたこともあった?

 
Connan「そうだね。演技も面白そうだなとは思うけど、そこまでではないかな……今はどちらかっていうと映画作りのほうが楽しいかな。“虫の入った缶を開ける”みたいな……日本語でこういう表現ってあるのかな? 厄介なものに手を出してしまった、みたいな」


 
――ドラマの撮影とアルバムの制作はどんな感じに進めていったんですか。

 
Connan「まあ、だいたい2年前に計画し始めて……ハリウッドにヘアサロンみたいな感じのスペースを借りて。そこにセットを作って、色を塗ったり、20年前に最初に『Bostyn ‘n Dobsyn』を作ったときと同じ時代のカメラを2台設置してね。たしか10日間で撮影したんだったかな? セットを作るのに時間がかかったんだよね。撮影場所のレンタル期間が1ヶ月しかとれなかったんだけど、次にレンタルを予定してる人がトラックに機材とか全部積んで1週間も早く現場に現れてさ。撮影中もまわりの騒音がすごくて、しかも、ものすごく暑くてね。9時から5時まで撮影する予定だったんだけど、騒音のせいで朝の5時に撮影しなくちゃいけなかったこともあったんだ。あとはケンカもさんざんしたし、酒もガンガンに飲んだしね(笑)」


 
――大変だったんですね(笑)。

 
Connan「うん。そのあと翌週にパリに飛んで、向こうにスタジオで1週間くらいレコーディングして……その次の週に今度はライヴ・レコーディングをして、その様子を撮影してるんだよ。だから、同時に2つのレコードの収録をしている感じだったね。『Bostyn ‘n Dobsyn』シリーズでも、いつも最後にジャズバスターズがライヴで演奏することになってて。だから、レコーディング場所は両方ともパリで、スタジオ用と撮影用と……すごく複雑だけど(笑)。まあ、要約すると、映画を撮った次の週にレコーディングしたんだよ」

 

――And you acting in that film, do you have any experience?

 
Connan Mockasin ”I’m always acting Mr.Boston the teacher, Blake the neighbor was playing Dobson, he came to Hollywood to play that role. But I don’t have any experience of acting, only once I played in ginger bread men”

 
――Did you considered that having other career, like writing stories?

 
Connan Mockasin ”Yeah, well maybe acting interest me, not enough to…but I was really enjoyed so I wanna make more films”

 
――What was the order of production, like producing film, record…

 
Connan Mockasin ”So it was about two years ago, I rented a space in Hollywood looks like hair salon, but just for a space. we made a set, bought cameras which are in same era as we used 20 years ago. And then shot in ten days, and then next week after finishing that I went to Paris to meet the band it about we record that at the studio. Then next week we recorded the live, and filmed it. So it’s almost like two records in a way. It took too much time to make a set so we couldn’t manage the time for shooting, we rented the space only for four weeks. We were fighting a lot, we were drinking a lot so…hahaha”


 

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――アルバムについて、プレスリリースには「ドラマを観た後に聴くために作られた」ともありますが。ドラマの余韻を楽しむためのものなのか、あるいは、後日談的な作品という位置づけだったりするのでしょうか。

 
Connan「まあ、ドラマの主人公のボストンがやってるジャズバスターズっていうバンドっていう設定を元に作ってる音楽だから……、あくまでも最初に映画ありきなんだけど、ただ、そこは別にこだわってないというか、普通にリラックスして楽しんで聴いてもらえればいいと思うよ。別に映画を観ることが必須ってわけじゃないし」


 
――じゃあ、ドラマを観てなくても、アルバム単体としても楽しめる内容として作ってある、と。

 
Connan「うんうん」


 
――ちなみに、今回の『ジャズバスターズ』は、コナンさんにとって初めてバンド・メンバーとのライヴ・レコーディングで制作されたアルバムなんですよね?

 
Connan「うん、楽しかったよ。楽だったし……あと、とにかく早かった。何かのアイデアをやって失敗したら、すぐに次のアイデアを試せるっていう。1人だと全部の楽器を自分で演奏しなくちゃいけないから、時間がかかるしね。今回はそれとはまた全然違った作業で……、でも1人でやるのもバンドとやるのも、両方とも好きだよ」


 
――逆に、なんで今までバンドでのレコーディングをやってこなかったのかな、とも。

 
Connan「いや、実は前回のアルバム(『キャラメル』、2013年)もバンドで作りたかったんだけど、他の共演者のスケジュールを合わせるのが難しくてね。今回はタイミング的にもちょうどよかったから実現できたんだ。今回は映画の主人公のボストンがジャズバスターズっていうバンドをやってるっていう設定ありきだったし、友達を集めてバンドって形で演奏するのが一番いい気がしたんだよ」


 
――印象に残っているレコーディング中のエピソードは何かありますか。

 
Connan「えーっと…………いや、あんまりないかな」


 
――特別なことはなかった(笑)?

 
Connan「いや、そういうことでもないんだけど。ただひたすら死ぬほど暑かったのを覚えてるよ……40度になる日もあるような猛暑の中でのレコーディングで……もうとにかく暑くてさ。スタジオでワインを飲んでいい感じにレコーディングして……あとマリファナを吸いまくって(笑)、って、日本ではこの話題はタブーだけど、そう(笑)。うん、別に何も特別なことはないよ……何しろ、2年前のことだしね……マシュー(・エクルズ、Dr)の誕生日が9月4日で、そのときレコーディング自体は終わってたんだけど、まだパリにいたから、もう2年前もになる」


 
――ただまあ、またやってみたい体験ではあったわけですよね?

 
Connan「もちろん。実際、テキサスのマーファーって場所で、そこには毎年イベントに出演するために行ってるんだけど、そこで今度は父親と一緒にレコーディングしたんだよ。父親がジョン・キャロル・カービー(※ソランジュやブラッド・オレンジなどの作品に参加してきたプロデューサー/鍵盤奏者)って人を連れてきて――僕を一回りデカくしたような外見で(笑)、彼も一緒にレコーディングしたんだけど、楽しかったよ。今回よりもさらに楽だったね。レコーディングも3日間とかでやったのかな。とにかく早くて、バンドをやるごとにスピーディになってる(笑)」


 
――その音源って、今後なにかの形で発表する予定はあるんですか。

 
Connan「できれば今年中に出せればいいと思ってるんだけどね」

 
――へー、楽しみです。ところで、今回のサウンドですが、これまでのベッドルームでレコーディングが行われてきた作品と違って、楽器の音やヴォーカルもクリアであたたかみが感じられて、全体的にとても洗練された印象を受けました。演奏やプロダクションについてはどんなことを意識していましたか。

 
Connan「まあ、自然にというか、シンプルにしようってことだよね。聴いてて気持ちのいい音楽というか、わざと奇をてらったことをしてリスナーの注意を引くとかしないで、ただ普通に聴いてて心地の良い音楽っていう。自分が聴いてて気持ちのいいと思えるような音楽を作るってことかな」

 
――So this album is made for listening after watching the film.

 
Connan Mockasin ”Jassbusters in appearing in the film and you can see their recording in the film so you can feel same thing from film and album but I made the album for relaxing, people can listen it for relax. So it’s not necessary to listen it after watching the film”

 
――So you made the album that people can enjoy as an album.

 
Connan Mockasin ”Yeah,Yeah”

 
――And this is the fist time for you to do recording with your band, what was it like?

 
Connan Mockasin ”It was great, it was easy. It was really quick, sometimes things doesn’t work, I usually recording on my own and it takes a while obviously because I have to do all of the instruments. I like both though”

 
――What was the reason why you didn’t do that?

 
Connan Mockasin”Band? I wanted do it when I made previous album but we couldn’t make it because of the schedule, and there was a concept that we’re Jassbusters so it was a good reason to make a band consisted by my friends”

 
――So it was the first time for you to do recording with band members, is there any impressive episodes?

 
Connan Mockasin”No, hahaha. It was just a extremely hot it was 40 degrees some of the time. I was staying at many places, I used even air BnB. There were nothing really…we were drinking wine at the studio, yeah nothing extra ordinally. It was Matthew’s birthday after finishing recording but I was still staying in Paris so”

 
――Would you like to do recording with others again?

 
Connan Mockasin”Yeah. We recorded it already with my father in Texas, it was nice, it was even faster”

 
――Is it planed to be released?

 
Connan Mockasin”Yes, I was hoping this year, it’s all finished”

 
――I found that the record’s instruments sound is really clear and warm, is there any particular points that you value on productional sound?

 
Connan Mockasin ”Just one of the really simple, present listen to without being attention taking, just nice to listening to. Something like I would like to record on”


 
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――バンドでレコーディングを行うこと以外に、今回新たにチャレンジしたことなどありますか。

 
Connan「スタジオでのレコーディングってことかな。これまであんまりライヴ・レコーディングをする機会がなかったんだ。それと今回使ってるスタジオ(※パリの「Studios Ferber」。コナンが参加したシャルロット・ゲンズブールのアルバム『ステージ・ウィスパー』も録音された)がすごく好きでね。それもあって今回スタジオでライヴ・レコーディングしようって決めたんだ。もし次にまたバンドでレコーディングする機会があったら、あのスタジオを使いたいと思ってるよ」


 
――ソングライティングに関しては、これまで同様にコナンさんが1人で作っていった感じですか。

 
Connan「そうだね、だいたいの元になる曲は自分で作って、それをスタジオでバンドに聴かせて、あとはメンバーそれぞれに自由に演奏してほしかったんだ。だから、あんまり厳密にこうしてっていうのは決めてなかったよ。歌詞は全部その場のアドリブで作ったんだ。ライヴ・レコーディングにしても、現場で録った音をそのまんまアルバムのほうにも採用してるっていう。あとからと録り直したりとかいじったりとか一切しないで。それは歌詞に関しても同じなんだ」


 
――即興劇みたいな?

 
Connan「そうだね」


 
――そうしたアプローチも今回が初めて?

 
Connan「アルバムっていう形では初めてだね」


 
――2曲めの“Momo’s”にはジェイムス・ブレイクが参加していますが、これはどういう経緯で?

 
Connan「ロサンゼルスにいるときに、ジェイムスが『今なにやってるの?』って感じで興味を持ってくれて、最初のほうに聴かせたのがあの曲で。そしたら、ものすごく気に入って歌いたいって言ってくれて、その場で歌ってくれてね。だから、あの曲が今回のアルバムで唯一、ライヴ・レコーディングじゃないパートを加えた曲になるよ。ただ、ジェイムスの歌をすごく気に入ったから、そのままの形で残すことにしたんだ」


 
――以前にジェイムスのアルバム(『ザ・カラー・イン・エニシング』、2016年)に参加していましたが、その後も関係が続いていたんですね。

 
Connan「そうだね。2014年にグラストンベリーで同じステージで演奏してたのがきっかけで知り合って、そこからイギリスで偶然何度か会う機会があって仲良くなったんだけど。そのあとジェームスがロサンゼルスに移住して、僕のすぐ近所に引っ越してきたんだよね」


 
――コナンさんから見て、ジェイムスってどんな人ですか。傍からはナイーヴでミステリアスな人って印象ですが。

 
Connan「うーん……なんかキュートだよ。やたらと背がデカくて、だけどキュートなんだよ(笑)。あんなに背が高くてキュートなやつは他にいないよ(笑)。これは本人にも伝えてることだけど(笑)」


 
――これまでたくさんのアーティストと共演されていますが、仕事が終わった後も関係が続いているアーティストって結構いるんですか。

 
Connan「今でも大体の人と繋がってるね。みんな好きだしね。(MGMTの)アンドリューとはほぼ毎日喋ってるよ(笑)。もう血を分けた兄弟みたいなものだね(笑)」


 
――Was there any other challenge you tried except recording with the band?
 
 
Connan Mockasin ”Recording in the studio. Because I haven’t done live recording so much, the studio I used this time was which I liked so I thought it will be nice if we recording live at there”
 
 
――So songwriting and lyrics are same as you have done?
 
 
Connan Mockasin ”Yes, the songwriting is same, but lyrics was totally ad lib, I wrote them at the studio while we were recording. And there were no re-doing”
 
 
――Like a improvisation?
 
 
Connan Mockasin ”Yes, it was the first time to do it as a record”
 
 
――So James Blake joining this album, in the song “Momo’s”, how did it happened?
 
 
Connan Mockasin ”He came to Los Angeles, wanted to hear the song and he really liked it and he was singing at the place and I used it. We didn’t record at the studio, it was the only song that not recorded at studio”
 
 
――You joined his record previously, did you keep in touch after that?
 
 
Connan Mockasin ”We met at Glastonbury,2014. We were playing on the same stage, and yeah we bumped on each other in England and became friends and he moved to Los Angels closed to me, he was a neighbor”
 
 
――What is James like in real life? He is seemed like mysterious in here.
 
 
Connan Mockasin”He is cute. He is the biggest cute guy, hahaha. He’s charming, tall. I have never seen such a cute guy being tall”
 
 
――Do you have any other musician’s friends who were making a records together in past?
 
 
Connan Mockasin ”Yes, I keep in touch with everyone I think. Andrew(Vanwyngarden, from MGMT) is like my brother. We’re talking everyday”

 
 
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――そういえば先日、ティム・コーが破裂胃潰瘍で緊急入院したニュースが報じられて――。

 
Connan「ええっ、そうなの!? 知らなかった! ってことは、ものすごく最近のことだよね?」


 
――ギャング・ギャング・ダンスのリジーやアニマル・コレクティヴのディーケンとかがドネーションを募っていて、結構ネットで話題になってますけど。

 
Connan「なんで、僕の元にその話題が届いてないんだろう……全然知らなかった! ちょっと前に『これからアリエル・ピンクでヨーロッパをツアーするよ』ってメールをもらったばっかりで、普通に元気そうだったけど……すごく急なことで、なんて言ったらいいかわからないな」


 
――ティムはアリエル・ピンクのベーシストとして知られていますが、彼もあなたの音楽仲間のひとりですよね。

 
Connan「うん。ティムはすごく物知りなんだ。何でも知ってる。めちゃくちゃおかしな奴で、いつも変なシチュエーションで遭遇するんだよ。ティムがロサンゼルスからアムステルダムに引っ越す前に部屋で一緒にコーヒーを飲んでたんだけど、今から2時間以内に車を売らなくちゃいけないとか言い出して、コーヒーを置きっぱなしにしたまま車を売りに行っちゃったりとか(笑)。なんかもう、珍しい生き物みたいな(笑)。前からフェスとかでお互いちょくちょく見かけてたんだけど、あんまりちゃんと話したことはなくて。それがニューヨークにいるとき、行く先々で遭遇してたんで、お互い話しかけないと気まずい雰囲気になっちゃって(笑)、そこから友達になったんだ(笑)。すごくシャイで……というか、今はそんなにシャイじゃないってわかるけど、一見シャイそうじゃないか。まあ、最初はお互いよそよそしくてあんまり話さなかったけど、徐々に『最近どう?』みたいな感じで話すようになってね(笑)」


 
――今回、ドラマでは役者として演技にも挑戦されているわけですが、たとえばミュージシャンとして活動される際にも、「コナン・モカシン」というキャラクターを演じている、という感覚がどこかにあったりするのでしょうか。逆に、自分自身をさらけ出している、というよりは――。

 
Connan「いや、そしたら、やっぱり自分自身だろうね。自分自身をさらけ出してるほうだと思うよ。まあ、今回のミスター・ボストンに限ってはお話の中のキャラクターだから、多少は演じてるところもあるのかもしれないけど、そうじゃなかったら、まあ、自分をさらけ出すって言ったら大げさかもしれないけど(笑)、やっぱり、自分自身って感じがするよ」


 
――コナンさんの出身はニュージーランドですが、これまでロンドンやマンチェスター、ロサンゼルス、そして現在の東京と様々な土地を渡り歩くようにして生活されてきて、そうしたある種の異邦人的な感覚が自分の音楽にも影響をもたらしているところというのはあると思いますか。

 
Connan「たしかにそれはあるんだろうけど、どのくらい影響を受けてるのかはわからないかな……もっと潜在意識的なところで影響を受けてる気がする。自分でも気づかないところで影響を受けてるというか、ピンポイントでこれっていうのは難しいと思うよ。東京はすごく好きなんだ。雰囲気も好きだし、日本の人達もみんな親切で礼儀正しいしさ。食べ物も美味しいし。日本にいるとすごく安心できるんだ」

 
――You know, Tim Koh has been hospitalized because of injure.
 
 
Connan Mockasin ”What? I didn’t know that. Oh no. That’s scary. I haven’t heard anything. Well, I’ll check it later. We were keep in touch one week ago, he was on Europe tour and he seemed to be fine, it’s sudden thing so…”
 
 
――Anyway, in Japanese media he is always introduce as a Ariel Pink’s band member. What is your impression of him as a friend?
 
 
Connan Mockasin ”He’s really funny, always in weird situation. Like I remember that having coffee at my flat before he moved, leaving LA to Amsterdam and he told me that “I have to sell my car in two hours”and I said ”What are you doing?”, yeah he’s funny. We had seen each other at many music festivals’ back stage but we hadn’t spoken for a while, and when I was in NY, I saw him every single corner so I had to speak to him and we became friends. He seems to be shy but actually he’s not really”
 
 
――So last question, you tried acting as well, you also making and performing music, do you feel like exposing yourself or you have kind of character, separate from Mr. Boston?
 
 
Connan Mockasin ”I think exposing myself is much more cooler, hahaha”

 
――You’re from New Zealand and you’ve been moving around,do you think visiting many places have something to do with your music?
 
 
Connan Mockasin”Yeah,it does.I don’t know how much but I think it’s more subconscious thing,so I can’t say how. For now I’m living in Tokyo and I love the atmosphere here, and people are thoughtful and polite, food is good, and feel safe, it’s good”

 
 
photography emi
text Junnosuke Amai
edit Ryoko Kuwahara

 
 
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Connan Mockasin
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Connan Mockasin

ニュージーランド出身のミュージシャン。母親の勧めで制作したという2010年のデビューアルバム『フォーエヴァー・ドルフィン・ラヴ』で一躍注目を浴び、レディオヘッドのツアーやシャルロット・ゲンズブールのプロデュースに抜擢される。東京にあるホテルの一室でレコ―ディングされたセカンドアルバム『キャラメル』ではそのポップで捻くれたソフト・サイケにR&B要素を加えたサウンドでさらに高い評価を獲得。ミュージシャン達からの支持も厚く、ブラッド・オレンジことデヴ・ハインズとのコラボEP『ミース003』や、元レイト・オブ・ザ・ピア、現在はラ・プリーストとして活動するサム・ダストとのユニットによる『ソフト・ヘア』などのリリースのほか、ジェイムズ・ブレイク、MGMTなどのアルバムに参加したことも記憶に新しい。5年振りとなるサードアルバム『ジャズバスターズ』を2018年秋にリリース。

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