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text by Ryoko Kuwahara
photo by Nico Perez

Interview with Thirteen13 about “Blood”




アーティスト、編集者、スタイリストなどマルチな活躍を見せる歌代ニーナによるミュージックプロジェクトThirteen13。その1stシングルとなる“Blood”が8月2日にリリースされた。音楽的バックグラウンドのない中でのリリースにもかかわらず、その先鋭的なリリックと不穏なビート、真実を語る者のみが持つ凄みが凝縮された“Blood”はSpotifyジャパニーズヒップホップのデイリーチャート入りするなど話題を集めている。表現者としてラップという新たなツールを手にいれた彼女は、なぜラップを選び、そこで何を語るのか。自身のルーツであるバレエをモチーフとしたChika Kisadaを纏ってのシューティングとともに、歌代に改めて話を聞いた。

――“Blood”がいよいよリリースされましたが、さらに鋭いリリックで、ラップの運び方の進化、MVでの物語性も含めて大変に刺激を受けました。


Thirteen13「ありがとうございます。“Blood”は大事に出したかったので、ビートもリリックもMVも何もかもをレベルアップさせて現状で手に届く範囲の最高級なものを作ろうと試みました。リリックに関しても自分の前作よりいいものを書きたくて、フローに関しても研究して、自分のやりやすいBPMを考えたり声の質を研究したりを数ヶ月かけて練った先にできたものです。苦手なスローラップにもチャレンジしているので、いい意味で難関な曲でした」


――スローラップが苦手なんですか?


Thirteen13「苦手です、私は喋りが早口なので。だから“Blood”のトラックを聴いた時に“このBPMは苦手だ”と思ったんですが、ビートのクオリティはすごく高かったし好きなテイストだったので、テクニカルな面での頑張りどきなんだと受け取って。前作の“ハッスルライフ”はやりやすいビートだったし知識もなかったからリリックも2時間くらいですんなり書き上げられたのですが、今回は何度も何度も書き直しました。私はラップの良さって喋り言葉で、リスナーが一番親密さを感じられるところだと思っているんですが、そういうラップといういかに簡単に伝えられるかが問われるジャンルの中で、いかにわかりやすかったり、自分に語りかけている独り言に近いような口語表現をできるかチャレンジをしている現状でもあります」



――“Blood”のリリックは『PETRICHOR』の2号目の内容にも通じるものがあるのと感じました。


Thirteen13「そうですね。作っているのがどちらも私だということもあって、なんとなく視点が似ているところがあるかもしれません。今回のMVは『PETRICHOR』で私がやっているセルフポートレート・シリーズの映像化をしているんですが、曲の内容は“復讐”というテーマで、私の中のいちばん悪の部分を出しているんですね。“ハッスルライフ”ではどちらかというと天使側の自分を出したのに対して、今回は自分の中でも迷いのあるひねくれた部分で、今までどんな作品でも出してこなかった一面なので “いいのかな?”と迷いましたし、“こうあるべき”というものではない、もっと主観的で親密な内容になりました。そこは、過激なことをやっても、私的解釈とは言えど現実より事実を浮き出させているつもりの『PETRICHOR』と視点が違うところかもしれない」





――なるほど。復讐というテーマにしたのはなぜですか?


Thirteen13「リリックを書いていた時期に“もらった仇を恩で返す”ということについて考えていたんです。 “もらった仇を恩で返す”というのは一見いい人に思えるんですが、実は相手を一番自己破滅に追い込むやり方だなと。つまり、もらった仇を仇で返せば相手に憎む理由を与えることになるから、それはある種の思いやりなんですよね。相手に自分の行為を正当化しやすくする理由を与えることになるというか。そうすると結果的に相手を追い込むだけでなく、自分は綺麗でいられるから自分のためでもあって。人間は窮地に陥った時にカルマとか急に信じ出すものだから、“あの時のあれが返ってきたんだな”とかいって自分のしたことを後悔するじゃないですか。私はそのオプションを自分に与えないので、ピンチになった時にも“私は何もしてない”と自分を憎まないでいられるんです。人に付けられた傷はいずれ消えるけど自傷行為の傷はなかなか消えないですからね。以前の私はそんなことを自覚しないまま、相手を哀れに思って恩で返していたただのいい奴だったんですけど、それに気づいてしまった今もなお自覚しながらやっている。いいことを突き詰めた先には悪がある、というか。そんなことを色々な角度で考えていたので、“Blood”の内容が私的な復讐の理論を打ち出した曲になりました」


――恋愛のいざこざなどは眼中になく、お金に関してしか争えないというリリックで描かれていた姿勢も興味深かったです。


Thirteen13「私は元々愛されたいとか興味を引きたいという気持ちがなぜか全くないし、大前提として人の心を動かそうとしちゃいけないと思っているんですね。人の心は自然に動くもので故意的に動かす努力をするのってなんかズルいというか。恋愛のいざこざとかってそれの確固たるものじゃないですか。だからそういう戦はちょっとお断りするけどお金やキャリアが絡むと遠慮なくいくよというスタンスで。それを軽薄だ、汚いと言う人もいるけど、私はお金のためには戦うべきだと思っています。お金だけが成功の証ではないけれど、一番わかりやすい成功の尺だし、だからこそお金を求めることも、自分が失ったお金に対して怒ることもすごく大事。少なくとも私の幸せはお金で買えると思っているので、無いよりはあったほうがいい。“お金がある”の定義は人それぞれだけれど、自分が思う十分なお金を持っていれば心に余裕ができるし、制作に自由度が出ます。単純にパワーが違いますから。今回の“復讐”というところで言えば、お金やキャリアに手を出されたら“もらった仇を恩で返す”とかそういう次元じゃないよ、みたいな」




――そのスタンスはいつくらいから持っていたんですか?


Thirteen13「自覚したのは2017年くらい、フリーランスになった直後。自分の中で爆発的なエネルギーが出るのはお金やキャリアに関することだというのがわかったんです。要は仕事の邪魔をされることですよね。フリーランスになって、アートやファッションが実力の世界じゃないとわかって腹が立ったんです。実力じゃなく、どこのメディアと仲が良くて誰と繋がりがあってというところが仕事になっていく感じ。仲がいいからあの人に頼もうみたいなスタンスで皆が動いていて、そういうものによって誰かのキャリアが簡単に作られ、簡単に潰されていく。そのシステムを超キモいなって思い始めたんです」

――リリックやお話を聞いていて、ある種絶対的な価値があるお金やキャリアでは個人の視点、一方で相対的である人間同士の関わりではメタ的な視点に立っているのかなと感じました。


Thirteen13「そうですか? 私は子供がいないから誰かのために生きているわけでもないし、誰かのために戦うっていうのがイマイチしっくりこないというか。自分のために誰かに戦ってもらうのも嫌だし。映画や本で、人の行為に対して命をかけたりする場面が出てきてもよくわからなかったです。子供の頃からあんまり人に心を託す場面がなかったし、ずっとバレエのコンペティティヴな世界でやってきていたから、いつ誰にトウシューズに画鋲を入れられるかわからない。むしろ情というのは危ないものだと思っています。情は愛ではないですしね。なので、未だに人に対して歩み寄ったり友情を保つ努力はしません。自然に近づくタイミングがあれば逃げはしませんけど。人間関係って移り変わるし、そもそも人との関係に永遠は無いじゃないですか。それを分かつものが死か喧嘩か自然消滅かという違いだけ。去っていった相手の人間的な本質について嘆くことはありません。誰かにとっての天使は誰かにとっての悪魔で、私の目には性悪に映っている人も他の誰かにとっては大事な人なんだとも思うと、いい人も悪い人もいない。そういう思考回路なので、誰かを嫌いになることもない。でもお金は自分の夢のダイレクトなバロメーターであると同時に、それを目標にしておけばずっと自分のモチベーションが保てることもわかっているから自分で自分をコントロールしているところがあるんです。もちろん私も弱い人間的な部分はありますが、向上心が大事だと思っていて。自分が弱いことをわかって、そこを認めて、強くなろうとすること。その向上心の奮い立たせ方を知ることが大事だなと」


――向上心を持って作品を作り続けるということですか?


Thirteen13「いえ、制作にモチベーションが下がることはないので、むしろ権力に対しての向上心です。この業界では表に立つ人と裏方の人でも扱いが違うし、いくらインスタのフォロワー数は関係無いと口で言おうが結局みんなフォロワー数の多い人の言うことを聞くし、そもそも本質を見ようと努力する時代じゃなくて権力で人が動いている。例えば大企業にいれば、昇級にフォロワー数は関係が無いケースが多いけど、アートの世界は感覚的な価値判断だからこそ数字が持つ権力は大きいです。アメリカとかは実力社会だから、売れるアーティストの実力と数字の比例にそこまで違和感ないのですが、日本は共感が大事にされるので、莫大な数フォロワー数を持つ一般人とかいるじゃないですか。私はそういうゲームを無戦放棄してきたし、今でもおかしいと思いますが、地球の酸素を吸って人間として生きる限りは勝手に権力のシステムに組み込まれてしまって、放棄しているつもりでも放棄なんてオプションはどうやら存在しないみたいなんですよね。金と知名度という数字が持つ権力でなんでも動いてしまう仕組みに気づいたから、プレイするしかないかなと思って始めたのがこのラップです。権力を使うべきところに使っていない人が多すぎる世の中で、権力を振りかざされたくはないですから。戦う際に、権力を視点に入れると外の世界へのアプローチを頑張っていかなきゃいけないわけですが、私は人に好かれてチヤホヤされたいから有名になりたいという気持ちが全く無いので、“お金ほしい!”で自分のモチベーションを上げていくっていうやり方をしています」




――おっしゃるようにアートの世界では、作品自体よりも良くも悪くも数値含めてのプレゼンテーションが重要視されてきていると感じます。


Thirteen13「私はプレゼンテーションがすごく下手なんです。自分の売り込みが苦手だからマーケティング担当の人を募集したいくらい(笑)。でも同時にプレゼン力が無い自分を認めて、プレゼン力の有無を超える創作物を作ればなんとかなると思っています。世の中って嘘が多いけれど、結果的に伝わるものはあると思っていて。言語がわからない歌で泣けるのも、何を言っているかじゃなくてその人がどれだけの魂を込めているかということが結果的に伝わるから。プレゼンが上手いと近道はできるけれど、自分のプレゼンが下手なところはむしろ自分のかわいらしさ、アホさだとポジティヴに受け止めて、そのかわり創作物を強いものにしようと考えています」

――魂のこもった創作物はみんなに伝わると信じられているんですね。


Thirteen13「というか、まず人に伝えようと思わなきゃいけないんですよね、多分。発信するのは好きだけど着信側のリアクションを気にしてこなかったからプレゼン力も身につかないわけで。だったら振り切ってとりあえず着地を考えないことを極めまくって自分の思いを本気で作品のぶつけよう、みたいな。そうやって自分を奮い立たせないといけないと思ってやっているんです。『PETRICHOR』ではメッセージを伝えようということではなく“私の真実です”というスタンスでやってきていたのですが、それで心を動かされた人がいるということがわかったのが大きかった。雑誌の売り上げやDMの数などで客観的な結果が多方面から得られたからこそ、自分の意見を言うラップをしてもいいのかも、と思って。そもそもHIP HOPって、私にとっては美意識を持って自分の真実を語ることだと認識していて。そこで自分の意見を言うことがキャリアになるらしいから始めたんです。例えばリリックを書くときに強い自分が暴走していいことを言っても、自分の中の弱い自分が“おいおいそんなこと世の中に出しちゃダメだろ”っていう縛りをつけたがる時があるんですけど、大口叩いたことでそれに見合った自分になっていくという原理もわかっているから、後を引けない状況を自分で作っていくということもしています。そうしたことで自分が頑張れるシステムを作っていって、奮い立たせ続けて、弱い自分を殺し続けていく。結局自分の敵は自分ですから、自分が自分を殺すというのは私にとっては楽しいことです。だから、ずっと一人遊びをしている感じ。『PETRICHOR』や曲を出すことで自分を公開処刑し続けて楽しんでいる感じです。今回のMVにしても、登場人物の5人のうち4人を意図的にメンヘラにしたのも、自分の中の弱い部分を表したもので。私は自分の作品内でそれを処刑しているけれど、私だけじゃなくてみんな、それぞれ悪の部分を抱えているはずなので、それぞれのやり方で脱却を試みるべきだと思います。それこそが次のステップに繋がる。自分の悪の部分を無視して“私はそんなのないし”って言ってしまうとしこりになってしまうから、ちゃんと自分の弱い部分と向き合って発散して次に進まないと。私はそれを創作の中でやることを段取りに組み込んでいます」





――ライヴの演出がどうなるのかも、今からとても楽しみです。


Thirteen13「当面の目標はワンマンなので、その演出も考えています。まずライティング命で、衣装チェンジしたいですよね(笑)。最近ライヴし始めて思ったのは、私は基本的にお客さんに歩み寄りたくはないし、むしろ引かれるくらいの空気が好きだから、突き放すような演出にしたいかなと思ってます。ライヴは友達とか知り合いばっかりになると思ってたのですが、知らない人も来てくれててびっくりしているんですけれど、お客さんが普通にアガるだけなのは嫌だな、って思いました。それよりも不安定な恐怖心を味わってほしいかな、と。原動力を沸き立たせて帰ってほしい。ドラッグやお酒ではないし、フラれたとかいうはっきりとした理由もない、根拠なきバッドトリップというか。死とか分からないことへの恐怖とかもみんなあるわりに何となく知らないフリをして生きているけれど、時に未知や不安定に対する恐怖を思い出すことは必要だし、怖いことを認めちゃった時の強さって大きいと思います。だから私は、私のライヴにお金払って来てくれる人たちにそれを肌で感じさせたいです」




――ニーナさん自身がこれまでそういった恐怖の感覚を得たのはどんな時ですか?


Thirteen13「道を歩いてるときやタクシーのナンバープレートを見ているとき、なぜか理由がわからない恐怖のウェーヴに襲われるときがあります。ただただ流れるような景色と慣れに対する恐怖だと思います。あとは、もっとわかりやすい例で言えば、中学生の時に、個人主義で育てられていた私はクラスで吊るし上げになったことがあって。運動会の朝練や合唱コンクールの練習に出ない人だったのですが、クラスがぼろ負けした時に私に怒りの矛先が向けられて、担任が授業を丸一日潰して私に不満を言う時間を設けたんですね。教室の前に座らされて延々と自分に対する文句をきいている時に、こうやってナチスドイツができたんだなと感じました。その空気や、多数決でなんでも正当化できることの怖さ。そこで私がショックだったのは、不満を言われたことではなくて、そういうことが生活の中で普通に起きるということでした。みんなが自分は良いことをしていると疑っていない顔で、それがとんでもなく怖かった。本当になんでも起こり得る世界なんだ、っていうことが。集団や社会の怖さを中学2年の時に痛感しました。人間に対する希望が無くなっていく怖さでしたね」


――えっ、クラス全員がそれに加担していたんですか?


Thirteen13「そう。女子は泣いていて、男子は泣いている女子の目を気にして“大丈夫だよ”みたいな感じで(笑)。クラスで権力を持っている男子が頼ってくれそうな女子を援護する、社会の縮図ですよね。自分を必要としてくれる女に男は本能的に動かされることを知りました。女が女を蹴落とすとき、女は男を利用する。男は利用されながらもその光景を見ているから本能的に女を見下すーー男尊女卑のシステムが作られていく場面。対等でいるためには、女性は女性を蹴落とすことをやめて、そのために男の人を利用しない努力や誠意を持って接することがお互いに必要なのにね。多分それを見たこともあり、恋愛感情なんて起きないし、友達も要らないし、元々一人でオッケーなタイプだったのにさらに拍車がかけられました。もう、何を持って生きれば良いんだろうってなってしまって。でもそれも二日くらいでしたけど。その出来事によって、親がもう学校に行かなくていいと言ってくれて、そこから解放されたと思った途端にどうでもよくなりました。なんなら、ラッキーだったというくらい。人生でトップ3に入るくらい怖い出来事だったけれど、結果的にすごく良い経験になったし、反面教師になったからもう一度中2に戻っても経験したいと思います」




――集団の怖さや思考停止の怖さを知るか知らないかって、生き方に影響しますよね。


Thirteen13「迷い無く正しいことだと思ってそういうことをする人たちの側に自分がならなくてよかったと思います。本当に思考が停止してしまっている。私はまず、あらゆることの前提を疑ったうえで自分がそれを信じるかどうかを判断しないといけないと思っています。善悪の定義が相対化してしまってはいけない。最近『沈黙ーサイレンスー』を観て凄く考えさせられたのが、キリスト教の信者にとっては絶対的な善悪の定義があって、私は無神論者とはいえモラル軸はキリスト教色が強くて、彼らにとっての絶対的な善が神ならば、私にとってそれは感覚というだけなんです。何かに頼って生きていると言うのは、一見して弱いように見えるけれど、何にも頼らずにフワフワしているよりは自分の弱さを認めて神のためにでも芯を通そうとしているほうがまだいい。本当は自分自身の中に神を見つけて信じられれば一番なんですが、それって本当に強い人にしかできないことだから。日本は神が至る所に偏在しているという考え方を根本的に持っているから、善悪が相対化してしまいがちなんじゃないでしょうか。相対的であることで人間の弱さを促進させるというか。そこで形式を作ろうとするんですが、形式に善をおいてしまうことで本質を見失ってしまう場面も多い。社会は再生して破壊を繰り返さなければいけないのに、再生ばかりに力を入れて破壊を怖がるメンタリティが強いと形式美だけ残ってすごく空っぽになってしまうんです。そこが全ての問題の根源。一方でアメリカは本質にこだわりすぎて美意識がないという問題がありますけれど。
結局のところ人間は弱いし、世界は難しいから、私は自分の手の届く範囲内で、目の前のリリック、目の前の人に対して毎回自分なりの誠意を持って接していくしかない。そう言う意味で“Blood”は、私を含めた私が見える空間へのラブソングでありファックユーソングでもあるので創るのがすごく楽しかったです」





Thirteen13
“Blood”
配信中
https://ffm.to/thirteen1321eaomw
AppleMusic https://music.apple.com/jp/album/blood-single/1473701633?app=music&ign-mpt=uo%3D4
Spotify https://open.spotify.com/album/7MOd5vuVLtVUi1Zgqf9Zts

Thirteen13/歌代ニーナ
スタイリスト・エディター・モデルとマルチに活動する歌代ニーナによるHIP HOPプロジェクト。
https://www.instagram.com/ninautashiro/
https://www.instagram.com/petrichor.magazine/


Photography Nico Perez https://www.instagram.com/n_perez_/
Styling Nina Utashiro https://www.instagram.com/ninautashiro/
Hair Kunio Kohzaki(W office) https://www.instagram.com/kuniokohzaki/
Make-up Daisuke Fujiwara https://www.instagram.com/nuga.jp/
Direction Nina Utashiro
Text Ryoko Kuwahara https://www.instagram.com/rk_interact/

scarf REKISAMI/skirt Chika Kisada/pants vintage Acne Studios (stylist’s own)/
shoes PLEASER



dress REKISAMI/skirt REKISAMI/hat Chika Kisada/shoes PLEASER



Chika Kisada 
http://www.chikakisada.com/
https://www.instagram.com/chikakisada/


REKISAMI
http://www.rekisami.com/


PLEASER
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