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text by Junnosuke Amai
photo by Takayuki Okada

Interview with Pale Waves about “My Mind Makes Noises”

NeoL_PaleWaves1|Photography : Takayuki Okada


The 1975やウルフ・アリスを擁するロンドンの最重要レーベル〈Dirty Hit〉。そんなUKギター・バンドの要衝が送り出す話題のホープが、このマンチェスターの4人組、ペール・ウェーヴスだ。すでに昨年来のシングル群を通じてセンセーションを巻き起こしてきたかれらだが、この度、待望のデビュー・アルバム『マイ・マインド・メイクス・ノイジーズ』をリリース。キュアーやコクトー・ツインズ直系のドリーミーで耽美なニュー・ウェイヴ・サウンドに加えて、“Loveless Girl”や“Red”といったR&BやEDM(!?)のテイストも窺わせるダンス・フィールにあふれた新曲が今作の魅力だ。先日サマーソニックでも素晴らしいステージを見せてくれたかれらを代表して、ヘザー・バロン・グレイシー(Vo / G)に話を聞いた。


One of the most important label in London called “Dirty Hit” which is known by having The1975 and Wolf Alice. And now Dirty Hit “the fortress of guitar bands” sent a new four piece band from Manchester, ”Pale Waves”.They already made a big sensation by previous their singles from last year,and now the long-awaited their debut album “My Mind Make Noises” is coming out.It follws the stream of The Cure and Cocteau Twins’s dreamy,and aesthetic new wave sound and also we can feel R&B and EDM taste from some of the tracks such as “Loveless Girl”and”Red”,which is very attractive as a dance-feel track.This time,we have Heather Baron-Gracie(Vo/G) who is represent of Pale Waves and ask her story after their great stage at Summer Sonic.


――昨日のサマーソニックのライヴ、とてもよかったです。


ヘザー「わー、ありがとう!!!」

――ペール・ウェーヴスの結成は4年前になりますが、最初から今みたいなサウンドだったんですか。


ヘザー「今とは全然違ってて、もともとアコースティックの曲を中心にやってたから……ドーターに近い感じ? 最初に目指してたのはドーターみたいなバンドだったのね。そのあとマンチェスターでドーターのライヴを観たときに、お客さんが全然踊ってなかったから、自分達がライヴをやるときにはお客さんに踊ってほしいと思って。そこから違う音楽を作るようになったの」



――バンドを結成する前は地元の音楽系の学校に通っていたそうですが、もともと音楽をやりたいという思いが強くあったんですか。


ヘザー「もうずっとよ! 子供のとき、親とか周りの大人から『将来何になりたいの?』って聞かれて、『ロック・スターになる!』って言って笑われてたけど、今はどうよ(笑)!? 見てよ、私の姿を(笑)!」



――見事に夢を現実にしましたね。


ヘザー「そうなの(笑)! 今では両親とも喜んで応援してくれてる」


–I was at Summer Sonic and I got really excited!


“Wow!Thanks!”


–At Summer sonic’s performance,I found new aspects of the band actually.That’s why I got excited.Anyway,let’s start with a basic question.So when you guys started the band four years ago,what kind of vision did you have about music?


“It was totally different from how Pale Waves is now.We started it out from acoustic tracks,so similar to Daughter.And after that we went to see them at Manchester,and realized that the audiences didn’t dance,so we totally changed our sound.”


–So,you graduated from music school,you wanted to do something about music?


“Always I’ve wanted to do something about music since I was a kid,when my parents asked me “What do you want to be?” I said”Rock star!”,they laugh.But now,look at me!”


–You really made it happen.


“I know,haha.They are really supporting to us!”

NeoL_Palewaves.2| Photography :  Takayuki Okada

NeoL_PaleWaves3 | Photography :  Takayuki Okada


――さっき「お客さんに踊ってほしい」と話していましたが、ただそれはダンス・ミュージックではなく、あくまでもロックで踊らせたかった?


ヘザー「そう、ダンスにもいろんな流派やスタイルがあるわけじゃない? でも、私達はダンス・ミュージックをやりたいわけじゃなくて、ポップ・バンドとしてみんなを踊らせたいの」



――ただ、バンドを結成した4年前のイギリスというと、まだ今みたいにバンド・シーンが活気づいている感じではなかったですよね。当時、バンドを始めることについてはどんな将来像やヴィジョンを描いていましたか。


ヘザー「たしかに、ペール・ウェーヴスを始めた頃は今みたいにバンド・シーンが盛り上がってなかったかも……ただ、このバンドを始めてすぐに、絶対に成功してやるって決心したの。メンバー全員とも、ものすごく小さい頃から音楽をやってるし、とくに私とキアラは子供の頃から自分は将来絶対にミュージシャンになるんだって決めてたから、バンドを始めたときにも、自分達がまたバンド・シーンを盛り上げてやるっていう気持ちだった。実際、今またバンド・ブームが復活しつつあるし、ポップ・バンドもたくさん出てきてるからね」



――自分達は成功するって確信があった?


ヘザー「そうね。自分が本気で何かやりたいとか、夢中になってるものがあるとしたら、100%自分を信じてあげないと。100%信じられないくらいだったら、最初からあきらめたほうがいいかもね。自分はこれで天下を取ってやるんだ、ってくらいの気合いで立ち向かっていかないと」



――バンドを結成するきっかけとなったキアラ(・ドラン、Dr)との出会いも、先ほど話に出た地元の音楽系の学校だったそうですね。彼女のどんなところに惹かれたんですか。


ヘザー「最初はファッションが面白いなと思って。めちゃくちゃ個性的っていうか、ものすごく変わったトロピカル・シャツみたいなのを着てて(笑)。今の彼女だったら絶対に着ないだろうけど(笑)。だから、最初はファッションがきっかけで話し始めたんだけど、話してみたらお互いたくさん共通点があることに気がついて、それと同時にまったく正反対のところもあって。キアラとは初めて会ったときから、この人になら自分のことを秘密も全部話せるって思ったの。キアラって、そういう人なのね。私はもともと初対面の人と会うと緊張しちゃうんだけど、彼女と会ったときには全然緊張しなくて、まるで昔からずっと知ってる人みたいに話せたのね」



――じゃあ、性格的にもお互い似た者同士というか?


ヘザー「すごく似てるけど、私のほうが短気かな? すぐに怒るし、感情的になっちゃうときがある。キアラはすごく冷静で落ち着いてるっていうか……もちろん、彼女だって怒ることはあるのよ。ただ、私はそれをすごく大げさに表現するタイプだけど、彼女はそうじゃない。たとえば私は怒ってるときは、相手に自分が怒ってることを思い知らせるけど、彼女は内側に篭るタイプなのね。ユーモアとかファッションの趣味とか音楽に対する情熱もすごくよく似てるけど、彼女は穏やかな性格なのね」



――音楽的な部分に関してはどうですか。出会った当時、お互いにシェアしていた音楽の趣味や、好きなミュージシャンとなると?


ヘザー「アコースティックのシンガー・ソングライターでルーシー・ローズとか……あとキュアーの『ディスインテグレーション』が2人ともすごく好きで、盛り上がって話したなあ……もともとキアラのフラットで夜な夜な一緒に音楽を聴いてたんだよね。キアラのiTunesのコレクションが最高にセンスがよくて素晴らしくて、ジミー・イート・ワールドとか本当にいろいろ……ただそれをひたすら聴いてたっていう感じ」


–You want to make people dance with your music,but not like dance music but rock.


“Yeah.Because there are many different styles of dancing, forms of dancing,and we don’t wanna be like dance band,but we wanna be pop band.”


–I see.What was great about Ciara when you met her?How did you get attractive by her?


I” first noticed her because of her dress sense.She was wearing purple,tropical shirt.She would never wear that now,but yeah.Her fashion sense was worked first I noticed her.And we started speaking,we were just very similar people but same time completely different.And I’ve never felt comfortable by speaking my secret until I met her,but I already knew how comfortable it is.”


–What about your personality?Is it completely different,or similar?


“Well, it’s very similar but I’m more hothead,short temper.I can get really angry sometimes.I get too emotional,she is very calm,collective.Don’t get me wrong she can get angry though.But yeah,that’s why we’re so differ.So someone upset me,I will let them know,she won’t.She goes with it in herself. That’s why we’re kind of different.But humor, passion about music or fashion are super similar.”


NeoL_Palewaves4|Photography : Takayuki Okada


Palewaves_5|Photography : Takayuki Okada


――キュアーのどんなところが一番素晴らしいと思いますか。


ヘザー「ロバート・スミスっていう人物そのものね。ソングライターとしても素晴らしいし、世の中に存在するソングライターの中でも最高峰のひとりだと思う。あと、彼の書く歌詞がほんとに好きなのね。心酔してるって言ってもいいくらい。それにファッション・センスも文句なしに最高! ただもうロバート・スミスっていう存在自体が素晴らしいっていうか、独特のオーラを放ってて」



――たしかに、ペール・ウェーヴス、というかあなたにとってキュアーはあらゆるレベルで重要なインスピレーションのピースだと思います。ただ、今回のデビュー・アルバム『マイ・マインド・メイクス・ノイジーズ』を聴いて、ペール・ウェーヴスにはまだまだ知られざる部分があったのだな、と痛感させられました。一連のシングルを通じて印象づけてきたバンドのイメージと、今回のアルバムによって打ち出したかったバンドのヴィジョンとの間に変化をつけることには意識的でしたか。


ヘザー「意識してたし、ファンにそれまでに見せてない自分達を見てもらいたかったから。もちろん、アルバムもシングルもどちらもペール・ウェーヴスの作品なんだけど、アルバムのほうでは今までシングルで見せてきた面をさらに拡張してるというか……要するに、自分達の限界を押し広げたかったのね。それはクリエイティヴな面においても、プロダクションの面おいても。だから、その変化に気づいてもらえて、すごく嬉しい(笑)」



――具体的に、今回のアルバムで新たにトライしたアプローチなどあれば教えてもらえますか。


ヘザー「曲を書いてるときに、前にこれと似たようなことをやったことがあるなって感じたら、あえてアプローチを変えてみたりした。たとえば、私なんかだと、基本的にセミ・トーンっていうか、気がついたら同じメロディで歌ってることが多いんだけど、できるだけ使わないようにして……何も考えないで作ってると、どうしてもそっちの比率が多くなっちゃうんで。だから、あえていつもとは違うルートからアプローチしてみたのね」



――”Loveless Girl”なんかはリズムもスロウで、R&Bっぽいテイストが感じられる曲ですよね。


ヘザー「そう、メンバー全員ともR&Bが好きなんだけど、とくにキアラはR&Bとヒップホップが大好きで、それを今回ペール・ウェーヴスのサウンドに取り入れてみたかったの。“ Loveless Girl”なんてまさにそうよね。これからもっとそっち方面のサウンドを追求してきたい」



――ちなみに、キアラって具体的にはどんなヒップホップやR&Bが好きなんですか。


ヘザー「えーっと、Dvsnとかケンドリック・ラマーとか……でも、どうなんだろう? 私も好きだけど、そこまで詳しいってわけじゃないからなあ。いつもキアラに教えてもらってるの。キアラが普段聴いてるのはR&Bなのよ」

–I think The Cure is the one of the biggest influence for your band,what is the great about The Cure you think?


“I think the best thing about The Cure is Robert Smith himself,I think he is one of the best songwriters ever existed,the way he writes lyrics is fascinating. And not only that,I love his fashion sense,he has his persona and his atmosphere.”


–I see.So now a lot of south-London bands are known in the world,but when you started your band,did you guys had a hope as a band?Because no one was listening to band music back then.


“Hmm, That is true. I feel like as soon as atarted Pale Waves,we wanted to be successful.And not only that,individuals,we started music since when we were very young age and especially me and Ciara needs music for doing what we wanted to do,so we definitely knew that our band can be popular.And I feel like a lot of bands coming out these days,many pop bands as well!”


–So you were sure about be successful,in a good way!


“Yeah! Well,I fel like if you love something or passionate about something,if you have to hold it simply in yourself and if you lack that,then you should stop doing.Because you have to believe that you can take take the world.”


–Okay.So let me ask about your album,”My Mind Makes Noises”.This album was kind of different from the singles you have been released.I think it have different image of aspects.Did you conscious about it?


“Yes,we definitely wanted to give our fans something that they had from us before.Of course singles and album are both our works,but we have pushed ourselves with this album creatively and production wide as well.I’m glad you think that.”


–Did you guys try new approach?


“Because we had a conscious thing in our minds,when we realized doing something very similar to how we did previously then we approach a different angle.For example like I have tendency of singing similar melodies which is like semi-tone,and we wanted to not do that much. “


–“Loveless Girl”for example,it’s kind of slow and R&B taste.did you actually tried to show that aspect?


“Oh yeah,because we love R&B but Ciara particularly. She really love R&B and HipHop,and that something that we wanted to bring it to Pale Waves’s sound,I think you can hear it from “Loveless Girl”.We definitely explore it in the future.”


–Who does Ciara like,R&b artists and HipHop artists for example?


“Dvsn,Kendrick Lamar…,it’s hard for me to say because I don’t listen to sort of music that much,I enjoy it but I always ask her recommend so.She mainly listening to those songs.”


NeoL_PaleWaves6|Photography : Takayuki Okada


――逆に、アルバムの最後の曲の“Karl (I Wonder What It’s Like To Die)”はフォーキーなテイストですが、これは先ほど話していた“ペール・ウェーヴス以前”のサウンドに近い感じだったりするんですか。


ヘザー「スタジオで書いたんだけど、キアラにアドバイスされて作った曲なの。私が最初キアラに会ったときって、ずっと“Karl (I Wonder What It’s Like To Die)”みたいな曲を作ってたの。そのときにキアラと出会って、今のペール・ウェーヴスを始めたのね」



――へえ。


ヘザー「うん。で、あの曲を書いたきっかけは、キアラに『自分の原点に戻ってみたら?』って言われたから。自分はそれまでずっと“Karl (I Wonder What It’s Like To Die)“みたいな曲を作ってて、その音楽にキアラは惹かれてくれたわけだから。だから、自分の中では昔ながらのスタイルの曲で、ある意味、キアラと出会う以前から書いてた曲なのよ」



――リリックについてはどうですか。あなたの書く歌詞は多くの場合、痛みや悲しみに彩られていますが、今回の制作にあたって、あらためてそうした感情を掘り下げてみようとしたところはありますか。


ヘザー「やっぱり、年齢を重ねるにつれて、歌詞でも表現力がついたっていうのは感じてて。長く生きたぶん、それだけいろんな経験をしたし、前よりも自分の気持ちをもっとよく理解できるようになった。それは自分が曲を書く上で、すごく役に立ってると思うのね。前よりも上手に自分の感情を表現できるようになったっていう意味で」



――歌詞は基本的に自分が経験したことがもとになっている?


ヘザー「そう、ひとつも嘘がないし、全部リアルな曲なの。どこか少しでも嘘が入ると、失敗しちゃったような気分になる」



――歌詞の部分で一番影響を受けたソングライターは?


ヘザー「(即答)ロバート・スミス」



――やっぱり、影響が大きいんですね。


ヘザー「うん、本当にそう」


–“Karl (I Wonder What It’s Like To Die)”,the last track is kind of like forky.Is that something you writing when you started the band?Its sound is more like Daughter you said.


“I actually wrote that song in the studio,but that is one of the song which I got advice by Ciara.I used to write songs kind of like “Karl (I Wonder What It’s Like To Die)l”when I met Ciara and she fell in love those tracks,so that’s why we started Pale Waves with her.”


–Oh.


“Yeah, so She said “Let’s go back to the route”.It’s old school for me,I made those taste track before I met her.”


–What about the lyrics?You wrote about sometimes like sadness or pain,and it’s getting deeper now in this album.


“I feel like I get older,I become better songwriter.Because I had experience a lot as I get old,and I started understand myself,my own feelings.And I can explain myself better now.”


–Is the lyrics based on your own experiences?


“Yes.There is no fake. I feel failure if I write fake lyric.”


–Who do you think the best songwriter for you?


“(Immidiate answer)Robert Smith.”


–Wow,big influence,right?


“Yeah, definitely.”


NeoL_Palewaves7|Photography : Takayuki Okada


――キアラは今回のアルバムのなかで“Came In Close”がいちばん好きな曲だと話していたのをインタヴュー記事で読みましたが、ヘザーさんは?


ヘザー「“Karl (I Wonder What It’s Like To Die)”ね」



――さっき話してくれた、自分の原点みたいなところに手応えを感じてるんですか。


ヘザー「自分のいちばん赤裸々な部分が出てる曲だと思うから。ソングライターの立場からして、ファンがいちばん興味があるのはその部分だと思うのね。あと、あの曲って最初に作ったときから、一切手を加えてないの。全然作り込んでないし、一番剥き出しの表現が出てる。そこがすごく気に入ってる」

――なるほど。一方、その“Karl (I Wonder What It’s Like To Die)”と対照的に、“Red”はビート・コンシャスで、ちょっとEDMっぽさもある、あなた達にしては異色の曲ですよね。あの曲のアイディはどうやって生まれたんですか。


ヘザー「“Red” もすごく気に入ってる曲。もともとアルバムにアコースティックの曲が必要だってことで描きはじめたんだけど、キアラに聴かせたときに『この曲って、アコースティックにしては親密さに欠けるんじゃないかな』って言われて……私ならもっとディープなアコースティックの曲が書けるはずって意味で。もともとはアコースティック用に書いた曲だけど、それをポップ風にアレンジしたの」



――最初のかたちからかなり変わったんですね。


ヘザー「うん、本当にそう(笑)」



――ところで、ペール・ウェーヴスの今の活動拠点ってマンチェスターになるんですか。


ヘザー「ううん、今はずっとあっちこっち転々としてる生活なんで(笑)」

――近年、イギリスではサウス・ロンドンのバンド・シーンが盛り上がりを見せていますが、たとえばあなた達の周りにも、そうしたローカルなシーンやコミュニティのようなものはあるんですか。


ヘザー「どうだろう? でもやっぱり、もともとマンチェスターでペール・ウェーヴスを始めてるから。最初のライヴもマンチェスターだったし、リハーサルもライヴもずっとマンチェスターを拠点にしてきたしね。だから、マンチェスターはいつでも自分達にとって特別な場所であり続けるでしょうね」


–I read your interview and Ciara said her favorite track from this album is“Came in Close”.
What about you?


“Karl (I Wonder What It’s Like To Die).”


–That’s because you feel your route from that song as you said?


“I feel like that’s me.As a songwriter,I think it’s more important and curious thing for fans.And I didn’t change it at all from I wrote it first time.It doesn’t feel elaborated but most natural,that’s why I like it.”


–At the same time,”Red”is more dance music,completely different from “Karl (I Wonder What It’s Like To Die)”where did you get idea from?


“I love “Red”.It actually started… you know, we need acoustic track so that’s how started.I wrote “Red”and let Ciara listen, she felt I could do better,for more deep acoustic track.She said”It is meant to be pop song”,that’s how it started.”


–So it totally different then!


“Yes,completely haha.”


–So, are you guys are based in Manchester now?


Base…not,really,I mean no where.Always in defferent places.”


–Is there any music community are you guys belong to?Arround you guys? There is big music scene in South London recently.


“Hmm,I started our band in Manchester and we grew up,our first show was there,and we keep rehearsing and playing there.So Manchester will always in the heart of Pale Waves.”


NeoL_Palewaves8|Photography : Takayuki Okada


――結成した当初は、ナイト&デイ・カフェっていうインディ・ヴェニューに出入りしていたそうですね。


ヘザー「地元で人気の場所で、自分達もそこの地下でリハーサルをしてたんだけど、基本的にはカフェで、ただライヴ・スペースとしてもすごくいいんだよね。マンチェスターのバンドは結構よくそこで演奏してて」



――初期のバンドのデモを手がけたシュガー・ハウスというプロダクション・チームも、そうした地元を通じて知り合った人脈だったんですか。


ヘザー「うん。でも、それはだいぶ前の話(笑)。それこそ、チャーリー(・ウッド、B)とヒューゴ(・シルヴァーニ、G)がバンドに入る前の話よ。“Heavenly ”の一番初期のヴァージョンを録ったときにお世話になった人達で、小さなスタジオがあって、お金がないバンドにとってはすごく有り難い場所だったのね」



――じゃあ、今の自分達としては、どこかのシーンやコミュニティに所属しているというよりも、もっとグローバルな舞台で活動しているという意識の方が強い?


ヘザー「うん、そうでなきゃ」



――では最後に。ペール・ウェーヴスにおいて「ポップ」は重要なアイデアだと思いますが、あなたはポップの意義についてどのように定義しますか。


ヘザー「うちのバンドはとにかくポップが好きなの。ポップこそ最強のジャンルだと思うよ。よくポップなんてお子様向けでくだらないっていう人がいるけど、ポップ・ミュージックを作るのがいちばん難しいと思う。本物にして、最高のポップ・ミュージックを作るっていうね……うん、だから、うちのバンドにとってポップはすごく大事。というか、少なくとも私がいちばん好きな種類の音楽であることはたしか。だから、ポップはダサいとかって言うバンドを見てると頭にきちゃうの。自分達にはポップを作れないから負け惜しみで言ってるんでしょって(笑)。でも、本当にそうだと思うよ」

–There is the indie music venue called”Night and Cafe”in Manchester,you guys used to played there,right?


“Yes,it’s popular place in Manchester and that’s why we had a lot of rehearsal at there,it was in basement.But that place is basically café,and good music venue at the same time.A lot of bands in Manchester play there.”


–I read about Sugar house,production team of your band.How did you get to know them?


“Yes,but it was long time ago,haha. Before Charlie Wood(B)and Hugo Silvani(G) joined Pale Waves.That’s why we recorded”Heavenly” the very first version,it was really small and nice studio despite of no money band like we used to be.”


–So you guys do not want to belong anywhere but want to travel and spread your music as wide as you want?


“Yeah,100%.”


–Okay,it will be last question.When people talk about your band,”pop”comes out.But how “pop”important for you?


“We just love pop.I think pop is the best genre.Because people think it’s for kids because it’s easy to ride,but it’s actually one of the hardest thong to get ride in great way.Yes,pop is very important thing to us,I hate attitude of people who saying pop is nothing,it makes me mad and I think they say it because they can’t make it,haha.But I mean,I think so. “



NeoL_Palewaves|Photography : Takayuki Okada


photography Takayuki Okada
text Junnosuke Amai
edit Ryoko Kuwahara



My-Mind-Makes-Noises
Pale Waves
『My Mind Makes Noises』
Now On Sale
(Dirty Hit / Hostess)
※ボーナストラック1曲、歌詞対訳、ライナーノーツ付
http://hostess.co.jp/releases/2018/09/HSE-6862.html

Pale Waves
ヘザー・バロン・グレイシー率いる英インディーロック・バンド。The 1975やウルフ・アリスを擁するUK気鋭レーベル<Dirty Hit>と契約し、2017年2月にレーベルメイトであるThe 1975のマシュー・ヒーリーとジョージ・ダニエルがプロデュースしたデビュー・シングル「There’s A Honey」を発表し脚光を浴びる。同年8月、セカンド・シングル「Television Romance」を発表し、Spotifyの<最優秀インディー・リスト2017>に選出。当時シングルを2枚しかリリースしていない新人としては異例の早さでNMEの表紙に抜擢される。BBCによる<Sound of 2018>やMTVによる<Brand New 2018>など多くの音楽媒体でノミネートされ、ブレイクする有力新人として世界中から熱い視線が注がれている。2018年2月、NMEアワードにて最優秀新人賞を獲得。5月にはデビューEP『オール・ザ・シングス・アイ・ネヴァー・セッドEP』を配信とレコードのみでリリース。8月開催のサマーソニックで初来日。9月に待望のデビュー・アルバム『マイ・マインド・メイクス・ノイジーズ』をリリース。
バンドメンバーはヘザー・バロン・グレイシー(Vo / G)、キアラ・ドラン(Dr)、ヒューゴ・シルヴァーニ(G)、チャーリー・ウッド(B)。

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