NeoL読者の皆さん こんにちは。
wagashi asobi(ワガシ アソビ)の稲葉です。
このブログでは、和菓子職人の甘くて楽しいお菓子な話を紹介して行きます。
よろしくお願いします。
『道具たちのかくれんぼ』
ヘラは棚に ナイフは硝子ケースに・・・。
みんな思いおもいに・・・。
「もういいかい?」 「まぁだだよ。」
「もういいかい?」 「もういいよ。」
「みーつけた!」「あっ!みっけ!」「見つけたぞ!」・・・
みんなは、お客さんに見つかってそれぞれ仕事をはじめました。
あれから数十年・・・
一番上手にかくれた子はひとり町の道具屋さんの片隅でホコリをかぶり、色も変わって、
すっかりお爺さんになってしまった事にも気づかずにうずくまったまま・・・・。
「おっ!やっと見つけたぜ!これならぴったりだな!」
やっと遊び上手なお客さんが見付けてくれたよ。
もう、かくれんぼはおしまい。
「さあ、次は何してあそぶ?」
「wagashi asobiだよ!」
オープン前アトリエの準備をしていた時、合羽橋の道具屋さんでとっても大きな鍋と出会いました。
値引きされても誰にも見向きもされず、買い手が付かぬまま。色はくすみ、埃をかぶって店の隅っこに隠れるていた
大きなお爺さん銅鍋は、 毎日僕たちと一緒にドライフルーツの羊羹を炊いてwagashi asobiをしながら夢を叶えて暮らしています。