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「WOrld’s End 写真はいつも世界の終わりを続ける 」高橋恭司 写真集刊行記念 写真展開催




高橋恭司がイギリスのダンジェネスにあるデレク・ジャーマンの庭を訪ねてから、約30年の時を経て刊行となる。
1992年のデレク・ジャーマンの庭やコテージや、2010年代後半のベルリン、ロンドン、東京の路上を撮影した写真をまとめている。
デレク・ジャーマンの「世界の終わり」のような庭との出会いを経て、高橋恭司がその後の移ろいゆく世界の様相を映し出した一冊になっている。








映画監督のデレク・ジャーマンは、1986年にHIV感染の宣告を受けたことをきっかけに、イギリス南部の原子力発電所のある町、ダンジェネスに移り住む。
打ち捨てられた小屋《プロスペクト・コテージ》を住まいにし、庭には、草花だけでなく、流木、腐った鉄など、海岸で拾い集められた漂流物を用いた造形を施した。








写真家・高橋恭司は、ジャーマンが亡くなる直前の1992年にダンジェネスを訪れる。
「そこは世界の終わりのような場所だった。同時に、そこには全てがあった」と、写真家は語る。


「写真はいつも世界の終わりを続ける。」
映像と写真の世紀にジャーマンが遺したものへの返答が、ここにある。





高橋恭司「WOrld’s End」
2019年8月26日(月)発売
ISBN: 978-4-908356-12-4 C0072
アートディレクション: クリストフ・ブランケル(Christophe Brunnquell)
並製 280x225mm 
本体価格:4000円


■高橋恭司
写真家。1960年生まれ。90年代より広告や海外雑誌『Purple』などで時代の本質を鋭く捉えた美しい質感のある写真を発表し、今日の写真家に多大な影響を与えている。個展「夜の深み」(2016年・nap gallery)、グループ展「Elysian Fields」(2000年・ポンピドゥーセンター)ほか。写真集『The Mad Broom of Life 』(1994年・用美社) 『ROAD MOVIE』(1995年・リトルモア)、『Takahashi Kyoji』(1996年・光琳社出版)、『Life goes on』(1997年・光琳社出版)など多数の作品集を出版。


■デレク・ジャーマン Derek Jarman
1942年生まれ。映画監督、画家、詩人、舞台美術家。1974年イン・ザ・シャドウ・オブ・ザ・サン』で映画監督としてデビューする。以降の監督作品に『セバスチャン』『ジュビリー』『カラヴァッジオ』『ザ・ガーデン』『BLUE』など。生前よりゲイであることを公表。1994年エイズにより死去。






写真集刊行記念 写真展 2会場にて開催!
高橋恭司「WOrld’s End 写真はいつも世界の終わりを続ける」


Books and Modern + Blue Sheep Gallery
2019年8月16日(金)〜9月7日(土)12:00〜19:00
 ※休廊:日曜・月曜


nap gallery
2019年8月28日(水)〜9月28日(土)12:00〜18:30
 ※休廊:日・月・火・祝、9月4日(水)〜9月7日(土)
【トークイベント】
■9月28日(土)14:00〜15:00
高橋恭司 × 伊藤貴弘(東京都写真美術館 学芸員)

会場:101−0021
東京都千代田区外神田6−11−14 アーツ千代田3331 206
03-6803-2429
詳細は http://napgallery.jp にて。

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