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『ピンクとグレー』菅田将暉インタビュー

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嫉妬し合い、なおかつ認め合う仲間たち

———本作では俳優を目指す二人の若者がいて、彼らの実力の差はどんどん乖離していってそれが葛藤を生みます。俳優・菅田将暉の周りにも同年代の同業の仲間がたくさんいらっしゃると思いますが、互いにライバル意識が芽生えたりすることは?

菅田「もちろん、あります。お互いの作品に嫉妬しますし、褒め合うし、意見も言います。でも面白いことに、僕にとっての親しいメンバーはここ5、6年くらい全く変わらないんです。それはこの業界だと稀有で、みんなが同じようにレベルアップしていかないとありえないこと。山﨑賢人や、太賀、掛け替えのない仲間と一緒にキャリアを重ねているのはとても嬉しいです」

———菅田さんの演技を見ていると、どの作品でも相手との空気感のようなものをとても大切にされているんだなあと心酔してしまいます。以前、NHK「鶴瓶の家族に乾杯」にご出演された時、素の菅田さんもまた、すごく空気を大事にしていて、一般の方の懐にすっーーと入っていかれていて。

菅田「おお〜、よく見てくださっていますね〜。もともと僕はコミュニケーションが得意な人間ではないんで、表に出ることや目立つことって昔からそんなに好きじゃないんです。というのも、うちの父がすごく前に出るタイプの人間で……ド関西人なんですよ。学校の参観日に白いメガネをかけてきたりする。いつも黒なのに(笑)! そんな姿を見て育ったからか、僕は『そんなの恥ずかしい』ってなってしまう。だからこそ、僕はむしろ人と丁寧に接するタイプなのかもしれないですね」

———とても興味深いお話です。

菅田「それで相手と話してみて、しっくりこなければ無理をせずにすぐ離れちゃう。そこで少しでも相手に興味を持てれば、後はガンガンと攻めていきます。人には何かそういった直感的なものがありますよね。ほんと、そういうものでしか生きていない人間なんです、僕は」

 

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