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ペインターLY(リー)、過去最大規模の個展「This is LUV」開催。 大型ペインティング作品から立体作品まで、 多種多様なメディウム作品を発表


Blooms 2022 acrylic on canvas, φ1500mm ©︎LY


SAIは、2022年9月23日(金)より10月15日(日)まで、東京を拠点に活動するペインター、LY(リー)による過去最大規模の個展「This is LUV」をGALLERY TARGETと共同開催。
表参道原宿界隈のミューラルでもよく知られるLY。幼少期からアートスクールで絵画を学び、自身の生活と近い距離に芸術や文化の存在があった彼女は、十代の時に出 会ったストリートアートに惚れ込み、ペインターとして制作を開始。以来、東京を中心に国内各地、アメリカ、パリ、バンコク、マレーシアなどグローバルにミューラル制作を行っている。 キャッチーでありながら落ち着いた彼女の作風は、初期は感情的な表現が綴られるコントラストの強い白黒ベースの構成が特徴的だったが、2013年に開催した個展「PARK’S GRAY」を契機に新たにグレーを取り入れ、さらに スタイルを昇華。モノクロ調の描き出す可能性を通し自身の世界観を拡げ、現在ではアートシーンのみならずカルチャーシーンでも注目を浴びている。また、彼女の 作品は度々人型の黒いキャラクター「LUV(ルーブ)」が登場するのも特徴的。モノクロ世界の中で、スケートボードや花、時に犬を抱えながら街や森を彷徨うLUVは、作家自身の内在する感情を代弁してくれる重要な存在だと作家本人は話す。絶妙な目つきでまっすぐに見つめるLUVの目線の先には、作家自身に内包す る未来や決意、空想を示し、手にしている物や、歩んだり、丸く座り込んで思いを馳せるその風姿の胸中からは、私たちが誰しも心の中に宿しているであろう、尊ぶ存在を感じ取ることができる。LUV はそれらを大切にしつつ作家の表現とそれを鑑賞する私たちに寄り添い続けているのかもしれない。



Untitled 2022 acrylic on canvas, 1167×1167mm ©︎LY


『LUV は肌身離さずスケートデッキを持っていたり、花を持っていたり、犬を抱えていたりしながら、街や森を彷徨っています。愛すべき大切なものに寄り添い、大切にしながらLUVは何処までも歩んでいきます。誰かに会いに行くために森を進んで行ったり、座って丸くなって誰かのことを考えていたり、想いの先にはいつも大切な人や大切な物事があるということをLUVは私と共に表現してくれています。』(イ ンタビューより引用) 「This is LUV」と名付けられたタイトルは、描くことをこよなく愛する作家の感情を表現するLUVたちの展覧会であるという意味合いがある。また、本展は作家にとってこれまでで最大規模の個展となり、自然風景にLUVが溶け込む「Landscape」、LUV自身にフォーカスを当てた「Portrait」、街に佇むLUVを描く「Cityscape」、作家自身の娘の絵を囲む花々の作品群「Blooms」 の4つのテーマで描かれたキャンバス作品を中心に空間が構成される。特に、作家を代弁する存在と作家自身の娘という二人の存在を描いた作品「My LUV」は、どこか微笑ましくファンタジーと現実が入り混じった感覚を見る者に与えてくれるだろう。さらに本展では、その他にもオランダを拠点にするアートプラットフォームAvant Arteを通して制作した大型ブロンズ作品「With his sidekick」と「This is LUV」の2点も初公開され、空間に存在感を添える。そして、会期中にはエディション付小型立体作品や版画、作品に登場するフラワーベースをモチーフにした立体作品や関連グッズの販売など、多種多様なミディアムの新作作品群で構成される見応えのある展示を楽しめる。ペインターLYの描き出す柔らかい愛で包まれた創造空間を体感してほしい。





LY “This is LUV”
会期 : 2022年9月23日(金)~10月16日(日)
場所 : SAI
住所 : 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3F
時間 : 11:00 – 20:00(無休)
電話 : 03-6712-5706
メール : info@saiart.jp

■ARTIST / アーティスト
LY(リー)
https://marph.com/artists/ly
東京生まれ。
30種類以上の多彩なグレーを使い、海外で訪れた街並みや、幼い時から想像していたランドスケープを描く。
その風景には自身の気持ちや想いを投影したモンスター” LUV” が彷徨う。

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