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text by Daisuke Watanuki
photo by Yudai Kusano

河合優実 & 坂東龍汰『RoOT / ルート』インタビュー




4月2日(火)24:30よりテレ東ほかでドラマ『RoOT / ルート』の放送がスタートする。基となるのは、アニメ『オッドタクシー』の新プロジェクトとしてビッグコミックスペリールにて連載中のコミック『RoOT / ルート オブ オッドタクシー』で描かれる若手探偵コンビの奮闘劇。ドラマではオリジナルのストーリーが展開される。W主演を果たすのは、注目の若手実力派俳優・河合優実と坂東龍汰。普段から仲が良いという二人は玲奈(河合優実)と佐藤(坂東龍汰)という役をどのように演じたのだろうか。和気あいあいとしたムード全開の二人のインタビューをお届け。


素に近い玲奈と人に興味がある共通点を持つ佐藤


──それぞれの役柄とご自身を比べて、似ていると思う部分はありますか? 


坂東「(河合さんは)今までで一番似てるって言ってなかった?」


河合「そうですね。今まで自分が演じてきた役に比べると、外側の部分、たとえば喋り方や動き方などについてはほとんど作っていないです。完成を観たときに、素に近いなと思いましたね」


──キャラクターも似ていますか?


河合「玲奈ほど“愛嬌ゼロ”ではないと思っているんですけど、一個のことに熱中してしまうと周りが見えなくなってしまう部分は結構似てるかもしれないですね」


──玲奈は佐藤の不適切な発言にもしっかり物申していて、意志の強さを感じました。その辺りはどうでしょうか。


河合「自分が感じている違和感を口に出して伝えるシーンは、なんかいいなと思いましたね。
佐藤や探偵事務所の所長・指宿(黒田大輔)に対しても、相手の年齢に関係なくしっかり発言していく。確かに令和の若者っぽいなと思いました」


──坂東さんは佐藤を演じていてどうでしたか?


坂東「僕も似ている部分が多かったです。今というよりは、高校時代の僕に近い感じがしました。当時はもっとちょこまかしていて、いろんな人を手当たり次第に質問責めにしていましたね。その人がどう感じているのかとか、何を思って今まで生きてきたのかみたいなことがすごい気になっちゃって。学生時代は根掘り葉掘り聞いていたんです。佐藤も絶対、人に興味があるじゃないですか。そういう部分は共通してると思います。あと、空気読めなくて爆弾発言をして怒られる部分も(笑)。今回は特に優実ちゃんと僕が同じ事務所で、もともと関係値があったこともあり、二人ともカメラが回っていない時の会話から“本番行きます”となるまでがシームレスな感じがありました。するっと役に入っていくような」


河合「たしかにそうでした」


坂東「もちろん切り替えは絶対にあるんですけど、頑張って一気にギアを上げるようなことはなく、意識せずに役に入っていけたんです。僕も演じていて不思議な気持ちになりました」





分かり合えるところは分かり合い、分かり合えない部分は笑い合う


──坂東さんは学生時代に個性や感性を伸ばすシュタイナー教育を受けていますが、人への興味の部分はその影響もあるのでしょうか?


坂東「そうですね。刺激が強い情報を遮断して感性を育む教育方針のなかで、僕が情報源にしていたのは“人”なんです。とにかく人の話を聞くしかなかった。たとえば海外に行った時にも、違う文化の人たちはどんな価値観を持っているのかというのがすごく気になって、自分のポリシーや思想を伝えながらいろんな人に質問をして、分かり合えるところは分かり合ったり、分かり合えない部分は笑い合ったりしていました。教育の影響もあったかもしれないですけど、自分が置かれていた立場や状況がそうさせたのかもしれないですね」


──河合さんは人への興味度はどれくらいありますか?


河合「人間に興味がなかったら、このお仕事をしていないと思います」

坂東「この人を知りたいって思える相手は、性別関係なく最初から独特なオーラをまとっているんですよね。そういうものを嗅ぎ分ける能力を我々は持っているのかもしれない」


──ドラマで佐藤は珍しいものが寄ってくるという特殊能力を持っていましたね。お二人もほかに変わった能力を持ってたりしますか?


河合「私、方向音痴すぎるんです。一度建物に入ると、出た時に確信を持って来た道と反対に進んでしまうことが多くて(笑)」


坂東「俺も毎回地図アプリですら苦戦する。地図が読めないんですよ」


河合「私はさすがに地図アプリは使いこなせます(笑)」


坂東「あと、僕は物をなくす天才ですね。最近手持ちアイテムのほとんどにGPSをつけました」





近い感覚、感性を最初に交換しあえた


──終始仲の良いお二人ですが、普段の印象と共演した時の印象を改めて教えてください。


河合・坂東「いや、でもー」(同時に)


──本当に仲が良いですね!


坂東「今回の作品は再会的な感じがあって。同じ事務所の先輩後輩ではあるんですけど、入所したタイミングはほとんど一緒なので。別に会ってなくても繋がってる感じはずっとしていたんですよね。実際に一緒にご飯を食べに行ったりとかを頻繁にしているわけではないんですけど」


河合「事務所に入りたての頃にもう二人の関係性は出来上がっていましたよね」


坂東「そうだよね」


河合「人対人として、話し合ってくれて理解してくれる。感覚的な信頼が最初からありました」


坂東「たまに会う親戚みたいな感覚ですね。なんだか他人だとは思えないんですよ。ちょっと共通言語が多すぎるというか」


河合「それもありましたね」


坂東「初めて会った時、まだ僕は高校を卒業して数年、優実ちゃんは卒業したばかりぐらいのタイミングで。学生時代のアドレナリンみたいなものがまだ鮮明に残っている時期で、すごく似たような炎を持っている人だなという印象がありました。もちろん全然タイプは違うんですけど」


河合「当初はお仕事の話とかはまだしていないものの、話していて近い感覚を持っていると思いました。その感性を最初に交換しあえた感じがします」


坂東「優実ちゃんが本当に良いと思うものと、僕が良いと思うものが似ているので、一緒にものづくりをしたら絶対楽しいだろうなというワクワク感はありました」





探偵の能力は正義に使いたい


──共演してみての印象はどうでしたか?


坂東「やはり優実ちゃんは天才です」


河合「いえいえ! 私は坂東さんを現場で拝見していて、最初に抱いた信頼はやはり間違っていなかったと改めて思いました。お芝居はもちろんですが、カメラが回っていないところでも現場の空気を作っていける力があるんですよね。主演など作品の中心にいるときにとても大切な力だなと思いました」


──距離が近い分、現場で気恥ずかしくなることはありませんでしたか?


坂東「シリアスな物語だったらそれは間違いなくあったかもしれないです。でも今回の役に関して言うと、この関係値が吉と出たと思います。二人の掛け合いは観ている人を退屈させないテンポ感が重要でしたが、そこに説得力が生まれたのはこの関係性ありきだったかなと思います」


──今回、お二人は若手探偵コンビでしたが、もし名探偵になったらどんな事件を解決してみたいですか?


河合「裏金問題ですかね(笑)。やっぱり正義に使いたいです」


坂東「わかる。僕もジャーナリズムは正義に使ってなんぼだと思う」


河合「本来探偵って個人的な依頼、つまり依頼者の欲に沿わなければいけない仕事だと思うんです。だから正義感なんて言ってられないのはわかるので、実際はつらい職業でもあるんだと思います」


坂東「確かに“自分がこれをしたい”じゃない。でも本作で優実ちゃんが演じた玲奈も自分が真相を探りたいものに向かって猪突猛進していく芯がある役だったよね。その意味では探偵っていう設定からは最初から逸脱していた。俺らが実際に探偵になっても、同じように職務よりも自分の個人的な正義感や、気になったことをキャッチした瞬間にのめり込んで突っ走っちゃいそう」


──正義感まで似ているとは! 普段に近い役という話もありましたが、普段の自分にプラスした役作りの必要はありましたか?


坂東「逆に引いていく作業の方が多かったかも知れないです」


河合「私は佐藤に対して当たりが強い役でもあったので、そこの調整は心がけました。足しすぎると毒っ気が出すぎて、観ていて好きになれないだろうし。“愛嬌ゼロ”という部分をどう見せるかは結構考えました」


坂東「でも玲奈はすごいチャーミングでしたよ」


河合「ありがたいです(笑)」


坂東「本当にかわいい部分はあるんですけど、そこに蓋をしているんですよね。まだ19歳だけど、そうしないと生きてこれなかったんだろうなと思います」


河合「過去ものちのち明かされていくので、最後までお楽しみに」

photography Yudai Kusano(https://www.instagram.com/yudai_kusano/
hair&make-up Takae Kamikawa(Yuumi Kawai) Yasushi Goto(Ryota Bando)
style Shohei Kashima(Yuumi Kawai) Yasuka Lee(Ryota Bando)
text Daisuke Watanuki(https://www.instagram.com/watanukinow/



『RoOT / ルート』
テレ東ほかにて2024年4月2日放送開始
【ストーリー】探偵事務所で働く玲奈は、経験ゼロのポンコツ新人・佐藤を押しつけられ、退屈な浮気調査に。うまくいったかに思えた矢先、ドブと呼ばれるチンピラの男によって、せっかくの証拠を奪われてしまう。意気消沈する二人だが、助けてもらった小料理屋の女将から、小戸川というタクシードライバーの謎めいた私生活を解明してほしいという依頼を受け、汚名挽回のチャンスとばかりに動き出す。小戸川の素行調査はいつの間にか、街を牛耳るヤクザ、バズりたい大学生、脳天気な黒服、裏社会の便利屋、地下アイドルと街の人々が複雑に絡み合う、“女子高生失踪事件”へと、二人を巻き込んでいく。


出演:河合優実、坂東龍汰
原作:P.I.C.S./此元和津也
監督・脚本:土屋貴史
公式 HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/root/ 公式 X:@drama_RoOT 公式 TikTok: @oddtaxi 公式 Instagram:@drama_RoOT
©P.I.C.S.・此元和津也 / RoOT 製作委員会


Yuumi Kawai
dress ¥49,500/AKANE UTSUNOMIYA(AKANE UTSUNOMIYA)
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AKANE UTSUNOMIYA
tel 03-3410-3599

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