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Aya Gloomy『Ennui Ground』Interview

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――絵やファッションだけでなく、音楽においても使う音色やその組み合わせ、そのバランスも意識されていますか?


Aya「音とか声のバランスがばっちり合ったものは、わ!って思うし、音楽とヴィジュアル、ファッションも自分のなかでは繋がっていて、表現者として、服がダサかったら、全然好きになれないし、見た目を含めて、自分のスタイルがなにより大切だと思うんです。音楽をやっている人は意外と服に興味がない人が多くて、何でだろう?って思うんですけど、逆にファッションの人は音楽に興味がなかったりして、どちらも自分からするともったいないなって」


――では、Ayaさんから見て、その両方を兼ね備えた理想のアーティストは?


Aya「昔のアーティストですけど、スージー&ザ・バンシーズのスージー・スーは音楽とファッションがマッチしてて、私にとっての憧れです。今のアーティストだと、FKAツイッグスかな。彼女はスタイルと音楽が合っていると思います」


――今回のEPのリリース元であるレーベル兼レコードショップのBIG LOVEとの出会いは?


Aya「BIG LOVEに初めて行ったのは、高校2年生の時です。最初の頃は2、3ヵ月に1回の頻度で足を運んでいて、その時は音楽を作って、楽しければいいやという感じだったんですけど、毎日のように通って、仲(真史/BIG LOVEオーナ—)さんと話すようになってから、何が格好いいのか、自分が何をするべきなのかということが自然と分かるようになりました。お店でレコードを買うようになって、まぁ、ダウンロードは楽だったりもするんですけど、レコードを手にすると、その音楽や作った人のことがもっともっと好きになるんです。そんな感じで色々吸収するなかで、仲さんからリリースのお話をいただいたことは、自分にとって大きな出来事でした」


――1曲を除いて全てご自分で手掛けた今回の5曲入りEPは、ご自身のヴォーカルが紡ぐキャッチーなメロディやビートをフィーチャーしたエレクトロニックミュージックでありながら、ダンスフロアでの機能性を意識せず、フリーフォームな構成や歌詞世界が個々の楽曲の個性を色濃く打ち出していますよね。


Aya「私の曲は、ドラムかベースを最初に作ってから、そこに上モノを重ねたものをずっとループで流しながら、シンセサイザーを弾きながら歌って、メロディを考えたり、音を抜いたり足したりしながら、曲を作り上げていくんです。私の曲には歌がずっと入っているので、ダンスミュージックにはならないというか、ダンスミュージックのように盛り上げることを考えたり、構成を決めたりせず、感覚的に作っているので、逆に盛り上がらない曲が出来ちゃったりもするんです」


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