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日本、スウェーデン、ドイツを拠点とするアーティストによる ガラスの器と静物画、写真からなるユニークな展覧会。「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」


三部正博《伊庭靖子のアトリエに佇むガラス食器》2021

5年ほど前、スウェーデンを拠点に活動するガラス作家・山野アンダーソン陽子が、「自らのガラス作品を本にしてはどうか」と言われたことをきっかけに、「Glass Tableware in Still Life(静物画のなかのガラス食器)」というアートプロジェクトがはじまった。それはとてもユニークなプロセスで成り立っている。まず画家が描いてみたいガラス食器を言葉で伝え、その言葉を解釈して山野がガラスを吹き、出来上がったガラス食器を見ながら画家が絵を描く。その後、写真家・三部正博が画家たちのアトリエを訪れて写真を撮り、デザイナー・須山悠里が本をデザイン。スウェーデンとドイツ、日本を舞台にくり広げられたプロジェクトは、そうして生まれたガラス食器と絵画、写真を目にしてもらう機会を作りたいという思いから本展の実現につながった。宙吹きならではのわずかな歪みがうつくしいクリアーガラスの食器、画家たちによる親密な絵画、浮遊感をたたえたモノクロームの写真。それぞれの作品が語りだす声に耳をかたむけ、ストーリーをつむいでみては。




伊庭靖子《untitled 2021-15》2021

参加作家
ガラス|山野アンダーソン陽子
スウェーデンのストックホルムを拠点に活動するガ ラス作家。日本の大学を卒業後、北欧最古のガラス工場であるコースタ内の学校で吹きガラスの手法を学び、その後スウェーデンの王立美術工芸デザイン大学にて修士課程を修了。クリアーガラスを探求し、スウェーデン、イギリス、日本などで作品を展開する。
写真|三部正博
絵画| アンナ・ビヤルゲル、アンナ・カムネー、イルヴァ・カールグレン、イェンス・フェンゲ、 カール・ハムウド、ニクラス・ホルムグレン、CM・ルンドベリ、マリーア・ノルディン、レベッカ・トレンス、石田淳一、伊庭靖子、小笠原美環、木村彩子、クサナギシンペイ、小林且典、田幡浩一、八重樫ゆい、ほか
映像|センナイ・ベルへ


「ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家」
会場:東京オペラシティ アートギャラリー(ギャラリー1,2) 〒163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2
会期:2024年1月17日(水)― 2024年3月24日(日)
開館時間:11:00-19:00(入場は18:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、2月11日(日・全館休館日)
入場料:一般:1400[1200] 円 / 大・高生 800[600] 円 / 中学生以下無料
問:050-5541-8600(ハローダイヤル)




三部正博《木村彩子のアトリエに佇むガラス食器》2021



三部正博《ニクラス・ホルムグレンのアトリエに佇むガラス食器》2022



三部正博《イルヴァ・カールグレンのアトリエに佇むガラス食器》2022



木村彩子《Stem for pink / 7 May》2021



ニクラス・ホルムグレン《Anusha, double》2021



イルヴァ・カールグレン《the difference is spreading #2》2021



カール・ハムウド《Still Life With Books and Glass》2021

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