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デヴィッド・リンチの寵愛を受けるNYの3ピース、Au Revoir Simoneが語る音楽、ファッション、そしてクリエイティヴであること(前編)

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この冬いちばんの寒気に見舞われた1月の上旬。4年ぶりの来日公演のために日本を訪れたブルックリンのエレクトロ・ユニット、オウ・ルヴォワール・シモーヌの3人に話を聞いた。優艶な音色と歌のなかに“夜”の気配もたたえたニュー・アルバム『Move In Spectrums』について。ミナ・ペルホネンやagnes.bとのコラボレーションでも有名な彼女たちが思う、ファッションと音楽の関係について。そして、去年で結成10周年を迎えたバンドの、“これまで”と“これから”について。作品やライヴの印象ではミステリアスな雰囲気も漂わせる彼女たちだが、目の前いる3人は、よく笑う、快活で聡明な女性だった。

ー4枚目になるニュー・アルバム『Move In Spectrums』は、これまでの幻想的でやわらかなイメージに加えて、どこかダークというか、“夜”の雰囲気を感じさせるところがありますね。

ヘザー「確かに今回のアルバムは、以前よりもダークな仕上がりになっていると思っているわ。夜のNYをイメージしている部分もあるしね。“Crazy”って曲のビデオで、私たちはマーティン・スコセッシ監督の映画『アフター・アワーズ』を再現しているの。ある男性が夜のニューヨークを冒険するという物語なんだけど、あのダークな感じが今回のアルバムにあると思う」

エリカ「夜にNYをドライブすると、街の灯りや視覚的な刺激を感じることができるし、色んな体験ができるのね。NYのそういう雰囲気やエキサイト感、何が起こるか分からないって感じかな」

アニー「前のアルバム『Still Night, Still Light』は、夕日が射す森のなかって雰囲気だったけど、今回は夜の街って感じよね」

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