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ダムタイプの大規模個展、古橋悌二《LOVERS》や新作含む大型インスタレーションを展開


Teiji Furuhashi《Lovers》Photo: Nobutada Omote 1994/2001 所蔵:国立国際美術館
(2020年1月19日(日)まで展示)


「ダムタイプ|アクション+リフレクション」展が、東京都現代美術館にて開催される。会期は、2019年11月16日から2020年2月16日まで。


ダムタイプは、ヴィジュアル・アート、建築、コンピューター・プログラム、音楽、映像、ダンス、デザインなど様々な分野の複数のアーティストによって構成されるグループ。1984 年に京都で結成以来、美術、演劇、ダンスといった既成のジャンルにとらわれない、あらゆる表現の形態を横断するその活動は、プロジェクト毎に作品制作に参加するメンバーが変化するなど、ゆるやかなコラボレーションによって、現代社会における様々な問題への言及を孕む作品を制作してきた。


本展は、大型インスタレーションによって構成されるダムタイプの大規模個展。会場では、グループの中心的存在で、1995年に急逝した古橋悌二の生前と没後の作品、新作を含む6点の大型インスタレーションを展開。また、古橋生前と没後の系譜、現在までを俯瞰的に追いながら、「ダムタイプ」という集団が持っていた独創性や現在のインターネット社会においても通じる彼らの先駆的なメッセージを、メンバーや新旧世代の研究者・関係者等による展示で紹介していく。


古橋生前のパフォーマンス、ダムタイプの「Pleasure Life」をベースにした「Playback」は、16台のターンテーブル・ユニットによるサウンドスケープ・インスタレーション。本物のレコード盤が、ターンテーブル上で、1980年代初期ダムタイプの古橋らによる音楽や(NASAの惑星探査機ボイジャーに搭載されていたレコードに記録された55言語の挨拶なども)、新たにフィールド・レコーディングした音素材をミックス再生する。また、初演時の舞台装置を再現した作品「pH」や3つのパフォーマンスを再構成した「MEMORANDUM OR VOYAGE」、古橋の遺作となったインスタレーション「LOVERS」なども展開する。



Dumb Type《pH》 Photo: Shiro Takatani



Dumb Type《Playback》 Photo Jacqueline Trichard / 2018 / Exposition Dumb Type


「ダムタイプ|アクション+リフレクション」展
会期:2019年11月16日(土)~2020年2月16日(日)
場所:東京都現代美術館 企画展示室 1F
住所:東京都江東区三好4-1-1
休館日:月曜日(2020年1月13日は開館)、2019年12月28日(土)~2020年1月1日(水)、1月14日(火)
時間:10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
料金:一般1,400円(1,120円)/大学生・専門学校生・65歳以上1,000円(800円)/中高生500円(400円)/小学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金。
※「LOVERS」は2020年1月19日(日)までの展示。

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