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オリヴィエ・アサイヤス監督『アクトレス ~女たちの舞台~』インタビュー

アクトレス~女たちの舞台~:サブ1

ーークリステンはセザール賞も受賞し、演技が高く評価されていますが、リハーサルはどれくらい行ったのでしょうか?

アサイヤス監督「私はもともと全くリハーサルを行わないのです。リハーサルによってセリフを言うときの自発性が失われることを恐れています。俳優たちが初めてセリフを言う時には、もう現場のカメラは回っています。もちろん女優たちは、それぞれが自分で稽古をしてくるでしょうが、インプロビゼーションを大事にしています。クリステンはセリフ覚えが良く、その日の朝にセリフを覚えてきていました」

ーー監督はご自身の立場はどのようなものと考えていますか?

アサイヤス監督「私は脚本家でもあるので、監督と脚本家を同一のものだと考えています。自分が書いた脚本で、女優の人間性を探求する事ができるので、彼女たちが私の脚本から何を感じて、どう演じるのだろうかと、とても興味深く見ています。私が心掛けているのは映画は集団芸術であるということ。一方的に指揮するのではなく、共同作業なので、現場にいる者全員が貢献できるような環境をつくること。俳優がしっかりと呼吸できる現場の環境をつくることも監督にとって大事なことだと思います」

ーー女優達皆がハリウッドで活躍していますが、本作のセリフについて、彼女達はどのような反応を示していましたか?

アサイヤス監督「三人ともこの映画がとてもユーモアのある作品だと理解していました。また、全員ハリウッドでの映画の経験があるので、ハリウッドが昔よりさらに産業的な側面を強めて、拘束も多く、自由にクリエイションする余裕がないことを知っています。皆が苦しんだとまでは言わないまでも、その重圧は感じていると思うので、そういったことに対して皮肉な距離をとっていることを楽しんだのではないでしょうか。なかでもクリステンは、映画を巡るメディア産業に斜めの視線をもたらしていることを楽しんでいたようです」

 

アクトレス~女たちの舞台~:サブ3

『アクトレス ~女たちの舞台~』

10月24日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか順次公開

◆ストーリー◆

大女優として知られるマリア(ジュリエット・ビノシュ)は、忠実なマネージャーのヴァレンティン(クリステン・スチュワート)とともに、世界を股に掛けて活躍していた。そんななか、マリアはかつて自身が世間に認められるきっかけとなった作品のリメイクをオファーされる。しかし、その役柄は彼女が演じた若き美女シグリッド役ではなく、彼女に翻弄される中年の上司、ヘレナ役。若い主人公の配役は、すでにハリウッドの大作映画で活躍するお騒がせ女優のジョアン(クロエ・グレース・モレッツ)に決定していた…。

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監督・脚本:オリヴィエ・アサイヤス『夏時間の庭』『デーモンラヴァー』

製作:シャルル・ジリベール『オン・ザ・ロード』『トスカーナの贋作』

撮影:ヨリック・ル・ソー『ミラノ、愛に生きる』  美術:フランソワ=ルノー・ラヴァルテ『ヴィオレッタ』

特別協力:シャネル

キャスト:ジュリエット・ビノシュ『トスカーナの贋作』/クリステン・スチュワート『トワイライト』/クロエ・グレース・モレッツ『キック・アス』ラース・アイディンガー『HELL』/ジョニー・フリン『ブルックリンの恋人たち』ほか

2014年フランス・ドイツ・スイス/英語・フランス語・ドイツ語/124分/カラー/シネスコ/DCP

後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、スイス大使館、スイス政府観光局

配給:トランスフォーマー

 

中谷美紀(女優)

「古い器のように年輪を重ねてこそ味わい深くなる円熟した女優も、圧倒的な若さと無邪気さには敵わない。役を見出す産みの苦しみ、そして老いと向き合い、受け入れていくこと。ジュリエット・ビノシュが、彼女の人生そのものを演じているかのようなこの作品に、心動かされました。」

 

風吹ジュン(女優)

「切れても消えても見事なクリステン…強かで瑞々しいクロエ…それでもビノシュは魅力的!」

 

高橋ひとみ(女優)

「大女優になってしまったマリアの心の葛藤が突き刺さりました。それぞれ違う立場の女性達の見えない駆け引きが魅力的で怖いくらい。最後の言葉の意味は?受け入れるのか諦めるのか この舞台とはいったい・・・。」

 

鈴木杏(女優)

「女優さんの人生って、やっぱり特殊で面白いなぁ!と他人事のように堪能してしまった。この素晴らしい三人を、もっともっと、ずっとずっと見ていたい!」

 

荻野目慶子(女優)

「このスリリングな演技の「火花」の炸裂は見逃せない!  息を呑むほど美しいスイスの絶景の絵、女優魂が眩しくて、 新鮮なクリステンにはノック・アウト!」

 

白石加代子(女優)

「薄い膜を境に、実人生と役柄とを行き来するうちに、不意にたち現れる真実。私の心の襞に隠している部分を覗かれた思いでした。」

 

余 貴美子(女優) 

3人の女たちの演技合戦は、物語なのか、現実なのか。ドキュメンタリーのようで、とてもクール!」

 

君島十和子(フェリーチェトワコ クリエイティブディレクター)

「私の価値。誰もが歳を重ねる事で失うものがある。それなのに許されない。でも一番許していないのは自分だった。それをこの女優にそっと囁かれた。失った価値よりももっと素敵な価値を見つけられる事を女優が証明してくれた。」

 

玉城ティナ(モデル)

「自覚した美しさほど人を魅了できるものはありません。二人の若さへの隠された争いに虜になってしまいました。」

 

藤原美智子(へア&メイク/ライフスタイルデザイナー)

「どのように年を重ねていくかの前に、まずは受け入れること。それが自信や輝き続けるために大事だと改めて思い知りました。大人の女性にこそ観て欲しい映画!」

 

春香クリスティーン(タレント)

「主人公マリアは、大女優でありながら迷い、悩み、傷つき葛藤する。若さとは何か? iPadでジュリエット・ビノシュを検索した時、映画と現実が交錯した。」

 

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