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THE NOVEMBERS『今日も生きたね』インタビュー(前編)

 

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独立後のTHE NOVEMBERSの作品や活動ぶりがまさにオルタナティヴを地でいく充実ぶりなのは、まだ知る人ぞ知るところかもしれない。今回リリースするシングル『今日も生きたね』は、聴き手が意志的に聴くことを提案する音像と内容だし、ライブに至ってはTELEVISIONやBorisと対バンしたかと思えば、KEYTALKらとツアーに出たり、盟友PLASTICZOOMS、Lillies and Remainsとの企画ライブ、自身のツアーもゲストアクトを迎えるという凄まじい振り幅。しかもフロントマンの小林祐介は浅井健一の新バンドのメンバーにも抜擢。今、彼らと彼らの周囲で何が起こっているのだろうか?

 

自分の良心を以てして、何かを否定したり批判したりする態度をとった音楽にも僕はいい影響を与えてきてもらったし、自身もそうありたいと思った

 

—まず、今回のシングルをリリースすることになったプロセスを聞かせてください。

小林「去年の10月に独立して、自分たちで活動していく運びになったとき、コンスタントにリリースしていきたいというのを念頭に置いてたんですよ。それと、独立とアルバム『zeitgaist』のリリースと同時に〈Ceremony〉っていう、過去の作品と向き合う公演があって、今回2曲目に収録されてる“ブルックリン最終出口”という曲を演奏して、向き合う機会が増えて。改めて『いい曲だな』と思ったのと、その曲自体は二十歳ぐらいに書いてたんですけど、今、演奏するとまた違った意味みたいなものが見い出せて。正式に音源化されてなかったので、まずこの曲を入れた作品を作ろうと思って」

—今までなぜ音源にしなかったんですか?

小林「1曲単位でテーマ性が強い曲なので、これまでのアルバムやEPなどの作品性にそぐわなかったりして。で、今回はこの“ブルックリン最終出口”を収録しうる明確な意志を持った作品を出したいっていうふうに気持ちが変わっていって、それでこの曲に対応する楽曲を作って、それで成立できるようなシングルを作ろう、っていうのがスタートですね」

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