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ナポレオンやマリー=アントワネットらも愛した「アンティーク・レース」展が開催

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《ハンカチーフ(ヴィクトリア女王に由来)》リメリック、19世紀、アイルランド ©Hiroshi Abe

『ダイアン・クライスコレクション アンティーク・レース展』が、東京・渋谷区立松濤美術館にて開催中。会期は、7月29日まで。


ヨーロッパの王侯貴族たちの間で富と権力の象徴として流行し、歴史上、常に重要な価値を持ってきたレース。熟練した職人たちが長い時間をかけて手作業で生み出したレースは、単なる豪奢な装飾品の域を超え、時には城や宝石をしのぐほどの価値を持った、きわめて優美で繊細な美の世界だったという。


本展では、世界的なアンティーク・レースのコレクターで鑑定家でもあるダイアン・クライスの数万点にもおよぶ膨大なコレクションから、カトリーヌ・ド・メディシス、マリー゠アントワネット、ナポレオン・ボナパルトなど、王侯貴族に由来するロイヤル・レースや、ファッションやインテリアに取り入れられたレースなど、16世紀から19世紀のレース全盛期の作品を中心に、175件を展示する。超絶技巧とも言える、現在ではほとんど失われてしまった技術で制作された芸術品「アンティーク・レース」。現代のレースとは一線を画す、中近世ヨーロッパの美と技の粋に触れられるこの機会を見逃せない。


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《洗礼用ヴェール、ドレス、ボンネット》刺繍とリール・レース(ヴェール)、ヴァランシエンヌ・レース(ドレス、ボンネット)、19世紀、ベルギー ©Hiroshi Abe

『ダイアン・クライスコレクション アンティーク・レース展』
2018年6月12日(火)~7月29日(日)
会場:東京都 渋谷区立松濤美術館
時間:10:00~18:00(金曜は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:6月18日、6月25日、7月2日、7月9日、7月17日、7月23日
料金:一般500円 大学生400円 高校生・60歳以上250円 小中学生100円
※障がい者と付添者1名は無料
※金曜は渋谷区民無料
※土、日曜、祝日、夏休み期間中は小中学生無料

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