《遠心力体験装置》2011年 ティル・ノヴァク
梨本「俺はこれが一番好き。チョーやばいよ。遊園地の乗り物を作ってるの」
アヴちゃん「CGっぽいかも。『アベンジャーズ』な感じ。人ってこんなに飛び回されたいもの?」
梨本「遠心力がかかってる間は、すぐ『ワッハッハ』って笑い声が入るよね(笑)」
アヴちゃん「これはこの人が作ったの?」
梨本「っていう体にしてるの。こんな14時間の観覧車とかあったらすごいよね(笑)」
アヴちゃん「どれだけ振り回されても吐かない自信があるわ」
梨本「(笑)。一応、設計図とかもあるの」
アヴちゃん「嘘つくのに、そこまでちゃんとしないでほしいわ。まあ男の人はそんなものですよね。嘘、上手いです。優しい人はずるい人だし」
梨本「うん、そうだよ。アヴちゃんは素直な人が好き?」
アヴちゃん「そうかな」
梨本「スーパー正直者が好き?」
アヴちゃん「どっちでもいいかも(笑)。そういえば、私、遊園地とか行ったことないなあ」
梨本「俺、大好き。築地もおもしろいから行こうよ」
アヴちゃん「築地行きたい! 築地で蟹とか食べたい」
梨本「その場では食えないよ。築地は切り身が売ってるわけじゃなくて、まんま売ってるから、まんま持って帰るの」
アヴちゃん「築地ってお魚売ってるんだよね?」
梨本「魚のみ。その日に釣ってきた魚を寿司屋とかに卸ちゃって、朝の7時くらいまでに全部売り切らないといけないから、鮮度がよくてウマい」
アヴちゃん「小学生のときにそういうの、学校でそういうのちょっと手伝ったことがある」
梨本「神戸だからね」
アヴちゃん「そうそう」
《大きな耳をもったキツネ》2013年 evala+鈴木昭男
梨本「無響室、前回来た時は並んでて入れなかったんだよね。今回は、evalaさんと鈴木昭男さんっていうサウンド・アーティストの作品をやってる」
アヴちゃん「これ、耳おかしくなるんだよね?」
梨本「そう」
アヴちゃん「おかしくなりたい」
梨本「本当は一人ずつ入るんだけど、分かち合う?」
アヴちゃん「じゃあ分かち合おう」
(体験後)
梨本「すごーい!」
アヴちゃん「すごい! やりよる」
梨本「最後の質感とかすごくなかった? ギシギシする。本当に素晴らしい。一人だとまた効果が違うらしいから、もう1回今度は一人で入りたいね」
アヴちゃん「私も思った」
梨本「気持ちいいとしか言いようがない。耳が気持ちいいというか体感として気持ちいいもん」
アヴちゃん「体で聞いてるんだね、人って」
梨本「音響のいたずらをいっぱい仕込んであるのに分かりやすく感じる」
アヴちゃん「視覚を奪われるとちょっとの音が分かるんだね。触ったら体のどこが悪いかとかもわかるって言うじゃない」
梨本「この反芻する感じがいいね」