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text by Ryoko Kuwahara
photo edit by Lina Hitomi

「Hanger」Claire Davis Interview

NeoL Magazine JP | Text: Ryoko Kuwahara | Photo Edit: Lina Hitomi | Photo: Stephanie Sian-Smith | Model:Helen Selam Kleih, Isabel Alsina-Reynolds

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ジャマイカと日本のハーフであり、ロンドン育ちのクレアは、自身のブランド「Hanger」に、独自の視点で切り取った日本のカルチャーを取り入れている。ASOS Fashion Discovery 2016を受賞、ロンドンで一躍注目を浴びる彼女に取材を敢行した。
 

——2016AWのルック、すごくクールでした。暴走族がテーマでしたが、どのようにして暴走族を知ったのですか?
 

Claire「ずっと前に記事を読んだの。そこから沢山リサーチをして、『サヨナラ・スピード・トライブス』という映画を観て、暴走族について研究したわ。すっごく面白いと思う。彼らの全てが興味深いわよね」
 
——昔の邦画ですか?
 
Claire「そう。かなり古くて、いつの時期のかはわからないけど、昔の映画よ。他にもリサーチをしていて、スケバンにハマったの。スケバンからはインスピレーションを受けているわ。メインのインスピレーションと言ってもいいわね。私も、男性のアグレッシヴなスタイルに女性のセクシーさを同時にミックスすることを意識したの」
 

NeoL Magazine JP | Text: Ryoko Kuwahara | Photo Edit: Lina Hitomi | Photo: Stephanie Sian-Smith | Model:Helen Selam Kleih, Isabel Alsina-Reynolds

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——なるほど。あなたのコレクションは常にユニークで、多用されるラテックスも印象的です。今もラテックスのファクトリーで作業しているのですか?
 
Claire「今も週に2日くらい、そこのデザイナーと一緒に作業している。彼女はラテックス・デザイナーで、もうちょっとフェティッシュでセクシーなスタイルをデザインするの。でも、行き過ぎてはいないのよ。彼女とは今でもずっと一緒に作業しているわ。彼女からラテックスの使い方を学んだの」
 
——ラテックスは、ロンドンで人気なんですよね?

Claire「このところ人気が出たのは確かね。私が使い始めた3年くらい前は全然だったんだけど、今では沢山の人たちがラテックスを使ってる。ラテックスの服を見て、面白いなと思ったんでしょうね」
 
——あなたもよく着るんですか?
 
Claire「いや、私はアレルギーがあって普段は着ないの。着る時には薬を飲まないといけないから、面倒で(笑)。冬は暖かくていいんだけど、夏はちょっと熱すぎるかも」
 

NeoL Magazine JP | Text: Ryoko Kuwahara | Photo Edit: Lina Hitomi | Photo: Stephanie Sian-Smith | Model:Helen Selam Kleih, Isabel Alsina-Reynolds

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——順番が前後しますが、改めてあなたの経歴を聞かせてください。
 
Claire「私はロンドン・カレッジ・オブ・ファッションで必修科目を勉強して、その後ロンドンの外の大学に通った。それから自分のレーベルをスタートさせて、主にラテックスを使ったものを作っているわ。レーベルを始める前は、他のシンプルな服を作っているファッション・レーベルのために働いたりもしていた。私のブランドも、出来るだけミニマムにしているわ。元々フリルとか行き過ぎたものが好きじゃないから、シンプルだけど大胆なカットで、かつ生地にフォーカスを置いたものを作っているの。シンプルなデザインだけどユニークな生地——それが良いコントラストを生み出すのよ。それが私が主に焦点を置いているもの」
 
——ファッションに興味を持ち始めたのはいつ頃?
 
Claire「子供の頃。多分8歳くらいからミシンを持っていて、ずっと縫い物をしていたの。母親がやり方を教えてくれたし、祖父は仕立て屋だった。だから、ファッションは常に周りにあったし、興味を持っていたわ。子供の頃から、ずっとファッションデザイナーになりたいと思っていたしね」
 
——デザイン画を描いたりしていたんですか?
 
Claire「そうよ。子供の時は絵を描くのが大好きだった。自分が着たいものを描いて、それを作ったりしていたの。ヘタクソだったけどね(笑)でも、そうやって学ぶものだと思う。間違えながら経験を積むことで、より良いものが作れるようになるんじゃないかしら」
 

——いつ、そしてどのようにしてHangerをスタートさせたのか教えてください
 
Claire「2013年にスタートしたんだけど、その時の私は仕事がなかったの。いつも自分のブランドをスタートさせたいとは思っていたから、”今やっちゃえ!”と思ってスタートすることにした。それからいくつかコースを受けて、軽くビジネスを学んで、『ファッション・レーベルを始める方法』って本も読んだわ(笑)。そうやってスタートさせたの。イギリスには自分のビジネスを始める若者に援助をしてくれる財団法人があるんだけど、そこから少し援助を得て、ブランドを続けていった。ゆっくりと進めていったの(笑)」
 
——Hangerという名前のアイデアはどこから?
 
Claire「私が大学にいた時に、あるプロジェクトの作業時に勝手に作った名前なの。自分の名前は退屈だから使いたくなかったのよね。意味を持たない言葉にしたかった。何とも繋がりのない、ランダムな名前にしたかった。それに、Hangerって強くて良い名前だなって思ったわ」
 

——日本の文化以外で、何かインスピレーションを得ているものはありますか?
 
Claire「難しいわね。私のメインのインスピレーションは、見てわかる通り日本に関連したものが多いくて、私はそれを自分がロンドンで見るものをミックスしていると思う。人がどのような服の着方をしているか、街を歩いている人々——例えば、すごくクールな服を着てガレージで働いている男性とかね。自分が見て面白いと思うものから少しずつインスピレーションを得るの。ロンドンでは特にそうだけど、特定の何かからインスパイアされることはないわね。いつも本当にランダムだから。インターネットや映画からインスピレーションを得ることもあるし、映画から得ることは多いわ。映画って面白いし、ストーリーがあるから。あとはインスタグラム。インスタって、すごく視覚的でリサーチには良いツールだと思う。インスピレーションを得ることが出来るし、人々が何を着ているか、そしてそれをどう着ているかを見る事が出来るから」
 
——どんな映画が好きですか?
 
Claire「昔の映画ね。黒澤明の映画は何本も観ていて、父親が好きだったから、子供の時からずっと観ているの。あとは、『もののけ姫』も好きね。あの映画は私のお気に入り。前回のサマーコレクションは、彼女からインスパイアされているのよ」
 
——日本の音楽はどうでしょう?
 
Claire「日本の音楽に関しては何も知らないの。正直、音楽に関してはイギリスのものしか聴かない。たまにアメリカの音楽も聴くくらい。でもKOHHは数ヶ月前に観たわ。あと、もう一人日本のグライムDJですごくクールな人がいたんだけど名前を忘れちゃった」
 
——お気に入りのミュージシャンは?
 
Claire「誰だろう…沢山いるから。その時のムードによると思うわ。友達がNTSというラジオをやっているんだけど、私のDJの友達たちはそのラジオでショーをやっていて、本当に最高なの。そのラジオを聴いているだけで充分。音楽は好きだし、色んなムードにしてくれる。でも私はヴィジュアル側の人間だから音楽はあまり私のやっていることに対してインパクトはないの。何人か面白いなって思うアーティストはいるわよ。プリンセス・ノキアって知ってる? 彼女、すごくクールなの。アメリカ人で、すごく面白いアーティスト。フェミニストで、自分の体型に自身を持っていて、美しくありながら男勝りでもある。チェックしてみて」
 

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