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横浜の街がアートでいっぱいになる3か月間。「ヨコハマトリエンナーレ2014」がスタート

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マイケル・ランディ ≪アート・ビン≫ 2010/2014
撮影:田中雄一郎 写真提供:横浜トリエンナーレ組織委員会


3年に一度の現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ2014」が8/1に開幕。今年は横浜美術館と新港ピアがメイン会場になり、19の国と地域から65組(団体)のアーティストの作品が横浜に大集合。さらに周辺施設でも展覧会やイベントが行われ、街全体がアートなムードに包まれる。


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和田昌宏 《「イチュマデモ キミウォ アイ スュテル」主婦のための
スタイリッシュなハエ》 2012


5回目の開催となる今回は、美術家の森村泰昌さんがアーティスティック・ディレクターに就任。「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」をタイトルに掲げ開催される。ちなみに森村さんといえば、自画像のような手法で世界の偉人や有名絵画を表現するユニークな作風で有名。


“現代アート”というと少し難しそうなイメージを持つかもしれないが、今回は展覧会全体を序章と第1話〜第11話という風に分けて、1冊の本のように構成。本のページをめくるように、序章から順番に作品を見ていくことで“忘却めぐりの旅”が楽しむのだ。各セクションにはタイトルとそれについてのキャプションも付いているので、まずはこれを読んでから作品への理解を深めよう。ひとつ覚えておきたいのは、現代アートは「絵の上手さ」など、技のすごさを感じるだけが楽しみ方じゃないということ。たとえば、普段見慣れた道具が作品の一部に使われていることで、まったく別のモノに見えたり、誰にでもできる行為だけど、誰にも思いつかなかった行動をアートにしていたり。普段気にもしていなかったモノや行動が、アーティストならではの目線で一つの作品になっている。自分の想像力の外側を見ることで、全身が刺激されるはず。参加型のプログラムなどもHPに随時アップされているので、行く前にチェックして。


また、ヨコハマトリエンナーレ2014開催期間に合わせて「創造界隈拠点連携プログラム」として周辺施設でもアートイベントを開催中。日ノ出町駅から黄金町駅の高架下を中心に若手アーティスト約38組の作品を展示する「黄金町バザール2014」や、象の鼻テラスで開催される障害者とさまざまな分野のプロが手がけるアートの国際展「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014」など、横浜の街中がアートでいっぱいに。


横浜美術館


「ヨコハマトリエンナーレ2014」
開催期間/開催中〜11月3日(月・祝)
休場日/期間中の第1・3木曜日(9/4、9/18、10/2、10/16)
場所/横浜美術館、新港ピア(新港ふ頭展示施設)
時間/10:00〜18:00 ※入場は閉場の30分前まで(9/13、10/11、11/1は20:00まで開場)
チケット/連携セット券(ヨコハマトリエンナーレ2014+創造界隈拠点連携プログラム)2400円、単体券(ヨコハマトリエンナーレ2014のみ)一般1800円ほか
http://www.yokohamatriennale.jp/

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