NeoL

開く

TAIGEN(BO NINGEN)×Yusuke Kobayashi(THE NOVEMBERS) 自分の扉を開き、新たな道を拓くということ(前編)

DSC_0078_p

ー惰性になりようがないですよね。そう聞くと、毎回のチャレンジもすごく納得できます。最新作は独立して最初の音源ということで、より果敢に挑戦している感じも見受けられました。

TAIGEN「セルフプロデュースで作ったの?」

小林「(青木)ロビンさんに3曲くらいやってもらったかな。元々は独立する、しないは関係ないところで作り始めてて、音源を作り終わったのは去年の8月だったんですよ。そこで独立が決まって11月に発売するに至ったので、独立するから表現が変わったということは意識的にはないんです。ただ、聴き返してみるとちゃんと自分たちの足で立って、自分たちの信じた道を行くんだという歌詞にもなっていたり、節々にその意識を感じるんです。だからそれは導かれたのかなという風にいい意味で捉えています」

TAIGEN「新作を聴いて、前にAsiaで観たときと180度とまではいかないまでも全く違った面が見えたし、Asiaでぼんやりと見えていた輪郭がくっきりした。すごく振り幅があるバンドだし、他のアルバムも各曲でコンセプトが違うけど、今作は特に振れ幅があるよね。最後の曲を聴いてて同じアルバムなのかなと思ったくらい、透明というかずぅーっと突き抜けている感じ。もっと激しいインダストリアル的な曲もあるじゃない?」

小林「ああ、あるある」

TAIGEN「それを聴いた後だったからなおさら。今日のライヴを観て、その幅広い曲たちが同じアルバムでちゃんと成り立ってる意味がよく分かったし、これだから一般層も含めたいろんな層に向けることができるんだというのが確信できた。アトモスフィアというか、曲の世界観がちゃんとあって、他が混ぜてないグランジっぽさだったりとか、ちょっと外れるところなんかがすごく上手い具合に入ってて、日本のバンドっぽさもあるんだけど、その弱点的な部分がないというか。雰囲気系のバンドはフラットに終わっちゃうけど、THE NOVEMBERSは凄くダイナミックスだし、演奏力然り、音作り然り、メンバーみんなが前に出てくる感じで、それが以前に観たライヴと全然違ったように思う」

小林「前回みたいな音数が多い曲は、今回は少なかったもんね。音が減った分、リズムやメロディの存在感が出せたかな」

1 2 3 4 5

RELATED

LATEST

Load more

TOPICS