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ソフィア・コッポラ、最新作『ブリングリング』を語るインタビュー

ー 若者が過剰にセレブに憧れるのはなぜだと思いますか?

ソフィア「今の社会は、セレブに重きを置きすぎているから、若者がセレブのようであることを自分のアイデンティティだと勘違いしてしまってるのだと思います。ただでさえ思春期の頃は頭が混乱してるのに、そこにSNSなどを通してさまざまな情報が入ってくることで、今のティーンは私たちの時代よりも混乱していると思います。これはセレブのプライバシーを可視化できるSNSや、誰もがスターになれると錯覚してしまうリアリティ番組が、現実と虚構の境界を見失ってしまった若者の極端な事例で、10年前には描けなかった作品です」

 

ー 本作は語り口が直截ですし、撮影方法もこれまでの作品とは趣が異なっていまね?

ソフィア「彼らの内面を描きたかったから寄りの映像が多いですね。ただ、窃盗のシーンは撮り方を変えようと思っていました。そしたら撮影監督のハリス・サビデスのから丘の上からガラス張りの豪邸をロングショットで撮るというアイデアをもらって。残念ながら彼の遺作となってしまいましたが、ただひたすらティーンたちの盗みを働く姿を活写するこのシーンが好きです」

ー キャストについて、経験豊富なエマ・ワトソンと、新人女優を組み合わせて起用したのは、どうしてですか?

ソフィア「私はいつでも、新人と一緒に働くのが好きなのです。彼らは、一生懸命だし、フレッシュでしょう? 実際に16〜17歳だということが大事なのです。本当のグループとして、団結感が見えるよう、撮影前は、できるだけ一緒にいられるようにしました」

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