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世界で大ヒット中の“Two On Two”に加え、日本への想いも詰まった曲陣を携えたJAMAICAのニューアルバムが完成(後編)

アントワン「でも、これ本当に偶然なんだ。ちょうど僕らがロサンゼルスからパリへ戻って、ドラムのレコーディングも出来るスタジオを探していて、色んなスタジオに連絡を入れていたんだけど、Laurentのスタジオがあいにく高すぎて、PHOENIXが使っていたし、見に行った感じは素晴らしかったんけど、残念だけど諦めるかって言っていた頃に、Laurent本人から突然連絡があって、是非一緒にやりたいと言ってくれて、彼のスタジオでドラムのレコーディングを行うところから、実際に新作を仕上げるまでを一緒に行ったんだ」

フロー「それに、パリのスタジオって地下だったり洞窟のようなスタジオが多いんだけど、このスタジオは珍しく窓がいっぱいあるようなスタジオで、ビンテージの機材もいっぱいあるデザインとかも含めてとても素敵なスタジオなんだよ。スタジオの外の景色も綺麗でとてもパリって感じだしね」

アントワン「だから電話をもらって『僕のスタジオでアルバムを仕上げないか』って言われた時、『ちょっと考えさせてーーうん』って直ぐ答えたような感じだったよ(笑)」

フロー「(笑)。そう、ラッキーだったよね。スタジオ使えたのも、僕らの音楽を気に入ってくれて、是非ミックスさせて欲しいって言ってくれたおかげなんだもんね」

アントワン「それに、友達感覚で一緒に仕事が出来たし、音楽に付いて語り合ったり、色々なアドバイスをもらったり、休憩時間やランチとかでもとてもいい時間を過ごせた感じだったんだよ。そもそもPeter(Franco)やXavier(de Rosnay)と一緒に仕事したのもそういう理由からだったし、一緒にランチするのがクールだろうなって思えないような人と仕事はし辛いよね。そういう感じに仕事をさせてくれないような人も色々いるだろうけどもね」

— 建物自体は古い建物だったのかな?

アントワン「とても上品な建物だよ」

フロー「1920年代頃からの建物だったと思うよ」

アントワン「庭もあって、庭を囲って、スタジオの向こうの片方には、ヴァイオリン職人や、その上にはダンス・スタジオがあったり、もう片方には、家具職人や、その上に映像制作をやっている人達も隣り合わせで仕事をしている感じだったよ」

—どのくらいの期間そこで作業していたの?

フロー「6、7ヶ月間くらいかな。その内の1ヶ月くらいは、LaurentがPHOENIXとの仕事に出掛けるために、スタジオの鍵を僕らに預けて出て行ったけどね。その間、僕らは、色々写真撮影したり、戸締まりとか、電気を消したかなんかも相当気にして過ごしたのも覚えているよ」

アントワン「そのスタジオでレコーディングも仕上げて、ドラムや新しいボーカル・メロディーも加えたりして、Laurentと一緒にミックス作業に入ったんだ。通常ミックス作業は、アーティストとは別で行うような作業なんだけど、Laurentは、僕らの細かい注文とかにも対応してくれて、とてもやりやすかったよ。細かい部分にこそエレガンスがあると思っているし、そういう部分のこだわりがあってこそ3回ではなく1000回くらい聞けるようなアルバムが出来上がるんだとも思っているからね」

—新しいアルバムも完成して、今後はどういうライブになりそう?

アントワン「ヘリコプターとかーー」

フロー「炎やヘリコプターとかグレムリンとかーー」

—またまた(笑)。

アントワン「(笑)。でも、2回目のツアーって、大体1回目のツアーを更に良くしたような感じになるよね。セカンド・アルバムがファースト・アルバムを更に良くしたものであるようにね。だから、上手く行けば、以前より良く演奏が出来て、より良く歌えるようなライブにもなるはずだし、以前より曲数も多く演奏出来るはずだよね。それに、もっと色んな曲から演奏する曲も選べるのも、いいよね。ファースト・アルバムからライブでやるべき曲とかもあれば、もっとライブようにアレンジして遊んでみてやりたい曲もあるし、ファースト・アルバムからのバラード曲の“Gentleman”を毎晩演奏しないでたまにやるくらいで済むわけだから、そういう選択も出来るのもとてもいいよね」

フロー「すでに新曲も含めてやってみたいようなライブのセットリストも色々考えて話し合ったりもしているしね」

アントワン「そうだね。最新アルバムから“Houdini”や“Turbo”のように絶対にライブで盛り上がりそうな曲もあるし、ライブではリード・シングルの“Two On Two”の最後のコーラス部分を引っ張ってやってみるような話とかもすでにしている感じだよ」

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