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吉田大八初舞台! 本谷有希子原作『ぬるい毒』上演中

(C)Nobuhiko Hikichi_2

 

現在絶賛公演中の『ぬるい毒』は、本谷有希子の原作を映画『桐島、部活やめるってよ』の監督・脚本を務めた吉田大八が舞台化。2011年に刊行され、『第33回野間文芸新人賞』を受賞した原作は、ある夜に突然電話をかけてきた自称同級生・向伊の嘘にのめり込んでいく主人公・熊田の5年間が描かれる。吉田大八脚本・演出による今回の舞台は「劇団、本谷有希子」の番外公演として上演され、熊田役を夏菜、向伊役を池松壮亮が演じている。

その上演直前の稽古現場に密着させてもらった。稽古シーンは向伊への想いにどうすることもできなくなった熊田が、遂に自身の親までを巻き込んでしまうという物語の終盤。ほとんどのシーンが熊田と向伊で構成されるため、夏菜と池松の負担は自ずと大きい。特に向伊が熊田の両親を説得する時のセリフは台本を見てもスラスラと読むのは難しいくらい長い。覚えるだけでも大変なそのセリフを池松は吉田の絶妙な演出によって見事ものにしていた。何度も何度もテストを重ねていた吉田の初舞台をこの目で見たい。

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