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text by Junnosuke Amai

「私たちの活動を通してギター・ミュージックを楽しむ若い人たちが増えていってくれたら嬉しい」Interview with Horsegirl about “Versions of Modern Performance”




ニューヨークの大学に通うノラ・チェン(ギター、ボーカル)とジジ・リース(ドラムス)、高校生のペネロペ・ローウェンスタイン(ギター、ボーカル)は3人ともまだ10代。馬が好きで、髪の長い女の子をイメージして名付けられたというホースガールは、自分たちが経験することのできなかった、かつてのインディ・ミュージックが魅力に溢れていた時代が再び訪れることを夢見ている。憧れの〈マタドール・レコード〉からリリースされたデビュー・アルバム『Versions of Modern Performance』は、そんな彼女たちが影響を受けた80年代や90年代のアイコン――ヨ・ラ・テンゴ、ソニック・ユース、スロウダイヴ、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインへの愛が詰まった作品。そして、地元シカゴのDIYな音楽コミュニティで培われたミュージシャンシップの結晶であり、3人の友情の証だ。「ギター・ミュージックが若い人たちの間で盛り上がってた時代って、音楽にとってすごく重要な時期だったと思う」。そうノラが語る羨望は、今の彼女たちを突き動かす大志となってこの音楽に息づいている。


――アルバムの収録曲“Dirtbag Transformation (Still Dirty)”のMVは、ペネロペさんが通った小学校で撮影されたそうですね。


ペネロペ「あの場所は、ずっと私のお気に入りだったんです。私の小学校は見た目も古いんだけど、私はそういう昔っぽい建物が好きで。場所を探す時間もなかったし、学校にメールして聞いてみることにしたんだけど、あの小学校は本当に小さなコミュニティだから、撮影できる場所を探していると伝えたら、すぐに快くOKしてくれた。しかも、学校全体を使わせてもらえることになって、図書館や教室、トイレなんかで撮影したんです」


――3人はバンドを結成する前、「Girls Rock Chicago」や「Old Town School Of Folk Music」といった地元シカゴの非営利の音楽教育機関に通っていたそうですが、そこはどんなことを教えてくれた場所でしたか? 


ジジ「自分以外の人たちと一緒に、ライブみたいなダイナミックな活動をする方法を学んだと思う。ミュージシャンの中には、何度も練習を重ねて、自分で色々なことをやっている人たちがたくさんいるし、楽器がすごく上手いけど、そこで学ぶのはそれとはまったく別のスキルなんだよね」


ペネロペ「あとは、色々な音楽に興味をもたせてくれたと思う。音楽をやることの楽しさも感じることができたし。あれはすごく大切だった。それまでは、そういう環境にいたことがなかったから。音楽を学ぶとなると、“上手くなりたかったら、楽器を持って練習しなさい!”って言われる環境がほとんどでしょ? でも、非営利の音楽教育機関は、活動や音楽の楽しさを教えてくれました」





――シカゴでは、そういった機関にティーンエイジャーたちが通うことはよくあることなんですか?


ノラ「シカゴには、そういう機関がいっぱいあるんです。それってすごく良いことだと思う。私とペネロペも、知り合う前からお互いいくつかの機関に通っていたし、若者たちが音楽や他のアートを学べるきっかけが周りにたくさんあるんです」


ペネロペ「無料で参加できるものもたくさんあるよね。親と一緒に行ける無料のコンサートとか、フェスティバルとか。だからシカゴでは、若者たちが音楽に触れる機会が本当に多いんです。私たちも高校の時はそういうショーに行ってたし」


――ホースガールが結成されたのは3人がまだ高校生だった頃だそうですが、地元にはティーンが運営し、ティーンが主催するイベントが活発で、アーティストがアーティストをサポートするコミュニティや環境があったと聞きます。


ノラ「私たちは、ショーの時にたくさんZINEを売ってたりしていた。雑誌と違って、ZINEって自分たちの好きなように作れるし、それをみんなで作ってバンドを紹介して宣伝したりするんです」


ペネロペ「あとはコミュニティもあるしね。みんな結構パンクの精神を持ってる。自分たちのポスターやTシャツを作ったり、ヴィジュアルをデザインしたり、お互いのバンドのショーに行ったり。友達同士で協力して助け合いながら活動してる。それって私たちにとっても他のみんなにとってもすごく大切なことなんです」


――新しいバンドやミュージシャンも受け入れてもらいやすい環境なんですか?


ペネロペ「うん。そうだと思う」


ジジ「あと、音楽だけじゃなくて、音楽以外のアートと音楽が結びついて、それぞれ協力し合っていると思う。私たちはバンドだけど、友達がZINEを作ってくれたり写真を撮ってくれたりもするし、ショーをやるにしても、他のアートも私たちのバンドに関わってるし、みんなで一つになってそのショーが実現できるんです。アートギャラリーでのショーもたくさんあるし、音楽とヴィジュアルは結構結びついていると思う」





――ちなみに、3人が意気投合したきっかけの一つが、音楽の趣味、とくにお気に入りのマタドール・レコードのアーティストの話題だったそうですね。その後、あなたたちは見事マタドールと契約を果たすことになったわけですが、マタドールのどんなところに惹かれていたのでしょうか? 


ジジ「マタドールは、私たちに自信をくれたレーベルだった。それまでは、友達だけと音楽活動をして、内輪だけでそれを楽しむ感じだったけど、私たちに興味を示してくれる人たちがいること、自分たちに可能性を感じてくれる人たちがいることがわかったのはすごく励みになったし、もっと真剣に活動をしていく自信をくれたと思う」


ペネロペ「それに、私たちはマタドールからリリースされた音楽にたくさん影響を受けてきたし、マタドールも、彼らにインスピレーションをもらっている私たちがどんなアーティストになりたいかをよくわかってくれているから、私たちの考えをすごくサポートしてくれている。あと、私たちが作りたい音楽のためには何が必要かを既にわかっているのもマタドール。例えば、そのサウンドを作るためにはどんなプロデューサーが適しているかとかね。すごく助けてもらってる。私たちみたいなバンドにとっては、マタドールがベストなんです」


――3人は80年代や90年代のインディペンデント・ミュージックに影響を受けてバンドを結成されたそうですが、あるインタヴューでペネロペがインスパイアされた作品として、キム・ゴードンの回顧録『Girl In A Band』と、ソニック・ユースのツアー・ドキュメント『1991:The Year Punk Broke』をあげていたのが目にとまりました。


ノラ「3人とも同じ時期にあの本(『Girl In A Band』)を読んだんです。キム・ゴードンは、私たち全員に大きな影響とインスピレーションを与えてくれた人。私たちって、ある意味曲を書く時に原動力がないんです。いろいろ実験してみて、そこでしっくりきたものを曲にして仕上げていくから。でも本を読んで、キム・ゴードンみたいな、私たちが強く影響を受けている人たち、プロのミュージシャンたちも、そういう抽象的な視点でアプローチをしてるんだってことがわかったのはすごく良かったと思う」





――『1991: The Year Punk Broke』はどんなところにインスパイアされましたか?


ジジ「あのドキュメンタリーはすごく良かった。ソニック・ユースがどうやって一緒に行動しているかを見ることが出来るんだけど、良い意味でみんなすごくふざけていて、真剣に考えすぎず、最高の時間を一緒に過ごしてる様子が伝わってくる。そこが大好きなんだよね」


ペネロペ「ある意味反抗的な感じもするよね」


ジジ「そうそう(笑)。でも、私たちもあんな感じていたいなって思う」


――今話してくれたもの以外にも、曲作りをする際にはインスピレーションを高めるためにいろいろな作品を観たり読んだりするそうですね。最近おすすめのドキュメンタリーや、おすすめの本などはありますか?


ジジ「メタリカの『真実の瞬間』はオススメ」


ペネロペ&ノラ「(笑)」


ジジ「すっごく面白いよ。私たち、誰もメタリカのファンではないんだけど、なんか引き込まれちゃって」


ペネロペ「私たち、今週末にボストンの音楽フェスティバルに出るんだけど、そこにメタリカも来るんです。すっごく楽しみ! あのドキュメンタリーを見た後だから、彼らがどんなにワイルドになるのかすごく見てみたい」
 


 

――今回のデビュー・アルバムは、スティーヴ・アルビニが所有するシカゴのスタジオ「エレクトリカル・オーディオ」でレコーディングが行われています。スティーヴはまさに80年代や90年代のインディー・ミュージックを代表する作品を数々手がけてきた人物ですが、彼のスタジオでのレコーディングは特別な体験だったのではないでしょうか? エレクトリカル・オーディオでのレコーディングで捉えたかったものは何でしたか?


ノラ「もちろん、スティーヴ・アルビニみたいな素晴らしい人のスタジオでレコーディングするっていうのも興奮したし、あとは、シカゴでレコーディング出来るっていうのが私たちにとってはとても重要だった。レコーディングの前、曲作りの段階からこのアルバムはシカゴで作られ始めたし、シカゴで仕上げたいっていう気持ちが強かったんです。そのためには、エレクトリカル・オーディオがパーフェクトだった」


ペネロペ「あのスタジオとプロデューサーのジョン(・アグネロ。カート・ヴァイルやダイナソーJrのプロデューサー)のおかげで、ライブ感を捉えることができたと思う。パンクの精神だったり、私たちの間に生まれているエナジーだったり。スティーヴ・アルビニがこれまでに手がけてきたバンドのことを考えると、やっぱり彼のスタジオは、そういったものをとらえることが出来るように作られていると思う。それはあのスタジオの魅力の一つなんじゃないかな。もちろん、ジョンのおかげでもあるしね」


――シングルの段階で大きな注目を集めて、今回のデビュー・アルバムの制作に臨むにあたってはプレッシャーを感じた部分も大きかったと思います。制作にあたってはどんなことを大事にしていましたか? 


ジジ「少しは(プレッシャーは)あったけど、アルバムを作っている時は、ここまで注目されるとは思ってなかった(笑)」


ペネロペ「そうそう。まさか、日本からインタビューを受けることになるとまでは想像してなかったよね(笑)」


ジジ「私たちにとって、アルバムを作るっていうのはバンドとしての目標の一つだった。だから、プレッシャーは隅に置いて、とにかくその目標を実現することにフォーカスを置くことのほうが大事だったと思う。アルバムをリリースして、それを元にツアーをやって、楽しもうって気持ちの方が強かったかな。大事にしていたのは、自分たちが持っていたアイディアやヴィジョンから離れすぎないこと。みんなそのアイディアに対して満足していたから、そこからあまりにも違う方向性には形を変えたくなかったんだよね」





――シングルと比べて、アルバム制作はやっぱり大変でしたか?


ペネロペ「大変だった。大きなプロジェクトだし、時間もかかるし、扱うマテリアルの量も多いし、ちゃんとしたスタジオに入って作業するのも初めての経験だった。シングルだったらスタジオに入るのは1日かもしれないけど、2週間もスタジオにいると、ライフスタイルも変えないといけなくなる。私にとってはそこも大変で。あと、リリースするまでのプロセスもシングルとは違ってた。レコーディングしたのは去年だけど、リリースされるのは今でしょ? その経験も新しかった」


――アルバムの中でお気に入りの曲を教えてください。


ジジ「難しいなぁ。お気に入りというか、もう少し注目してほしいなと思うのは“Option 8”かな。すごく良い曲だし、私自身はこの曲を聴きたくなる時が結構あるから。この曲は、スタジオに入る前に作業し直した曲で、前は全然違う曲だった。新しいエナジーとパワーを持って生まれ変わった曲がこのトラック。この夏ライブで演奏するのがすごく楽しみ」


ノラ「私は“Beautiful Song”が大好き」


ジジ「確かに。そっちの方が注目してほしいトラックかも(笑)」


ノラ「この曲の構成はすごく個性的なんだけど、それでいてすごくまとまりがある。ユニークだし、私たちが聴いてきた音楽、作ってきた音楽がどんなものなのかがよくわかるトラックなんじゃないかな」


ペネロペ「タイトル通り、ビューティフルな曲だしね(笑)。私は“World of Pots and Pand”かな。あの曲では私とノラがボーカルをアレンジしたのもあって、すごく誇りに思える作品だから。あの曲は、私にとって特別に感じるんです」





――今の自分たちが最もダイレクトに表現されている曲は?


ジジ「“Billy”じゃない?」


ペネロペ「あの曲は、ホースガールっぽいフォーマットなの。私が曲の間じゅう長いヴォーカル・ラインを歌っているところに、ノラが割り込んできて(笑)。そしてそこにジジのビッグなサウンドが爆発するように乗っかってくる。“Anti-glory”もそんな感じかな」


ノラ「そうそう。ボーカルが似てるよね」


ジジ「“Billy”は確かにクラシックなホースガール・ソング。アルバムの中から最初にあの曲をリリースしたのと、アルバムの最後のトラックに持ってきたのは、あの曲でまず私たちのことを知ってほしかったのと、私たちにとってこれが大切なサウンドっていうのをもう一度感じてもらって幕を閉じたかったから」





――リリックはどんな時に、どんな風にして書いていますか? リリックのテーマについて教えてください。


ノラ「曲作りの最後の方になって書くことが多いかな。私たちにとっては、ボーカルは楽器の一つみたいな感じで。ボーカルは、どちらかというとサウンドなんです。音の層の一つというか。そういう意味で、言葉の聞こえ方もサウンドとしてとても大切になってくる。だから、他のサウンドに合うように歌詞を書いていくことが多い」


ペネロペ「歌詞には、テーマがあるというよりは、各曲の世界を作り出す材料の一つみたいな感じの役割があると思う。私たちって、どちらかというと楽器奏者なんで。だから、テーマを考えて歌詞を書くというよりは、このギターサウンドに合う音、みたいな感じで歌詞を書いている」


ノラ「内容も、もちろん自分たちの周りにあるものや実体験が影響している部分もあるだろうけど、それをそのまま書くというよりは、そこに手を加えて想像の世界のものに仕上る方が多いと思う」


――『Versions of Modern Performance』というタイトルが付けられた経緯を教えてください。とくに「Modern」が意味するところが気になります。


ノラ「アルバムのレコーディングの最終日に、アルバム・タイトルの候補をリストアップし始めたんです。クールだなと思う単語とか、アイデアとか、コンセプトとか。で、その単語をいろいろと並べている時に、『Versions of Modern Performance』という言葉の組み合わせが出来上がって。で、すごく面白いなって思ったんです。一回聞いただけではその意味がよくわからないような、奇妙な感じがすごくよかった。あと、このアルバムでは昔からあるようなサウンドが収録されているけど、ある意味私たちがそれを“モダン”ヴァージョンにして演奏しているなと思って。そういう意味で、ちゃんと意味を持った言葉でもあるなと思ったんです」


ジジ「やっぱり、パンクをやるにしてもロックをやるにしても、自分たち自身の新しいアイディアを取り入れた音楽を作りたいって思うから。どんな音楽も変化し続けているしね」


ペネロペ「私たちは、ただ懐かしいサウンドを演奏するバンドにはなりたくない。90年代の音楽を再現しよう!と思って活動しているわけじゃないし、昔の音楽から影響を受けながらも、新しい、自分たちヴァージョンの音楽を作りたいって思う。コピーするだけじゃなくて、これからもっともっと進化していきたいな」




――漠然とした質問になりますが、これから先のミュージシャンとしてキャリアについて、どんな希望なり可能性を抱いていますか?


ノラ「私たちと同世代の人々に、80年代や90年代みたいにもっとギター・ミュージックを好きになってほしい。昔ギター・ミュージックが若い世代の間で流行っていて、その時若かった人たちが今歳をとっているから、ギター・ミュージックに新しいイメージがもしかしたらないのかもしれないけど、ギター・ミュージックが若い人たちの間で盛り上がってた時代って、音楽にとってすごく重要な時期だったと思う。だから、私たちの活動を通してギター・ミュージックを楽しむ若い人たちがこれからもっと増えていってくれたら嬉しいな」


ペネロペ「若い世代の人たちのパーティーに行って、ホースガールの曲を演奏したいよね」


ジジ「あと、みんながホースガールのCDを買ってくれたらすごく嬉しい」


――CDを買うのは、今若い人たちの間でまた流行ってきてるんですか?


ペネロペ「それはわからない(笑)」


ジジ「でも、少なくとも私たち3人の中ではCDが流行ってる(笑)。私たち、CDを集めてるんだ」


――カセットが一時期流行りかけたのは見ましたけど、まさかCDがまた戻ってくるとは(笑)。


ペネロペ「カセットは馬鹿げてると思う(笑)」


ノラ「カセットってめんどくさいよね(笑)」


ジジ「カセットを買うならレコードでいいかなって思う」


――今のあなたたちの世代、あるいはティーンが中心となって、かつての80年代や90年代の頃のようなインディペンデント・ミュージック、インディ・ロックの大きなムーヴメントが再び巻き起こったら最高だと思います。


ペネロペ「それこそ私たちが成し遂げないといけないこと! 周りの友達たちと一緒にね」

――最後はカジュアルな質問です。もしも過去に遡って好きなバンドと共演できるとしたら、誰と同じステージに立ちたい? 一緒にツアーを回りたいミュージシャンは誰ですか?


ジジ「私はギャング・オブ・フォーかな」


ノラ「それが実現できたらクレイジー」


ジジ「でもさっき2人が言ってたやつもいいと思う」


ペネロペ「まだ話し合ってるからちょっと待ってね(笑)。決めた! フガジにする!」


ジジ「フガジで決定だね。3人とも、あの超リアルなパンクのエナジーに魅力を感じるから。お金儲け関係なく、ただステージに上がって音楽を演奏することを心から楽しんで、皆を楽しませているところも素晴らしいなって思うし」


ペネロペ「しかも、どのショーも幅広い世代の人たちが楽しんでいるしね」


ノラ「それに、フガジと私たちが一緒にステージに立つのってすごく非現実的で想像できないから、それも面白いと思う(笑)」


――3人の仲の良い姿が見れてよかったです!ありがとうございました!


ジジ&ノラ&ペネロペ「こちらこそ、ありがとう! またね」


text Junnosuke Amai


Horsegirl
『Versions of Modern Performance』
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( Matador / Beat Records)
国内盤CD OLE1846CDJP ¥2,200+税
解説+歌詞対訳冊子 / ボーナストラック追加収録

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TRACKLISTING
01. Electrolocation 1
02. Anti-Glory
03. Beautiful Song
04. Live and Ski
05. Bog Bog 1
06. Dirtbag Transformation (Still Dirty)
07. The Fall of Horsegirl
08. Option 8
09. World of Pots and Pans
10. The Guitar is Dead 3
11. Homage to Birdnoculars
12. Billy
13. Billy (Demo) *Bonus Track for Japan
14. Birdnoculars (Demo) *Bonus Track for Japan

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