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美術とファッションの境界を交差するように生きた「マリー・ローランサンとモード」




二つの世界大戦に挟まれた1920年代のパリ。それは様々な才能がジャンルを超えて交錯し、類まれな果実を生み出した、奇跡のような空間。とりわけ女性たちの活躍には、目を見張るものがあったが、ともに1883年に生まれたローランサンとシャネルの二人は、大戦後の自由な時代を生きる女性たちの代表ともいえる存在だった。
女性的な美をひたすら追求したローランサンと、男性服の素材やスポーツウェアを女性服に取り入れたシャネル。本展では美術とファッションの境界を交差するように生きた二人の活躍を軸に、ポール・ポワレ、ジャン・コクトー、マン・レイ、そして美しいバイアスカットを駆使したマドレーヌ・ヴィオネなど、時代を彩った人々との関係にも触れながら、モダンとクラシックが絶妙に融合する両大戦間パリの芸術界を俯瞰する。
時代とともにありながら、時代を超えた存在となったローランサンとシャネル。二人の創作の今日的な意味とその真価が、生誕140年を記念するこの展覧会で明らかになるだろう。
本展では、オランジュリー美術館やマリー・ローランサン美術館など国内外のコレクションから、約100点のラインナップで紹介。


マリー・ローランサンとココ・シャネル、同じ年に生まれ、まばゆい才能を放った二人の女性


マリー・ローランサン Marie Laurencin (1883 – 1956)

パリ生まれ。アカデミー・アンベールで絵画を学ぶ。ピカソやブラックとの交流から、初期にはキュビスムの影響色濃い作風であったが、後に、パステル調の淡い色調と優美なフォルムが特徴の女性的な作風に。エコール・ド・パリの中でもひときわ輝く存在となる。詩人アポリネールとの大恋愛でも知られる。

ココ・シャネル Coco Chanel (1883-1971)





展覧会名:マリー・ローランサンとモード
会期:2023年2月14日(火)~4月9日(日)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
休館日:3月7日(火)
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
夜間開館:毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
主催:Bunkamura、日本経済新聞社
展覧会HP:https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/2023_laurencin.html

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