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ジョン・タトゥーロ『ジゴロ・イン・ニューヨーク』インタビュー

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−−なるほど。そんなキャラを形にするにあたり、監督ジョン・タトゥーロが、ベテラン俳優タトゥーロに求めたこととは?

ジョン「僕の演じる役が少しでも自信過剰に見えたり、あるいは生意気に見えたりすると台無しになるから、そこのところは監督目線でしっかり演技をコントロールしようと務めたね。でも、そういう風にキャラに一貫性があるかと思えば、この主人公、クライマックスでは予想外の行動に出たりもする。そういった人間的に明らかに矛盾している点とかも、演じていてすごく楽しかったな」

−−今回の大収穫といえば、あのウディ・アレンを役者として担ぎ出したことだと思います。一体どんな裏技を使ったんですか?

ジョン「わはは(笑)それはみんなから聞かれるよ。その度、『きちんとオファーしたからさ!』と答えるんだけど、本当のことを言うと、通常のやり方とは比べ物にならないくらい長いプロセスが必要だった」

−−聞くところによると、懇意にしている理髪師を通じてあなたの映画のアイデアがウディの耳に届いて、それで彼が興味を持ったとか。 

ジョン「そうなんだ。その後、彼と話し合って、さっそく脚本に取り掛かった。でもこれが試練の始まりだった! というのも、僕が執筆した脚本を彼に見せると、そのたびに手厳しい批評が返ってきたってわけ。その絶え間のない繰り返し。その上、2011年には彼が脚本家として参加した舞台の演出も請け負うことになった。そうやってじっくりと時間をかけて信頼関係を醸成していくことで、ようやくこの映画のスタートラインに立つことができたんだ」

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