フィジカルには距離を置かねばならない現状に際し、アイデアや情報のシェアでポジティヴに自宅での時間に向き合うための「Self Isolation」特集。アーティスト／クリエイターによるいまの状況への向き合い方やオンラインで楽しめる情報などを随時アップデートしていく。
カナダ留学中にgaragebandで遊んだことから曲作りを始めたSSW/Track MakerのAAAMYYYは、正式メンバーとなったTempalayでの活動やTENDREのサポートだけに留まらず、ソロ、CMの歌唱、楽曲提供、執筆作業と多岐にわたって文化と蜜月を築いている。中でもオリジナル楽曲には彼女が確立した独自のポップミュージックへのフィロソフィーが息づいており、ミニマルな楽曲にのせられた耳に残るメロディーと日本語詞が整合性をもち、より強いメッセージ性のある作品に昇華される様に才能と研鑽の凄みを感じさせれられる。その制作スタイル、そして今回のメールインタビューからもうかがい知れるのは、人の心に寄り添う優しさと同時に、問題と向き合い、現実的な解決方法を模索する真摯な姿勢。アーティストとしてだけではないひとりの人間として、生き、考える力を持つ彼女の今の声を聞いた。
ーー新型コロナウィルス感染症（COVID-19）で生活、クリエイティヴ、ビジネス、それぞれの面でどのような影響が出ていますか。
AAAMYYY「4月末までに出演予定だった公演が全て延期・中止となり、8月頃までその影響が広がっています。幸い自宅制作できる環境を去年から徐々に整えていたので、宅録でのCM楽曲提供やコラムなど執筆の仕事で食いつないでいます。どうしても３密を避けられないアナログでの撮影やレコーディングなどは延期、ミーティングなどのやり取りは全てオンラインになりました。その反面、家での生活基本が整えられ充実している面もあります」
ーーこの側面で新たに気づいたこと、心がけたいことがあれば教えてください。
AAAMYYY「正しい情報は自発的に見つけにいかなくては得られないこと」
ーーロックダウンに向けての精神的、物理的対応があればお聞かせください。
AAAMYYY「こんな時だからこそ想像力を持って人を思いやる気持ちを忘れないことが大切。自宅で過ごす時間が長くなったので、家の中をきれいに保つこと、そして窓を開けて風や光を取り込むことで、ネガティブに向きがちな要因を減らすことができる気がします。これを機にオンラインアカウントやPC内のデータ整理、ソフトウェアのアップグレードを行うなどオンライン環境を整備して損はないと思う。文化的活動に必要な資材をあらかじめ揃えておくことも、心の健康に一役買っています」
ーーご自身の活動を鑑みて、室内でどのような創作、作業が可能だと思いますか。
AAAMYYY「和室独特の部屋鳴りを生かしたオンラインライブや、昨年から連載しているコラムの執筆活動、自分自身の内側に目を向け考察すること」
ーーオンラインの活用方法や1人でもできる施策など、良いアイデアがあればシェアをお願いできますでしょうか。
AAAMYYY「友人と時間を決めてZoomでランチ。人と会うことが制限されている現状、Zoomやビデオ通話は人と顔を見て話すことができ、非常に心の支えとなっています」
ーー新たにチャレンジしてみたいことはありますか。
AAAMYYY「環境音楽を作ることと、長編作品を作ること」
ーー事態が好転し、COVID-19が収束したらしたら何をしたいですか。
AAAMYYY「盛大にライブをしたい。そして家族や大切な仲間、友人と一緒にご飯を食べ、お酒を飲み交わしながら団欒、日常を早く取り戻したい」
ーー政府の施策は満足できるものだと思いますか。もしNOであればどのようなことを提案したいですか。
AAAMYYY「思いません。利権や裏工作に頭を使う必要が根本的に無くなる体制に、シフトしなければならない時が来ていると思う。国会議員である皆さんには、１年間最低賃金計算の年収での生活を実際にしてみて欲しい。そうすれば現状一番に何をすべきか見えるのでは」
AAAMYYY
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