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text by Junnosuke Amai
photo by Riku Ikeya

Interview with Moses Sumney about “Black In Deep Red, 2014” /モーゼス・サムニー”Black In Deep Red, 2014”インタビュー

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去る10月、今年2度目となる来日公演を行ったモーゼス・サムニー。前回6月に品川グローリアチャペルにて行われたソロ・セットとはうって変わり、この日のステージはギターやドラム等のサポート・メンバーを従えたバンド・セット。手練のプレイヤーと繰り広げるダイナミックな演奏をバックに、時に観客のコーラスやハンドクラップも巻き込み披露されたパフォーマンスは、モーゼス・サムニーというアーティストの先鋭性と懐の深さを目の当たりにさせられるような体験だった。そんな今回のライヴでもひときわ目を引いたのが、昨年のデビュー・アルバム『アロマンティシズム』に続いてこの夏リリースされた最新EP『Black In Deep Red, 2014』の楽曲。インプロヴィゼーションやポリリズムを推し進めたサウンド、加えてマイケル・ブラウン射殺事件への抗議活動に触発されて制作されたという “ポリティカル”な背景、さらにはこれまでの音楽遍歴やニュー・プロジェクトのFaux Moについて、ライヴ翌日のサムニーに話を聞いた。

――昨夜のライヴ、最高でした。


モーゼス「嬉しいなあ……主役はあくまでも観客だからね。お客さんのおかげだよ」

――オーディエンスとのコミュニケーションも含めて素晴らしかったですね。とくに“シブヤ合唱団”とか。


モーゼス「「そうそうそう(笑)、”シブヤ・クワイヤー”ね。あれも最高だったよ」

――他の国のライヴでもオーディエンスを合唱隊代わりにしたりするんですか。


モーゼス「「うん、毎回やってるよ。ただまあ、場所によって全然違うけど。上手な国とそうじゃない国があるから」

――「ハモれないひとはハモらなくていいよ」ってくだりもウケました(笑)。


モーゼス「「ハハハハハハ、ただ、ちゃんとハモってたから大したもんだよ。日本のお客さんは歌が上手いよ。たぶん、トップ2に入るんじゃないかな、いや、マジで」



――昨晩のライヴではとくに、新しく出たEP『Black In Deep Red, 2014』からの楽曲が印象的でした。あれはバンド・セットだからこそ表現できるもの、っていう感じだったりするのでしょうか。


モーゼス「「いや、バンドってことを意識して書いた曲ではないんだ。ここ3、4年ずっとライヴでやってたし。“Rank & File”も作品としては今回初めてリリースした曲だけど、その前から自分1人でも何年も演奏してきた曲だからね。今回のセットリストに入ってる曲は全部自分1人で演奏できるし。ただ、それをバンド用に作り変えたっていうだけで、基本的にバンドでも1人でもどっちでもいけるよ」

――なるほど。とはいえ、今回のEPの楽曲はデビュー・アルバム『アロマンティシズム』のインティメートな表現とは違ったアプローチのサウンドが展開されていて驚かされました。制作に際して音楽的なコンセプトやアイデアはどういうものだったのでしょうか。


モーゼス「「コンセプトねえ……音楽面でのコンセプトみたいなものはないかな。『アロマンティシズム』の曲と同時期に書いたんだけど、アルバムとは全然雰囲気が違ったから、時期をずらして違う形で発表することにしただけで。ただ、どちらも(“Rank & File”、“Call To Arms”)自分が4年前に参加したデモにインスパイアされて書いた曲だから、歌詞の上でのテーマはプロテストってことになるんだろうけど、音楽的にはどうだろうな……ただデカい音が出したかったってだけだったんじゃないかな(笑)」



――So two songs from your EP really stood out and really brought out the band element, and did you feel that those two songs were core band set up?


Moses Sumney “Ah…….No, haha. One of the songs that I’ve been performed in the past three or four years, and I just released three or four months and every song that in the set, I can perform alone. And I just changed it for the band but it could go either way”


――Your EP has political message and also exciting, it has different color from your other album, what was the musical concept?


Moses Sumney “I think there is not musical concept but I just wrote all of the songs in same term and I listen these songs I felt these are very loud so I didn’t put them into the album and put them aside for a while. And as you said, the lyrics were based on my experience of joining demo, so I can said my EP has concept in that way but it’s not musical concept”



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――音楽的な構成とかリズムの扱い方がアルバムとはまったく異なる印象を受けます。実際に曲作りのプロセスはだいぶ変わったのではないでしょうか。


モーゼス「「いや、変化したって感じはないかな。4年前にすでに書いてた曲もあるからね。レコーディングこそしてなかっただけで、ライヴではずっと演奏してた曲なんだ。実際、今回のEP以外にもリズムやビートをメインに扱ってるような曲もリリースしていないだけでたくさんあるし。だから、自分にとっては特別新しいことでもないし、昔からやってきたことをやってるだけなんだけど、他人から見たら新鮮に感じるのかもね。ポリリズムなんかも昔からずっと取り入れてきてるよ」

――ただ、実際に作品になる過程において、ソロで演奏をされていたときとはだいぶ音の形が変わったんじゃないんですか。


モーゼス「……うん、まあ、そうとも言えるのかな。バンドを組んだのは、全部自分でレコーディングした後だったから、レコード自体にバンドの演奏が影響したわけじゃないんだけど。ギターとヴォーカルだけで音楽を作るっていうのが自分にとってはベストなやり方なだと思っているから、それは続けていくだろうと思いつつ、新たにいろんなスタイルで実験的なことをやってみたいなとも思うね。バンドでもやってみたいし、ホーンやストリングスを呼んでオーケストラのスタイルでもやってみたい。色んなことに挑戦したいよ。ただ、今回みたいにバンドっていう形でツアーをやったことで、ソングライターとしてじゃなくて、ミュージシャンとして自分自身がどういうものなのかっていうのをより深く理解できるようになったっていうのは確実にあるね」



――そういえば、平行してファーモ?というインプロヴィゼーションをメインとした新たなプロジェクトも始められたんですよね。


モーゼス「ああ、フォーモ(FAUXMO)って読むんだよ。リリースはしてないけど、フォーモとしていくつか曲をレコーディングしていて、1年に1度、ライヴもやってるんだよ。もともとジャズみたいに、即興で音楽が作るのが好きなんだよね……ジャズが大好きだしね(笑)。いつかフォーモとしてもちゃんとアルバムを出したいと思ってるんだ」

――Listen to the EP, I saw a lot of new rhythmic elements, were there new arrangement or new things you tried out?


Moses Sumney “Actually I’ve been written lot of songs that have same rhythm or experimental beats but I just didn’t released them, so there is no new things for me”


――But compared to when you doing thing on your own, do you feel that your music has changed involved a lot?


Moses Sumney “Yeah, I think so. I started band after I recorded by myself so band didn’t affect the record itself but I found lot of things from touring with the band. I think guitar and vocal is the best way to make music for me so I want to keep doing that but at the same time, I want to try new things like band”


―― I heard that you just started “FAUXMO”, the improvisational performance unit.


Moses Sumney “There are not release but I recorded some songs as FAUXMO, and perfome once in a year. It’s make a song in improvised way like Jazz, I love Jazz so. I want to release album as FAUXMO someday”


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――ジャズやインプロヴィゼーションに興味をもつきっかけになったアーティストとなると誰になりますか。


モーゼス「自分だよ(笑)、アハハハハハハハ……あ、でも、エラ・フィツジェラルドからは影響を受けてるかな。それからニーナ・シモンからも少し……あとはエスペランサ・スポルディングとか。まあ、そんなところだよ(笑)」

――エスペランサ・スポルディングはどういうところが魅力的ですか。


モーゼス「とにかく歌が上手くて、スキャットが最高。即興も見事だし、ベースを弾くのと同時に歌いながら、同じグルーヴに乗っけてみせるっていうのが、本当にかっこいいと思う」

――昨晩のライヴを観て、サムニーさんのスキャットも素敵だなってあらためて感動したんですけど(笑)。


モーゼス「嬉しいなあ(笑)、エラ・フィッツジェラルドを師と仰いでるからね(笑)」



――エスペランサ・スポルディングは現在の先端的なジャズのトレンドを代表するアーティストでもあるわけですが、一方で今回のEPにはUKのジャズの新たな潮流を担うシャバカ・ハッチングスも参加されていますよね。


モーゼス「シャバカは2014年にフランスのレンヌでやってるトランス・ミュジカってフェスに出演したのがきっかけで知り合ったんだ。そのときはまだ存在を知らなくて、ただ楽屋でその場にいる人達とジャムをしてたんだよね。彼がサックスを吹いて、自分がドラムを叩いたりとか。それがきっかけで連絡を取り合うようになったんだけど、実際に作品を聴いたのは今年に入ってからで。ちょうどシャバカがやってるサンズ・オブ・ケメットってバンドが新作をリリースしたタイミングで、そのとき初めて作品を出してるってことを知ったんだ(笑)。それで一緒にやらないかって声をかけて、今回の共演が実現したんだよ。ロンドンのライヴにも参加してくれたんだけど、本当に素晴らしかったよ」


――So were there some artist that got you into the world of improvisation?


Moses Sumney “Oh, Ella Fitzgerald, Nina Simone, Esperanza Spalding……yeah”


――Why do you like Esperanza?


Moses Sumney“I like that she can sing, she can scat, and improvising and playing base in same note in the same time, I think it’s really cool”


――The scat that you do is really amazing too.


Moses Sumney “Oh thank you!”

Moses Sumney “I met him for the first time in 2014 at the trance music festival in Northern France, I didn’t know about him, it was just jamming at the back yard and he was playing saxophone and I was drumming or something. We kept in contact but I listened his album for the first time in this year. And I invited him in my EP and we play at the London as well, it was amazing”



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――今回のEPにインスピレーションを与えた音楽を挙げるなら?


モーゼス「ミルトン・ナシメントかな」



――昨日の開演前にもかかっていましたよね。


モーゼス「ああ、そうだったね。ミルトン・ナシメントと……あと他に誰がいたっけ(笑)(※アリス・コルトレーン、10CC、ドロシー・アッシュビー、シビル・ベイヤー、エル・ペロ・デル・マールetc)。いやでも、“Call To Arms”に関しては、ミルトン・ナシメントからものすごく影響を受けてるんだ。ただ、あくまでも彼の作品を自分流に解釈し直したって感じだけどね」

――ちなみに、サムニーさんはいわゆる“インディ・ロック”を熱心に聴いていた時期ってあるんですか。


モーゼス「もちろん、インディ・ロックとかオルタナティヴ・ロックとかめちゃくちゃ聴いてきたし、レディオヘッドなんて大ファンだしさ」



――そういう話っていままであまりされたことないですよね。


モーゼス「「いや、自分のやってる音楽って色んな意味でまさに“インディ・ロック”ってカテゴリーに入るものだと思ってるけどね(笑)。ただ、ライヴのほうがそれがもっと如実に現れてるかもしれない」

――サムニーさんが10代の頃って、たとえばアニマル・コレクティヴとかダーティー・プロジェクターズといったブルックリン周辺のバンドが盛り上がっていた時期だと思うんですけど。


モーゼス「うん、自分もまさにそこにハマってた世代だよ(笑)。初期のダーティー・プロジェクターズとか、グリズリー・ベアとか、アニマル・コレクティヴとか……TVオン・ザ・レディオはそこまでハマらなかったけど、作品はもちろん知ってるし。あとはチューンヤーズとか……チューンヤーズはブルックリン出身じゃないけど。あとチェアリフトが好きで、2枚目(『サムシング』、2012年)とかめちゃくちゃハマってた。うん、本当に色々聴いてたね。しかも当時はまだ10代だったから、余計に夢中になって……ヴァンパイア・ウィークエンドのファーストとかさ」

――いま名前が挙がったバンドの中で一番好きなバンドは?


モーゼス「うーん、そしたらダーティー・プロジェクターズになるのかなあ……」

――どういうところが好きでしたか。


モーゼス「とにかく変わってるところ(笑)。変わってるし、冒険してるし、人に好かれようとしてる感じじゃないところが好きだったなあ……初期の頃の作品とかとくにそうだったし。ただ、やっぱりチェアリフトのセカンドが猛烈に好きだった」

――Have you ever gun through of face that you listen a lot indie rock or guitar music?


Moses Sumney “Yes, I listen alternative rock music…I like Radiohead, obviously, I don’t know but there is a lot though”


――Because when you growing up, there is a lot of indie bands in NY and LA like Animal Collective and Dirty Projectors just came out and everyone were talking about it……


Moses Sumney “ Yes. I was in it, hahaha. And Grizzly Bear, TV and radio is not so much for me, I missed it a little bit. Do you know Tune-Yards, and I love Chairlift, I love their second album there are lot of stuff that I like and I was teen ager at the time so very inspiring… oh, the first album of vampire weekend”


――Which one is your favorite?


Moses Sumney “Dirty Projectors, she is wierd, especially in early time”



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――ところで、今回のEPに収録された“Rank & File”や“Power?”は、2014年に起きたファーガソン事件に抗議するために書かれた楽曲ということですが、そうしたポリティカルなテーマを創作に持ち込むことはあらためて大きな決断だったのではないでしょうか。


モーゼス「うーん……曲を書くことに大きなハードルはなくて、発表することについても抵抗はなかったんだけど。『なんでプロテストに参加したのか?』とか、取材でいちいち訊かれて説明しなくちゃならなくなることについては気になっていたね。今これだけ政治的な曲がたくさん出てる中で……とくにアメリカで、しかも黒人となると、余計ややこしいし、そういうことを表現をしているアーティストは既にたくさんいるわけで。それはそれで素晴らしいとは思うんだけど、自分が主に扱っているテーマとは違うから。今まわりがそういう風潮だからって自分もそこに乗っかるみたいなのはイヤだった。ただ、書くこと自体は別にそんなに大変ではなかったよ。」

――とくに中間選挙を控えているアメリカでは(※取材時は10月上旬)、ポップスターや有名人は政治的な立場の表明が求められている――立場を表明しないと批判されるみたいな風潮がありますよね。あなた自身、そうした空気を窮屈に感じることはありますか、それとも、むしろ積極的に表明すべきだという考えですか。


モーゼス「うーん……まあ、自分としては、どっちでもいいかなって感じだよ(笑)。政治的な意見について語ろうが語るまいが、それは個人の自由だし。ただ、何も知らないのに不用意に発言するくらいなら、黙っていたほうがいいって気はするけどね。今なんか何にでも意見を求められる時代になっていて。アーティストでもセレブリティでもちょっと名前の知られた人間は自分の意見を公に向けて発言しないといけない、みたいな。そうでないと、何も考えてないと思われるか、話題に入れてもえなかったり、色々事情があるんだろうけど、実際、どこまで自分が状況を理解した上で発言してるのかわらかないことだってたくさんあるわけじゃないか。その弊害っていうのも確実にあると思うんだよね」

――ええ。


モーゼス「もちろん、自分の意見を言うことは大事だけど、それよりも今何が起こってるのか事実をちゃんと知るってことのほうが大事なんじゃないかな。全ての人が政治に関心があるかっていったら、それは当然ではないし、フェアじゃないよ。アーティストなんかはもともと歌がうまかったり楽器がうまかったりすることで知られるようになったのに、なんでそれとは関係ない政治や社会問題についてまで自分の意見を述べるほど熟知していなくちゃならないのかっていう。いくら名前が知られているからって、それはさすがに多くを求め過ぎじゃないかな。政治的なことに関心がないからって、その人がダメな人ってことにはならないだろう?」

ーーたとえば、先日のモントリオール・ジャズ・フェスティヴァルの出演キャンセル(※フェス内で上演される舞台において、黒人奴隷によって作られた楽曲が白人のキャストによって歌われることへの抗議を表明)と今回のEPのリリースは、あなたの中では関連性のあるアクションと言えるところもあるのでしょうか。


モーゼス「いや、そんなことないよ。すべての問題は不平等だということに結びつけることはできるから、繋がりがあると言うことはできるね。ただ直接的には関係ない。EP のメインになる曲は“Rank & File”だけど、あれはアメリカの警察がどんどん武装して軍隊化してることについて歌ってるもので、モントリオールのジャズ・フェスに関しては人種的に色んな意味で問題があると思ったし、自分はそこに賛同したくないと思ったから辞退したんだ。だから2つとも自分の中では別の問題として捉えてるよ」

――近年、アートやエンタテインメントの世界では“当事者性”というのが問われていますよね。女性が主役の作品を女性監督が撮るべき、とか、LGBTのキャラクターを誰が演じるべきなのか、とか。ホワイト・ウォッシュやポリティカル・コレクトネスの問題……等々。そうした流れというか機運というのは、サムニーさんとしてもこれから先活動していく上で切っても切り離すことのできない問題であるという意識がありますか。


モーゼス「「なるほど……良い質問だね。確実にこれから向き合っていかなくちゃいけない問題だとは思うけど、ただ、どうやってそこを繋げてったらいいのかってところまではわからない(笑)。ただ、自分だったらどうにかやっていけるんじゃないかな。自分でもそういうことを意識して、自分なりに考えてはいるからね。ただ、これまでずっと力とお金を持っている人間が最初にストーリーを伝える権利を与えられていたという、そこが問題だったんだと思う。女性のストーリーを伝えるにしても、映画の制作資金や人脈や実績やネーム・バリューってところで、最初にオファーが行くのは男性監督だったりプロデューサーだったり、これからもそういう構造がしばらく続いていくんだろうと思うしね。日本も同じなんだろうけど、莫大な資金や権力を握っているのは、たいてい女性じゃなくて男性だし、そうなるとどうしても男性が最初に優遇される構造になってるし、たとえ黒人やトランスジェンダーやアジア系の人達のストーリーであっても、白人を起用したほうが儲かるってことになっちゃうわけで。だから、スカーレット・ヨハンソンがトランスジェンダーを演じることに抗議が起こったりするわけじゃないか。あれなんか、たぶん日本の人からしたら『それの何が問題なの?』って感じなんだろうけど(笑)。ただ、アメリカではどうしてもそこが無視できない問題になってしまうし、今まで白人のしかも男性がみんなの代表みたいな立場で語るみたいな社会構造になってるのが当たり前で」



――はい。


モーゼス「だから、これから先必要なのは1人1人が自分のストーリーを語っていける世の中になるってこと。女性の気持ちは当事者である女性のほうがよくわかっているわけだし、それは黒人やトランスジェンダーやアジア人についても同じことであって。そうやって当事者自らが自分の経験を語るってことがまだまだ映画やアートや表現の世界では足りない気がしてる……色んな人達が色んな立場から自分自身のストーリーを伝えるという。それは自分にとっても同じで、自分も他の誰でもない自分自身だけのストーリーを伝えたい。だから、さっき自分がインディ・ロックから影響を受けてるって話をしたけど、インディだとかフォークをソウル・ミュージックと融合させたりとか、たくさんのエッセンスを取り入れてて。たぶん黒人でそれを上手にやってる人って今までそんなにいなかったと思うし。自分もそうだけど、まわりにいる黒人の友達だって、ブラック・ミュージック以外にも色んな音楽を聴いてるしさ。自分の黒人の友達とか全員インキュバスのファンだったよ。ただ、実際、黒人でそういう音楽をやってる人って少ないじゃないか。インディとかって、もしかして黒人にとってはそもそもアクセスしづらい世界なのかもしれないけど、ただ、自分はその両方にアクセスできるから、そこで繋がっていくんじゃないかと……。ただ、自分としてはあくまでも自分自身のストーリーを伝えたいと思うんだ。それが一番大事だから」

――So going back to your EP, it’s about shooting of Michael Brown, was it challenge for you to write the songs?


Moses Sumney “Hmm……it isn’t challenging to write it, I was not hesitated to put it out, but I was concerned to explain why I protest. Especially right now many people expressing about their political opinion so I don’t want to be a part of trend but it was not challenge”


――Especially celebrities, because they are famous so they have influence on other people, do you feel that is it important for them too state political opinions or they shouldn’t to be forced to say political opinion? Because there is kind of mood that people need to speak out now.


Moses Sumney “I don’t really care, hahaha. But I think I would prefer someone to be quiet if they’re not educated people. As you said, people forced to be political all the time but some people talk despite they don’t know about it. I think talking and speaking out are really good thing but before that, you should study. And you can’t expect to be political for all people, because it’s not fare. If someone who is really good at singing, but that person don’t know about politic thing, this doesn’t mean to be that person is not good”


――You cancelled Montreal jazz festival because on that stage only white people playing songs that black people wrote. Does that linked to what you want to say in EP?


Moses Sumney “Not really, but you can make everything connected to inequality. I wrote about the problem American police has that being like army in my EP. And about the music festival, it’s race issues and my value is different from it so I decided not to perform at the stage. For me, these are different issues”


――Recently, being upstanding is considered to be very much important when you’re talking about a lot of social problems like LGBT, Whitewashing, or political correctness… are you aware of that? Does it affect what you do?


Moses Sumney “I think the most important thing is the message that should be express should be expressed by certain people. And more the budget getting bigger, the art more has to be changed by people who have power who are white people because they have money. So in the current system is not good for women or black people or Asian people. I think it’s important thing for artists to tell their own stories, so I express the elements of music that I love like jazz, soul, indie rock in my own way. Especially American black people have never do same thing as me so I want to keep doing that”



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photography Riku Ikeya
text Junnosuke Amai
edit Ryoko Kuwahara


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Moses Sumney
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Black In Deep Red, 2014
Moses Sumney
『Black In Deep Red, 2014』
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Moses Sumney
1990年カリフォルニア生まれのシンガー・ソングライター。LAを拠点に音楽活動をスタート。2013年にジェイムス・ブレイク「Lindisfarne」を多重録音でカバーしネットにアップしたところ、たちまち話題となる。2014年にデビューEP「Mid-City Island」をリリース。楽譜のみでリリースされたベックのアルバム『ソング・リーダー』を総勢20組のアーティストが演奏したコンピレーション・アルバムにノラ・ジョーンズ、ジャーヴィス・コッカー、ジャック・ホワイトなどとともに参加。2016年にはピッチフォークフェスティバル出演、ジェイムス・ブレイクやスフィアン・スティーヴンスのUSツアーのオープニングに抜擢。スフィアン・スティーヴンスとはステージ上でプリンスのカバーを披露した。2017年、<Jagjaguwar>と契約し待望のデビュー・アルバム『アロマンティシズム』をリリース。2018年夏には待望の初来日を果たし、チャペルでのスペシャル・ソロセットを披露。その後バンド・セットで再び行った来日公演も大きな話題を呼んだ。

https://www.mosessumney.com/

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