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ADHDと言われた自身の特性を「高解像度でいつも夢を見る」と解釈、アートに結びつけた人生の声明。Rob Cordinerによる日本初個展 “Wonder Bug”



gallery communeにて、オーストラリア タスマニア州ルトルウィタ在住のアーティスト、Rob Cordinerによる日本初個展 “Wonder Bug”が開催される。
RobはEd Davis、Todd Jordanと共に “Heavy Time Books”を運営していたことで知られ、グラフィックアーティストとしても様々なブランドにビジュアルを提供をしている。2018年にはタイヤの上にオブジェクトを載せるシリーズ “MONSTERA”でcommune Pressからアートブックをリリースし、大きな反響を呼んだ。
本展では、新たに取り組んでいる看板作品とスクリーンプリント作品が初披露される。会場では展示作品はもちろん、Rob Cordiner×commune×SUPPLY/BACKDOORのコラボレーションTシャツをはじめとする新作マーチャンダイズも販売。


Easily
Distracted.
Always
Dreaming.
High
Definition.


すぐ
気が散る。
いつも
夢を見る。

解像度で。


本展はロブが身近な人から「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴とする発達障害の概念のひとつ “ADHD”なのではないかと言われたことが発端となっている。診断の結果、彼は全ての症状にチェックを入れたことに気付いた。生涯にわたって自分だけのものだと感じていた多くの特異性は、実際にはADHDを持つ人共通の特徴だったのだ。
「Easily Distracted. (すぐ気が散る)」とは、ロブの学生時代の通信簿に明記されていたこと。また「Always Dreaming in High Definition. (高解像度でいつも夢を見る)」とは、ADHDの頭字語に対する彼の個人的な見解だ。
順序立てて行動することが苦手であったり、集中できないといった彼の特異性。それにはっきりとした夢を見がちな彼は、その断片をグラフィックデザインというコミュニケーションツールを用いて整理する事で、心の平穏を保つことができるのだ。テキストの一部、謎めいたナンバー、アイコニックなロゴ、キャッチーなシルエット… それらは日々享受する莫大な情報の中で、それでも彼が確実に見た瑞々しい記憶。“Wonder Bug”は夢のような状態で生きた、人生についての声明である。

















ロブ・コーディナー 展『ワンダー バグ』
A Solo Exhibition “Wonder Bug” by Rob Cordiner
2023年3月31日(金) – 4月15日(土)

Opening Reception: 3月31日(金) 18:00 – 20:00
※Rob Cordinerが来日、参加。


場所: gallery commune 東京都渋谷区西原1-18-7
営業時間:
平日 14:00 – 18:00 / 土祝 13:00 – 18:00
定休日: 日月



instagram: @ccommunee
www.ccommunee.com


Rob Cordiner | ロブ・コーディナー
オーストラリア タスマニア州ルトルウィタ在住のアーティスト。友人のEd Davis、Todd Jordanと共に “Heavy Time Books”を運営し、幅広いアーティストの出版を手掛けてきた。現在はアートやデザイン、出版に関してアウトプットするプラットフォーム “FOUNTAIN”を主宰する傍ら、作家活動に加えて、メルボルンにあるACMIミュージアムのクリエイティヴデザイナーとしても活動中。東京での初個展 “Wonder Bug”では意欲的な看板作品とスクリーンプリントのエディションシリーズを発表する。
Instagram: @robcordiner
www.fountttain.com

制作協力: 朝日工芸株式会社

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