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藤代冥砂「新月譚 ヒーリング放浪記」#12動物

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ペットを飼っている人なら、心をこめて撫でたり、優しい言葉をかけてあげたりすることで、癒しを与えられている。その良質のエネルギーがペットと人間との間で絶える事の無い循環を生み出す。
動物は植物などの他の生物よりも、人間に近い分、感情移入しやすく、癒しを与え易い対象だ。
ペットを飼っていなくて、動物が身近にいない人も結構多いと思うが、そういう人も、カラスや雀などは目にできるだろう。それらが一日をどう生き抜いているかを想像し、その小さな命が今日も健やかに無事過ごせることを願うことで、癒しを与えられる。
癒しを与えるなどと言うと、かなり難しそうだがそうでもなく、相手を優しく思いやることだけでもいい。キリストやブッダのようにはいかなくても、せめて通勤通学途中に目にした雀を優しい目で眺めることは可能だし、その心の余裕を創るエネルギーが、その人自身も知らないうちに癒す。
田舎に暮らさなくても、都会でも以外と多くの種類の動物がいるもの。同じ街の仲間として、彼らを優しく見守れるような心境を保つことができれば、気づくと心身のコンディションが整っていると思う。

癒しは与えるもの。

良い年をお迎え下さい。

ハッピークリスマス。
戦争は終わった。
(つづく)

※『藤代冥砂「新月譚 ヒーリング放浪記」』は、新月の日に更新されます。
「#13」は2015年1月20日(火)アップ予定。

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