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リトル・ドラゴン『ナブマ・ラバーバンド』インタビュー 前編

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―今回はこれまでとは違った作り方をしていたんですか?

フレドリック「今回初めて曲作りのためにまとまった時間を設けたんだよね。それまではツアーの空き時間とか合間を縫って曲作りをしてたんだけど、今回初めてただ曲作りに集中するための時間を取ったんだ。そこは大きな違いだったよね。それと今回、プロダクションやアレンジに4人全員が最後までがっちり関わるようにしてるんだ。4人が4人ともアルバムのすべてのパートにおいて最終まできちんと責任を持って見届けるようにしていて、それは今までとは大きな違いだよね」

―今回の『ナブマ・ラバーバンド』は、それこそユキミさんの歌声や歌い方、ビートやブロダクションから、これまで以上にR&Bのフィーリングや官能性みたいなものを強く感じました。曲作りでは、ジャネット・ジャクソンの曲にインスパイアされた部分もあったそうですが。 

ユキミ「そうね。素晴らしい歌い手だし、R&Bシンガーなんだけど、何だろう……あんまり声を張り上げて歌うタイプじゃないっていうか、余計な演出は一切なしで必要最小限の表現で歌ってて、そこが好き。ただ、今回のアルバムはR&B以外からも、いろんな影響を受けていて。それこそハウスからエレクトロニック・ミュージックまで……まあ、アルバムからはなかなか伝わりづらいかもしれないけど、普段聴いてるのはそんな感じなんだよね。たとえばある種の音楽を聴いて影響を受けたとしても、必ずしもサウンド的なこととは限らなくて、歌詞であったりフィーリングであったり、他にもいろんなことがインスピレーションになりうるし。自分達のやってる音楽と遠いものを聴くのも気分転換になるし、それでレゲエとか聴いてたりもするのよ(笑)」

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