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text by Meisa Fujishiro
photo by Meisa Fujishiro

藤代冥砂「新月譚 ヒーリング放浪記」#46 睡眠

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 無料アプリのSLEEP CYCLEを最近使っている。
 これは、睡眠状態を計測してくれるもので、人生の3分の1から4分の1に相当する睡眠について、その実態をしっかりと把握しておくことが、とても大切だろうと今更ながら気づいたからだ。


 ご存知の人も多いと思うが、睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠という二種があり、レムは主に体を、ノンレムは主に脳を休める分担となっていて、それが交互に繰り返されているというのが実態である。その繰り返しのパターンや睡眠の深さを計測してくれるのがSLEEP CYCLEで、就寝前に目覚めたい時間をセットしておくだけで、翌朝には夜間の睡眠内容をグラフとデータで示してくれる。スマホのマイクを通した呼吸のパターンを読み取っているようで、なんと鼾の時間まで算出される。日々の結果はまちまちで、ベッドでの滞在時間中の睡眠の質がパーセント表示されるのが分かりやすくていい。睡眠の質が悪かった時は、前夜の就寝前の過ごし方や、食事などを思い出し、それらを自身のデータとして記憶しておけば、上手な寝方を自分に合わせてカスタマイズできる。
 では、自分が現時点で気をつけている就寝前の注意点をいくつか紹介してみたい。
 まず、ゆったりとしたストレッチを30分ほど行うと、次第に自然と眠くなるような催眠効果がある。負荷が激しいストレッチは逆に興奮してしまうので、避けている。自分を労わり解すような丁寧なストレッチが効果的だ。
 入浴は、バスタブに浸かるのなら、40度以下のぬるめの温度にする。シャワーも同様で、熱い湯は気分をすっきりさせるが、神経を興奮させてしまうので、すぐにはベッドに向かえずに、落ち着くまでに2時間はかかってしまう。入浴後にゆったりと過ごす余裕があるならいいが、早く眠りたい時には、高温の入浴とシャワーは避けている。
 またPCやスマホは、就寝直前には絶対見ないし、2時間は空けるようにしている。(ちなみにテレビもだが、それは我が家にはない)ブルーライトの悪影響ならば、それをカットする眼鏡やスマホ自体に付いている画面の色調節機能で対応できるのだが、スマホやPCからの情報自体が、大方脳を興奮させてしまうので、避けるようにしている。
 この2例だけからも分かるように、自分が気をつけていることは、脳や身体を興奮状態のままにしてベッドに入らないということだ。これは良質の睡眠のための必須準備だと言っていい。


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