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理解から感覚への移行の促し。吉川徹による個展「Salience | 突起」




金柑画廊は、吉川徹「Salience | 突起」を開催。 吉川徹は、米国ポートランドで絵画を学び、帰国後、デザイナーとしてTOMATO/Underworldとのプロジェクトに参画、現在クリエイティブ・ディレクター業務の傍ら作家活動を再開している。本展では、わかりやすさが重要視されがちな近年の傾向に対する、彼の持つ疑問への一つの回答として制作された 作品群「Salience | 突起」を展示。吉川の身近にある素材から制作されたこの作品群は、見過ごして当然と思われるものにも彼(人)が介入することで、それが少しシフトし(この少しのシフトは小さくも大きい)、自身の作品へと変容していく。この少しのシフトは吉川が感じた突起(セイリアンス)であり、それが見る側にとっても突起となり、理解から感覚への移行の促しとなっていく。わかりやすさと自己表現は、どこまでも並走して、同等にはなり得ないのだろう。日々の躓きは美しい。








※セイリアンス:突起物。精神医学で突然現れる未経験の新しい刺激のことを指す。


吉川徹個展「Salience | 突起」
2023.5.13 Sat – 6.4 Sun
Thu, Fri, Sat, Sun and Holidays 12:00 – 19:00
金柑画廊
〒153-0063 東京都目黒区目黒4-26-7 Tel: 03 5722 9061
※除菌スプレーを入り口に設置し、 定期的な空気の入れ替えなど実施しております。
※イベントなどの情報はWEB、SNSなどで 随時告知いたします。

吉川徹 Toru Yoshikawa
1964年川崎市生まれ。
P.N.C.A.絵画科卒(BFA)米国ポートランド。
創作活動を続けるうちに、アーティストとしての自我の解放に疑問 を持ち始め(作家談)、帰国後にデザイナーとして活動を開始。
英国のクリエイティブ集団TOMATO/Underworldのワークショップ、アートプロジェクト、ライブイベント等に参画。
以後、国内外クリエイティブのコーディネイト、リボンアートワークを制作するRIBBONESIAのディレクター業務などに携わり、パンデミックを機に個人の作家活動を再開する。

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