NeoL

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text by Shinichiro "JET" Takagi
photo by Ryosuke Yuasa

Be Free Issue : Dos Monos “僕らにとってのインディペンデントって、三人の独立した考えが何故か共生しているというところ”




荘子it、TAITAN MAN、没の3MCによって構成される3人組ヒップホップユニット:Dos Monos。フィジカル盤やアルバムの制作前よりUSのレーベル「Deathbomb Arc」とディールを結び、大きな注目を集めていた彼らが、ついにフル・アルバムとなる「Dos City」でその全貌を明らかにした。 ……「全貌を明らかにした」という常套句を使ってはっとしたのだが、よく考えたら彼らはこのアルバム「Dos City」で、全貌を全く明らかにしてはいない。むしろ、その謎は深まるばかりだ。フロウや構成のアプローチだけではなく、その展開性や思想性も全く違う3MCのラップ、意識と社会、現実と空想、虚実が綯い交ぜになった混沌とした世界観、ポップさを持ちながらも不穏で非整理のビート感など、このアルバムには分かりやすい「取手」はなく、その掴みどころはリスナー各々に任せられているだろうし、恐らくメンバー本人達も、その掴みどころや提示は三者三様であるだろう。 独自の世界というのもまた常套句ではあるのだが、それでも類をなかなか見ることの無い世界を作り出したDos Monos。彼らの考える作品性、そしてインディペンデントであること、とは。(→ in English

――Dos Monosとしては1stアルバムとなる『Dos City』ですが、今回の製作の雑感からうかがっていければと。


荘子it 「これは僕なりの考え方なのですが、一方に保守的で、歴史や文脈を受け継いでやってこう的なタイプがあり、他方に前衛的で、より自由に感覚的にやってこう的なタイプがあると考えると、一般的に前者はより具象的、後者はアブストラクトな表現に寄りやすいなという実感があって、その境界を切り崩すクリティカルなものを作りたいというのが創作のモチベーションの一つにあるので、『前衛的な音楽を作るメンタリティで、具象性の高い音楽を作ろう』というのが、自分としてのテーマではありましたね。抽象性を高めすぎて、(Dos Monosに対する)幻想や言説を仮託しやすい安易なものは作りたくなかったし、逆に具象性が強すぎて、愚直にベタな方向に行き過ぎるのもイヤだったから、その真ん中を行きたかったという気持ちはありました。そういう、『新しいバランス感覚』みたいなものは、いつの時代も面白いだろうという自分の考えもあるので。そこを、瞬発的じゃなくいいから、時間をかけて面白がってもらえたらという思いを込めて。Dos Monosの三人は中高の同級生なんですけど、そこで色んな変な音楽に出会って、最初は意味も分からずにひたすら聴いて、時間をかけながらその魅力を理解していった体験を持ってるんですね。そうやって、だんだんハマっていくという感覚は知っているから、Dos Monosの作品もそういう感じでいいかなって。そういう風に、このアルバムを三人で作って出してから、よりこうやって自分の考えが客観視できるようになりましたね」


没「俺は荘子と違うタイプで、彼とは両極をいってると思う。俺は荘子みたいに(ロジカルに)喋れないところもあるから、アブストラクトの方にいくこともあるんですけれど、『濁してアブストラクト』にしているわけじゃないっていうか。外から見ればアブストラクトに見えるところも、俺からしたら具象的だったりするんです。そういう、両方の自分がいるから、Dos Monosにいれるんだと思うんですよね」


TAITAN MAN「僕もノリは没と一緒ですね。具体的なものに向かっていくのではなく、感覚的に作品を作っていくタイプだから、その感覚の元になっている言葉は、他人からすれば意味分からないかもしれないけれど、自分からしたら絶対的なんですよね。僕は社会に物申すタイプのラッパーではありたくなくて、Dos Monosはひとつのユートピアであるべきだと思っています。そういう部分を表現できるようなラインは、今回も意識しました」


――ユートピアというのはどういった意味で?


TAITAN MAN「僕の中で、Dos Monosは遊び場としか捉えていないので、そういう意味での自由な場所としてのユートピアですね。それが一般に公開されたときには、リスナーからは『人間サーカス』のように見てくれても良いし、またそれとは違う一つのコンテンツとして見てくれてもいい。その意味では、自分としても自由でありたいし、リスナーにも自由に見てほしい。でも、いまの3人の話は、Dos Monosの公式見解というよりも、3人がそれぞれ感じてることですね」









――今回のNeoLは「インディペンデント/自由」が企画趣旨ということで、その流れで話を伺いたいのですが、今回のアルバムでは“非構築性”“脱システム性”というところがテーマとして提示されている曲が多いと感じたし、それが非常に印象に残りました。例えば曲名で言えば「バッカス」という曲がありますが、これの元になったギリシャ神話のバッカス神は、ディオニュソスの別名ですね。そしてディオニソスは、秩序や形式を象徴するアポロンとの対比で語られる、創造や酩酊の象徴でもあります。また「スキゾインディアン」という曲もありますが、スキゾは、「EPH」の中で「莊子it is スキゾキッズの親戚」と言ってるように、浅田彰の「スキゾ/パラノ」というワードを意識していますね。そして、その大本になるドゥルーズ=ガタリによる規定をざっくり言うと、非統合や脱定住性ということになる。その意味でも、「アンチ・システム」「ポスト・システム」という部分が印象に残ったし、それは「インディペンデント性」とも繋がるのかなと。


荘子it 「『インディペンデント』で生き残るためには、逆に『システマティック』じゃないといけないのかなと僕は思います。何かにディペンドして、個体として何か既存のシステムに乗っかる方が、生きるのは楽じゃないですか。でも、インディペンデントであるためには新しいシステムを自分で確立しなければいけない。なぜそんなことを思うのかと言うと、例えば哲学者のデリダは西洋哲学に対してめちゃめちゃ批判的なことを言う人なんですけれど、それって裏を返せば、実は西洋哲学の伝統に別のやり方で則ってやっているということですよね。僕はそこにHIP HOPのサンプリング問題に繋がるシンパシーを感じるんです。フリージャズとかの偉大な先人たちがやっていたことを、面白おかしくいじってやっているのが、僕の考えるサンプリングというものなので、そういう意味では『既存のものに則って別のやり方でやる』という点では凄く『音楽にディペンド』している。だから、本当の意味でインディペンデントであるためには、新しいシステムをシステマティックに構築していかなければならないはずなんです。Dos Monosがインディペンデントかと訊かれれば、インディペンデントである可能性は秘めていると思いますけれど……むしろ、この三人でやっているということが『脱構築』の別のやり方の契機に繋がっているのかなと思います。あと、僕がいつも引っかかっているのは、“インディペンデントだ”とか“フリーだ”といくら主張してても既存のシステムに乗っかってあぐらかいてしまっているアーティストが多いと思います。振る舞いと主張の齟齬に無自覚というか。でも、チャンス・ザ・ラッパーとかはかなりインディペンデントなやり方をしているんじゃないかな」


没「チャンスも周りの奴らがいてこそ成り立っているし、自分も、周りの奴らがいて、今まで過ごしてきたからという感覚があるので、あまりやたらめたらに、完全に自分たちがインディペンデントだと主張はしません。でも音楽として、考え方がフリーでありたいという意識はあります」


TAITAN MAN「チャンスも、ことさら大手のレーベルに中指立てるみたいなことするじゃないですか。そういうところから全く離れたところからポンと出てくるというのは中々難しいんだと思いますね」


――それにチャンスはレーベルというレールには乗ってないけど、超大型企業の手がける配信のプラットフォームには乗っていたり、サポートする企業も大きくて多いからこそ、レーベルにアンチを唱えることも出来るという側面もあって。


荘子it「まあ、チャンスが大手レーベルに中指立てたことは凄く持て囃されているけれど、あれはああ言わなければいけなかっただけで、アーティストがメジャーレーベルと契約すること自体は倫理的に間違ってはいないと思う。でも、そういう(メジャーレーベルと契約しない)選択肢と可能性があるっていうことを、ああいう奴が言わなければいけなかったんですよね。リリックの中で自由と言うだけじゃなくて、こういう道があるということを、行動として人民に伝えなければならなかったわけだから」


――例えば、Dos Monosに対して良い話がメジャーから来たらどうしますか?


没「先日もインスタにある海外レーベルからDMで“会いたい”という話があったばかりなんですよね」


TAITAN MAN「僕がDM受け取ってから一週間くらい寝かせてて、”そういえばこういう話きてたんだけど”って言ったら“〇〇◯じゃん!寝かしてんじゃねえよ!”って怒られるようなレーベル(笑)。ただ、それが本当にそのレーベルの人間かは分からないけれどね(笑)」


没「でも、GUCCIMAZEさんもニッキー・ミナージュの話がDMから来て話進んでいったとか、最近は全部SNSでやっちゃうところあるじゃないですか。だから、全然本当の可能性もあると思うんですけど……。でも、実際にサインするとか全く分からないですよ、本当に」





――今回のアルバムの聴感的な部分なんですが、この鳴りと構成には、 The Anticipation Illicit Tsuboi さん(本作でミックスを担当)の存在が凄くデカいような気がしたんですが、その部分はいかがですか?


没「めっちゃデカい。勝手に音繋げたり消したり、音の切れ端を持ってきてなかったところにぶっこんだりしてますよあの人(笑)」


荘子it「でも、それでも『それは止めてほしい』みたい手の加わり方はなかったし、曲の構造や印象はそんなにかわっていないですね。結果的に、むしろ整ったかなという仕上がりになりました。カオスが足されることで、曲があるべき姿になったなというか」


――それでもツルッとして整理整頓された音像、という作品ではないと思いますが、本作から感じるようなカオス感は、何を意図したのですか?


没「俺はむしろ、最初は整頓しすぎだって思ったし、嫌いだったんですよ(笑)。ノイズや演奏ミスが残ってるような音像が好きなので、ちょっと無菌化してる感じがして」


荘子it「このアルバムは聴く人によって“狂ってる”と言う印象もあれば、“整っている”と言う印象もあるみたいですね。だから、謎のバランスがあると思うし、そういう拡がりがあるのは、やっぱり自分がフランク・ザッパとかプログレのような、大所帯のバンドが好きだからだと思うんですよ。その部分が、トラックにも反映されているのかなって。いわゆる、ミニマムな構成で組み上げられた、等身大のビート感も好きだけれど、それを自分が作りたいとは思わない。それよりもレオス・カラックスの『ポーラX』に出てくる、廃墟の中でオーケストラが無機質に演奏しているシーンみたいな、そういう感触のトラックを作りたい」


――ラップのスタイルに関しても、三人共でかなりアプローチを変えていますね。それはフロウの面もそうだし、リリックの構成や展開のさせ方もかなり違う。


荘子it「三人のキャラ分けという部分は意識的にしてやってるし、言葉の選び方はそれぞれの個性に任せてますね。フロウについては、没は真面目な音楽リスナーなので、Organized Konfusionあたりの上手いラップの方向性をスゴく意識してるよね」


没「だけど、結局それをそのままトレースすることは出来ないし、自分のラップと完全には当てはまらなくて、ちょっとずつ崩れていって、それが自分のスタイルになっていくというか。ラップ・フロウのインスピレーション源としては、ほぼほぼビートが中心になりますね。それをどうドライブさせていくのか、という感覚です」


――ドライブするというのは?


没「ビートだけよりも、ラップが乗ったほうが音楽として面白くなったら勝ち、と言う感じですね。Dos Monosにおいては、俺は『言葉』を聞かせようとは思っていないので、『音楽的』に動けるようになったら面白いと思ってやっています。二人がいるからそういうキャラでも成り立つのかなって」


荘子it 「やっぱりお互いのラップを聴きながら、それぞれが自分のスタイルを確立していったんで、棲みわけの意識は自然とありますね」


TAITAN MAN「僕の場合は自分からエキスとして自然に出てくるものを、とりあえずかき集めて、何かの到達点に向かって構築するっていうスタイルなのかもしれない。でも、未だに韻を固く踏んだり、ラッパー然としたモーションに対しては、恥ずかしさみたいなものを感じるんですよね。そういうところ(ラッパーらしい振る舞いやアプローチ)からの逆算じゃなくて、僕はこのノリに安心して寝そべりたい、というのをリリックに落とし込んでいるだけなんです。僕はナチュラルボーンのラッパータイプでは絶対にないので。でもラッパー文化は好きなんですよ」


荘子it「まあ、フェミニズムを維持しながら男根主義的な人を好きになることも可能ですから。主義主張と性的な興奮は別という感覚に近いと思います」





――ラッパー的な文化が好きだけれど、従属しないという感覚は、「アガルタ」のTAITAN MANくんのリリックに強く現れているし、それがDos Monosの面白さなのかなと感じます。


TAITAN MAN「ラッパー然とした『文脈』の中で遊びきるのって、僕自身では無理だと思ってます。自分がその文脈の中の振る舞いを否定したり、肯定したりすることに、全く魅力を感じないので」


――インディペンデントの話にも通じますが、脱文脈というか。HIPHOPはサンプリングという手法がカルチャーの礎の一つにもなってるから、文脈性が面白さでもあると思いますが、それが他のカルチャーにも広がっていって、面白さを「文脈ゲーム」に求めることがあまりにも多いようにも感じて。


TAITAN MAN「なんか、本歌取で遊ぶ貴族の世界観になっているじゃないですか。でも、それだけだと疲れるでしょう。僕にとっては、そういう世界から離脱できる唯一のユートピアとして、Dos Monosがあるんですよね」


――確かに、本作ではYMOや「スキゾ・キッズ」などの引用はありますけれど、潜ませるというより全面的に出ているし、文脈ゲームとはまた違う意図でそういったものは使われていますね。また、そういった80年代カルチャーに反応し、作品に織り込んだのは何故だったのですか?


荘子it「80年代のユートピア感というか、80年代の軽薄で明るくて無限に開けている感じに魅力を感じるんですよね。僕らの生まれる前の出来事なので、その時代を謳歌した親の世代から話を聞くだけで、現実のことは何も体験してないんですけど、ある種の憧れがそういう時代にはあるんですね。まあ当時の『影』は今に結局何も残していないので、それを復権させようなんてみじんも思っていないですけれど。ただ、そのエネルギーだけは拝借したいたいなって。それでいて90年代的な『新世紀エヴァンゲリオン』とかNIRVANAみたいな、陰鬱で思いつめたところも自分にはしっくりきている感じもあるんですよね。だから、そういう90年代の陰鬱さと、80年代の軽薄な優雅さも両方使いたいと思うんですよね。本当は00年代、10年代の空気の方が自分が育った時代と重なるのでもっと血肉化していると思いますが」


――先程の「ユートピア」という言葉に通じると思いますが、このアルバムは社会から影響は受けながらも、同時に隔絶されたような、“凪ぎ”の世界を感じました。


TAITAN MAN「凪ぎの感じは分かります。自分たちが時間を止めて、その間に世界に何かしらの傷を付けてからまた時間を戻した時に、それを発見した賢い人たちが“これはね……”と分析しているのを上空から見て、ケラケラ笑っていたいという思いはありますね」


荘子it「最近何故か三人の間で東浩紀の話になってて……」


TAITAN MAN「東浩紀が書いた『平成という名の病』というコラムが、僕ら的に良いなって思ったんですよね」


荘子it「その中で平成を総括し、90年代は革新の時代、00年代はリセット(伝統に対峙しての革新というより、むしろ過去のものをなかったようにすること)の時代、そして10年代は祭り(その場限りで盛り上がってやがて解散すること)の時代ということを書いていたんですよね。で、彼はそこにある種の才能で呼応し、哲学者として、批評家として時代に必要とされたけれど、平成という時代が空虚であった以上、そのことによってむしろ大きなものを残せなかったから、もう自分は乗っからないという凄く諦めに近い内容だったんです。そこで、ユートピアを守る方向に行こうと。哲学や批評が社会にどんな影響を与えられるだろうということをずっと自問していた人が、自分の好きなことをやるしかないという結論に至ったということを知って、僕らはそれに対して何かしらの答えを出さなきゃなと思っています」


――それは例えばどんな答えになるのでしょうか?


荘子it「端的に言えば同じ過ちを繰り返さない、ということじゃないでしょうか。でも、そのためにこそ、失敗の中に埋もれた、ありえた可能性についても慎重に考えながらやっていきたいと思っています。そもそも、僕がこの名前で活動を始めた時点で、『荘子(古代中国の思想家)みたいな達観しきった世捨て人が、わざわざプラスアルファの何か(=it)を世に向けて創作するとしたらそれはどんなものだろう』っていう考えがあるので、この話に始まったことではなくて、一番大事なテーマですね」


TAITAN MAN「でも、これはDos Monosとしての総意ではないですよ。荘子の考えで、こっちはそんなこと考えていない(笑)僕は東浩紀面白いな、って思っただけです」


荘子it「でも、 TAITAN MAN はそんな中で社会に物申したいっていう話はしてた」


没「変えたい、ってね」


TAITAN MAN「まあ、麻痺したふりして静観している奴はバカだと思っているからね。さっき、Dos Monosの中のラッパーとしては社会に物申すことには興味ないと言ったけど、ひとりの普通の生活を営む25歳の男性としての立場なら、社会のクソな部分に対して、もっと地上戦で作用したいと思う。その前提の中で、あえてDos Monosの活動について言うならば、僕らがユートピアを勝手に作って自由気ままにやっているスタイルを見せることで“あ、それもアリなんだ”と思ってもらえるような選択のひとつにはなりたい」





――TAITAN MANくんはケンドリック・ラマ―の黒塗り広告(霞ヶ関駅・国会議事堂前駅に掲載されたケンドリックラマ―の来日を知らせる広告。近年の日本社会に起こった問題に対する批評性を帯びた、黒塗りの文書をモチーフとしたヴィジュアルが話題となった)を広告人として手がけたわけですが、それは地上戦ということ?


TAITAN MAN 「そうですね。僕の中では。ただ、僕は広告かじりながらラッパーやっている自分に対して、ダッセーなと思うところもあるんで、そこの線引きとはいつも戦っているんですけど……。あの広告に関しては、政治文脈に触れる表現だったりでセンセーショナルな話題を生みましたが、僕は別に政治的危険思想者というわけじゃない。僕はもっと単純に、生きてる中でファックだなと思うことに対して、オルタナティブな選択肢が生まれるきっかけをつくりたいんですよね。そこはあんまり斜に構えたくない」


没「俺はそういう風に何か働きかけようとは全然思っていなくて、ただそこにいる限りは何かしか影響してしまうんだから、考えに参加しなければいけないという姿勢ですね。基本的には自分が生きていくことしか考えていないので、その中で生きていて、誰かが面白がってくれたらという感じですね」


TAITAN MAN 「立ち上がるレッサーパンダじゃん(笑)」


没「(笑)。結局ファックとか言えばインディペンデントでいられるってわけでもないので。だから、自分が食べて生きていくってことしかないのかなって」


――そういう風に、全員の考えが違うからこのアルバムが出来上がったんだなと思いました。


TAITAN MAN 「ですね。Dos Monosにとってのインディペンデントって、三人の独立した考えが何故か共生しているというところなので」


没「俺もいて良いっていう風にしてくれているのは凄い嬉しい……」


荘子it 「急に何を言うんだよ(笑)いて良いに決まってるじゃん、アベンジャーズでいうハルクくらい大事だよ。アベンジャーズで感動したのは、それぞれ違った主張の奴らが何故か連帯して戦っているというところですね。友達っていう関係性の根源には、それがあると思うんです。仕事仲間とかは切れると思うんですけれど、昔からの友達って別に一緒にいる必要がないのにいるものだと思うんです。僕らも普通に友達という言葉でイメージされる仲良しな関係ではもはやなくて、お互いの思想や生き方の違いに苛立つこともしょっちゅうで、でも中々切れない。そういう意味ではDos Monosは突き詰めた意味での友達であって、人間関係を割り切りがちな自分にとって最後の砦かな。一緒にやっていることで果たして何か意味があるのか?というのを、何とか肯定していきたいという」


TAITAN MAN「だから、今回のアルバムはどういう作品ですかときかれれば“僕らの青春の卒業アルバムです”という感じ。とりあえず、僕らの培ってきたものを形にするならこういう感じ、というような意味が後から生じましたね。僕らがよく言うのは、Dos Monosって過疎の村にある、卒業生数人しか出さない学校のようなクルーという説明です」


荘子it「これしかいない、っていうね」


TAITAN MAN「俺ら卒業したら誰もいないっていうね」


――これからの動きはどうですか?


荘子it「ソロの作品は出そうと思っています。その後に、Dos Monosとしていい作品がまた今後も作れるような気はしています。今回のアルバムで作り終えた気はしなかったので。そんな予感はあります」


没「俺はDos Monosと全然違う自分もいるので、それをどうやって面白く出来るかなっていうのはありますね」


TAITAN MAN「僕は、先々世界に行きたい。英語も喋れないくせにアメリカに住みたいとも思っていますし。このアルバムも、当初日本の人だけに受け入れられるだろうなと思っていましたけれど、サブスクリプションやYou Tubeを通して意外といろんなコミュニティの人たちが聴いてくれているし、その快感ってやべえなって単純に思って。頭ではわかっていたけど、こんなにいろんな人が聴く可能性がある時代って超やばいなって興奮したんです。その規模をどうにかこうにか拡げたいので、海外のフェスとか出たいなと」











photography Ryosuke Yuasa
text Shinichiro “JET” Takagi
edit Ryoko Kuwahara
special thanks LUXURY CARD



Dos Monos
『Dos City』
(Dos Monos/bpm tokyo)
2,500円(税別)
発売中
https://itunes.apple.com/jp/artist/dos-monos/1442949389
https://www.amazon.co.jp/Dos-City-Monos/dp/B07KY14L7Q
https://open.spotify.com/album/5IC7y5jvM9AI7I7fjFCuq9


01. ドストロ <作曲:没>
02. 劇場D <作曲:荘子it / 作詞:Dos Monos>
03. in 20XX <作曲:荘子it / 作詞:Dos Monos>
04. Clean Ya Nerves <作曲:荘子it / 作詞:Dos Monos>
05. ドス大名 <作曲:荘子 it / 作詞:荘子 it>
06. バッカス <作曲:荘子it / 作詞:Dos Monos>
07. マフィン <作曲:荘子it / 作詞:Dos Monos>
08. ドスゲーム <作曲:荘子 it>
09. EPH <作曲:荘子it / 作詞:Dos Monos>
10. アガルタ <作曲:荘子 it / 作詞:荘子 it, TAITAN MAN>
11. スキゾインディアン <作曲:荘子 it / 作詞:Dos Monos>
12. 生前退位 <作曲:荘子 it / 作詞:荘子 it, 没>
13. ドスシティ <作曲:荘子it / 作詞:Dos Monos>


Dos Monos

荘子 it(MC/ トラックメーカー )、TAITAN MAN(MC)、没 a.k.a NGS (MC/DJ) からなる、3 人組 HIP HOP ユニット。フリージャズやプログレ等からインスパイアされたビートの数々と、3MC のズレを強調したグルーヴが特徴。MC 兼トラックメイカーである「荘子it」は向井太一や DATS、yahyel 等にも楽曲を提供するなど新進気鋭のプロデューサーとしても活躍しており、同じく MC を担当するTAITAN MANと共に FUJI ROCK FESTIVAL’ 17 において DATS のステージにゲストラッパーとして出演したことでも話題に。また、2017 年に初の海外ライブをソウルで成功させ、その後は、SUMMER SONIC2017 などに出演。2018 年、初の音源を LA のレーベル Deathbomb Arc からリリースすることを発表し、その後フランスのフェス La Magnifique Society 等にも出演した。









撮影協力:LUXURY CARD / TOKYO SUPERCARS
ラグジュアリーカードの会員優待の1つであるスーパーカーのカーシェアリングサービス「TOKYO SUPERCARS」はランボルギーニ、フェラーリ、ロールスロイス、アストンマーチン、マクラーレンなど多数を保有する、スーパーカー専門のカーシェアリングサービス。ラグジュアリーカード会員であれば、会員限定価格で普段なかなか運転する機会のないスーパーカーのサーキット体験やカーシェアリングが楽しめる。

https://myluxurycard.co.jp/contents/lifestyle/supercars.html



スーパーカー運転体験イベントも定期的に開催。
https://www.tokyosupercars.com/events



ラグジュアリーカードとは
公式ウェブサイト:http://www.luxurycard.co.jp/


2008年に米国で創業、日本では2016年から発行する金属製クレジットカード。Gold Card、Black Card、 Titanium Cardの3種類を発行し、最上位のGold Cardは24金コーティングが施されている。Mastercard最上位のブランドとしてサービスを展開、「World Elite™ Mastercard®」日本初採用のクレジットカードだ。 Luxury Card Conciergeが提供する24時間365日対応のコンシェルジュサービスは、世界的にも驚異のリピート率を誇り、高い顧客満足度を得ているほか、 ザ・リッツ・カールトン、マンダリンオリエンタルやザ・ペニンシュラなどの一流ホテルで平均総額500ドル相当の特典を受けられるLUXURY CARD Hotel & Travel、無制限・無料で世界中の空港ラウンジを利用できるPriority Pass、提携レストランご利用時のリムジン送迎サービス、映画館や全ての国立美術館におけるラグジュアリーカード会員限定の優待サービスを提供している。
2017年11月からは法人口座決済用カードも発行しており、企業代表者からスタートアップの事業主まで、従業員含め最大5名様まで申し込み可能。なお、法人カードで各種納税をはじめ、Suicaモバイルチャージでもショッピング同等のポイントが付与される。まるで秘書のようにサポートしてくれるコンシェルジュ、接待にも使えるリムジン送迎サービス、ネットワーキングに活用できる会員限定イベントなど、ビジネスを支えるサービスを数多く提供しているのが特徴だ。

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