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新しい物語の出発点。”A Long Interview with Kozo Miyoshi ” 三好耕三/Kozo Miyoshi


©2025 Kozo Miyoshi/Vacant


「その写真を眺めるたび、出会ったことのない美しい風景は、いつも新しい物語の出発点だった。そこには押し付けがましいことや、目を背けたくなるようなものはなかった。こんなにも圧倒的で美しい風景が世界に散らばっているのだと思うと、 なんだか心強くもあり、心淋しくもあった。」
永井祐介(Vacant)



©2025 Kozo Miyoshi/Vacant


2010年にVacant(原宿)で開催された『Kozo Miyoshi Photographs』以来、約15年ぶりとなる三好耕三の個展を開催。本展では、新刊写真集『A Long Interview with Kozo Miyoshi』(CAIRO APARTMENT)に収められた写真からセレクトされたプリント作品が並ぶ。


画面いっぱいに満ちる光と影の揺らぎ、その奥に潜む土地の気配――。三好の写真に映る人々の姿や、自然の造形からは、まるで真空のレンズ越しに世界を覗いているような静けさと、純粋な世界の手触りを感じさせる。16✕20インチ(40.7✕50.8センチ)という、稀な大きさのネガフィルムから焼きつけられた写真は、思わず目を見張る解像度を持っている。全てアナログな手法で、一枚一枚作家自身の手によって生まれてくるプリントは、デジタル画面に慣れきった我々の感覚を揺さぶる。
世界への無垢な問いかけと、そこに広がる風景への深い敬意を、写真を通して表現してきた三好の、半世紀以上にわたる旅路をたどる写真展。



©2025 Kozo Miyoshi/Vacant


また、展覧会初日の11月28日には、民俗学者・畑中章宏を迎えたトークイベントを開催。畑中は民間信仰や伝承、災害と日本人の関係をテーマに多くの著作を発表しており、『災害と妖怪』(亜紀書房)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)、『蚕』(晶文社)、『宮本常一 歴史は庶民がつくる』(講談社現代新書)などで知られている。今回のトークでは、三好の写真に映し出される風景や記憶を手がかりに、二人の視点から思索の広がりを探る。



©2025 Kozo Miyoshi/Vacant


“A Long Interview with Kozo Miyoshi” 三好耕三/Kozo Miyoshi
2025.11.28 fri – 12.22 mon 13:00-18:00
*Talk eventのため、11.28は17:00 close
金―月オープン/Open Fri – Mon
at Vacant/Centre (東京都渋谷区元代々木町27-6)
https://www.vacant.vc/page/centre/alonginterview
共催:CAIRO APARTMENT 協力:PGI


〈TALK EVENT〉
三好耕三(写真家)✕ 畑中章宏(民俗学者)
2025.11.28 fri 18:15-19:15
at Vacant/Centre
申込URL:https://www.vacant.vc/event-details/talk-event-miyoshikozo-shashinka-hatanakaakihiro-minzokugakusha

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