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text by Yu Onoda
photo edit by Ryoko Kuwahara
photo by Shuya Nakano

Lapsley 『Long Way Home』Interview

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――ホリーは、シンガーであり、ソングライター、トラックメイカーでもありますが、ご自身ではどのパートに比重が置かれていると思いますか。


ラプスリー「ソングライティングですね。ピアノを弾きながら歌うことから始めて、そこからどんどん曲を構築していくのが私の曲作りのスタイルなんですけど、構築していくとはいっても、私の曲には入っているのは必要最小限の音だけ。だから、その一つ一つの音を吟味して、さらにその音が一つ一つ際立つような曲作りを意識していますね」


――無駄なものが削ぎ落とされた楽曲から音楽に対するホリーなストリックな姿勢がうかがえるように思います。


ラプスリー「ストイックというより、私は曲に音を詰め込むことで空間を息苦しいものにしたくないんです。曲が深く呼吸出来るような、そんな空間をイメージしていますね」


――エレクトロニックミュージックの要素を交えたミニマルな楽曲に対して、リリックでは痛みのある世界を描いていますよね。


ラプスリー「今回はたまたま自分が経験したネガティヴな恋愛経験がベースになって、痛みや悲しみが表現されているんですけど、私は自分が置かれた状況やその時の感情を正直にそのまま歌いたいんです。だから、その状況の変化に応じて、恋愛のポジティヴな面を描くかもしれないし、はたまた、政治や女性の権利について歌うかもしれない。それを変化と取るか、それとも普遍的な表現と解釈するかは聴く人それぞれだとは思いますが、私が私であることには変わらないと思いますね」


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