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text by Ryoko Kuwahara
photo edit by Lina Hitomi

Ximena Interview

NeoL Magazine JP | Edit: Ryoko Kuwahara | Photo Edit : Lina Hitomi  | Photo/Interview: Machi Panasonic

NeoL Magazine JP | Photo/Interview: Machi Panasonic | Text/Edit: Ryoko Kuwahara

——Ximenaも絵を描くのが好きですよね。絵とタトゥーはどちらが好きですか?
Ximena「ドローイングとタトゥーは全くの別物なんだけど、『好きなように好きな物を作っていいんだよ』ってことは伝えていきたい。私はアーティストだから、タトゥーで彫ってほしいアイデアを出してもらっても、ここをこうした方がいいんじゃないかとか付け加えてオリジナリティを出して行きたいと思ってます。トラディショナルなタトゥー・アーティストには批判されることもあるし、新しく作って行くのは何事も大変なもので。タトゥー・アーティストという言葉が広まって来ているけど、私はまだまだアーティストではないし、アーティストというのは今までの自分の人生をタトゥーやドローイングで表現するものであって、自分の生き方についてくる呼称だと思います」
——いまのタトゥーのトレンドを教えてください。
Ximena「シーンにも寄るけど、言葉をいれるのが流行っていますね。あとはやっぱり有名人が入れているもののコピーや、細くて小さい柄でしょうか」
——Ximenaがカッコいいと思うタトゥーは?
Ximena「他の人がいれてないようなタトゥーを入れるのが一番クール。オーダーメイドというか、自分で作り上げたようなもの。恋人の名前を入れるのはダサいし、後で後悔すると思うから一度は止めますね。それでもどうしてもやりたかったら入れるけど……。友達に、2年考えてもう一度入れたいならやるって言って、本当に2年後にお願いしてきた子がいます(笑)」
——(笑)。今までタトゥーを入れた事のない子が新しく入れるなら、どういうところにどういうものを入れるのがいいと思いますか?
Ximena「まず最初に家族、仕事、友達のことを考えたうえで、本当に入れたいのかどうか、自分で決めることが大切。家族や宗教とかではなく、私が自分でこういうものを入れる、と決めたなら入れたらいいと思います。私は、自分からはディレクションせずに、あくまで本人の意志を尊重します。メキシコでは就職の際にタトゥーを入れているかチェックされることもあって、本当に一生に関わるものだから、慎重に考えて決断してほしいと伝えるんです。私もタトゥーをやっていることで、親戚から白い目で見られたりしました」
———そうなんですか! メキシコではタトゥーはもっと一般的なものかと思っていました。最後に、日本に来るまでと来てからでイメージが変わりました?
Ximena「日本には来てみたかったけど、全然知り合いがいなくて、でもアートブックフェアでいまインタビューしてくれているMachiと出会って、思い切って来てみたら今ではたくさんお友達ができて、ますます大好きな街になりました。イメージと違うところは、そうですね……来る前は完璧な世界だと思っていたけど、来てみたら、綺麗だけど完璧ではないとは思ったかな。ごはんを無駄にしすぎているのが気になります。メキシコだと残したら持ち帰ったりするんだけど、残しちゃって後に捨てられるのは悲しい。あと私は奇抜な格好が好きで、メキシコだと変な風に思われるし、ギョッとされるけど、東京では街を歩くのが心地よいし、自分が普通な人間だと思えるので好きです。東郷神社あたりを散歩していたら蛙と出会って、私は蛙も好きだから、こんなに蛙と出会えるなんて東京っていい街だなと思いました(笑)」

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Ximena
メキシコ出身のタトゥー・アーティスト。細い線で小さく描くファッショナブルなタトゥーで世界中にファンをもつ。ファッション・アイコンとしても注目を集めている。
https://www.instagram.com/nemixtl/

Edit Ryoko Kuwahara
Photo Edit Lina Hitomi
Photo/Interview Machi Panasonic

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