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世界で大ヒット中の“Two On Two”に加え、日本への想いも詰まった曲陣を携えたJAMAICAのニューアルバムが完成(前編)

—今回のアルバムの曲作りを始めたのはいつだったの?

フロー「最後に日本へ来日した直後だよ(※2011年のSONICMANIA)」

アントワン「そう。日本でのライブを行った後に、パリでツアー・ファイナルを一回やって、その直後だったね。一週間か、数日間程度のお休みももらった後だったんだけど、そこからフローの彼女も数ヶ月ほど雇って、彼らの自宅で作業に入ったんだ。彼女もきっとアルバム全曲丸暗記出来ているくらいだと思うよ!(笑)」

全員「(爆笑)」

—バンド編成でライブ・バンドとしてツアーしていたのもきっかけでライブ向けの曲なども想像しながら今回曲作りした感じでもあるのかな?

フロー「それももちろんあるよね。ご指摘通り!」

アントワン「鋭いね!」

—世の中の流れとしても、”作られたデジタルな音”に飽きて来ていて、もっと音の本質やアナログで”ナチュラル”な音へのこだわりや関心も増していた感じだったと思うんだよね。

フロー「うん。今回のアルバム向けに、もっとトラディショナルな曲をイメージしていたから、生のドラムを使ってレコーディングしたのも、サンプルを使ってレコーディングするのとは大きな違いだったんだ。よりダイレクトにロックな感じのビートが伝わって来るしね。そういう意味も含めて今回僕達はよりアナログな方向へ舵を取ったっていうのもあるね。ギターのエフェクターなどは前回同様に色々使っているんだけど、今回はミックスもアナログ機材を使っているから、その違いもきっと聞いて感じとれるはずだよ」

アントワン「そう。結局今回のアルバム向けに機材などは色々使っているんだけど、アナログ機材の”あたたかさ”が上手く他の機材と混ぜ合ったりして出来る感じの音にもこだわったりもしたんだ。デジタル機材の”正確さ”とアナログ機材の”マジカル”な部分の融合ね。例えば、アナログ機材を色々セッティングしておいても、次の日スタジオに戻ったら何も触っていないのに、同じ音が出なくなっていることも良くあるからね。だから、メンバー自身の演奏やボーカルのパフォーマンス以外にも、ある意味機材のパフォーマンスとかも重要になって来るんだよね。温かかったり、冷たかったり、少しいじるだけで音色が全然変わってしまうから、それもそれで今回色々葛藤した感じだったんだよね」

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