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text by Ryoko Kuwahara
photo by Satomi Yamauchi

「多様性を謳歌する」ベルリン・東京パーティレジデントDJ鼎談:Interview with Jacob Meehan(BUTTONS) x DSKE , MAYUDEPTH(MOTORPOOL)




ジェンダーや人種などで隔てることなく多様な人々が集う音楽空間を目指す2つのパーティ、ベルリン発のBUTTONSと東京発のMOTORPOOL。両者がコラボレートしたスペシャルなイベントが10月26日(土)、Contact Tokyoにて開催された。その開催を記念し、BUTTONSのレジデントDJであるJacob MeehanとMOTORPOOLのレジデントDJ であるDSKEとMAYUDEPTHによる鼎談を敢行。パーティの前日、スタートの経緯からスタンス、理想に至るまでをざっくばらんに語り合ってもらった。(→ in English


ーー今回JacobをMOTORPOOLに呼んだ経緯を教えてください。


DSKE: 僕はもともとBUTTONSのオーガナイザーであるDaniloが以前やっていたHomopatikというパーティでよくDJをしていたんです。Jacobの存在は友達から聞いていてよく知っていたし、彼のミックスも聴いていてすごく良かったので一度呼びたいと思っていてついにタイミングが合ったという感じです。


Jacob : オンラインではずっと友達だったけど今日が初対面なんだよね。DSKEは何回くらいHomopatik でプレイした?   


DSKE : 忘れちゃったけど、とにかくたくさんプレイしたよ(笑)


Jacob :(笑)。僕はボーイフレンドのDaniloと一緒にBUTTONSをやっているんです。Daniloはさっき話に出たHomepatikを7年間やっていて、 SHINGO(SUWA)とAKIRA(Akirahauks)も参加していた。今は二人ともBUTTONSのレジデントDJですが、そのSHINGOを通してDSKEに出会ったんです。


MAYUDEPTH: SHINGOとDSKEの繋がりがあって今回のコラボレーションパーティーが開催できることになったんです。私はSHINGOの音楽をずっと前から聴いていて、2年前にAcid Campが東京でパーティーをした時に彼に会うことができました。


――BUTTONSはいつも://about blankというクラブで開催されてるんですよね。


Jacob: 今は他にもDJや音楽に関するイベントも作っていて、WHOLE – United Queer Festivalというフェスティバルをやっているんです。これは1年に1週間だけ世界中からクィアの集団を集めて行うもの。たった1週間しか開催されないのに、1年中その準備していました。














BUTTONS photography Ema Discordant


――そもそもJacobはアートの勉強をしていてシカゴではギャラリーをやっていたんですよね。そこからパーティを始めようとしたきっかけは?


Jacob : パーティをスタートしたのは2008年のシカゴ。DJに興味を持ったものの、シカゴにはクールなゲイパーティーがないことに気づいたんです。だから、友達と私でパーティーを始めて。5年後にシカゴではやることをやり尽くしたと街を出ることにして、2015年の5月にベルリンに行って、ずっとPanorama Bar とCockTail d’Amoreにいたら、Daniloと出会ったんです。それで本格的にベルリンに移住することになり、一緒に何かを始めようということになって。彼は当時既にHomopatikを7年間もやっていたんですが、パーティは永遠には続かないんですよね。変化を遂げる必要があり、常に新しくあり続けなければならない。だから私たちは新しい試みとして2016年の6月にBUTTONSを始めたんです。


MAYUDEPTH: ということは、BUTTONSを始めてから3年が経つんですね。MOTORPOOL と時期も成り立ちも似てますね。MOTORPOOLは元々DSKEが始めたかったパーティで、私は彼に誘われたんです。DSKEとはずっと前からの知り合いなんですが、彼は今会場となっているクラブ(Contact Tokyo)がオープンする前から自分のパーティに適した場所をずっと探していました。


DSKE : 始めたきっかけは本当にJacobと同じ。自分の周りにクールなゲイパーティがなかったから、ずっと新しいパーティを始めたくて。渋谷にContact Tokyoといういいクラブがオープンしたので、いいタイミングだと思ってスタートしました。


Jacob :どこでパーティーを開くのかはとても重要だよね。


MAYUDEPTH : 私たちはパーティーをある特定のコミュニティ内だけに留まらせるのではなく、誰もが混ざり合って楽しめる、さらにきちんとしたサウンドシステムがあって、音楽のカルチャーやクリエイティヴィティについての強いメッセージを発信できるような空間を作りたかった。MOTORPOOLに来ているお客さんたちの中には、ずっとこんなパーティーを求めていたけど、今までなかったと感じていた人たちも多いんです。今まで選択肢があまりに少なかったので。


Jacob : わかる、何かが足りないんだね。僕たちがシカゴでパーティを始めたとき、さっき言ったようにイケてるゲイパーティーはなかった。The Men’s Roomっていうパーティがあったけど、それは細マッチョがたくさんいる感じ。誰でも参加できるはずなのに来ているのは女性は数名で、男性っぽい雰囲気のものだった。10年ぐらい前のことかな。そもそも当時はシカゴにゲイの男性のためのパーティなんかごく少数しかなかった。でも今のベルリンは全く状況が違っていて、いろんなジェンダーの人もいるしいろんな選択肢がある。だから私たちはクィアやいろんな性をミックスしたものを作ろうとしているんです。男性と女性は50対50。男性も女性もトランスジェンダーもレズビアンも誰でも来れるような場所。シカゴの時になかったものが発展して、さらにベルリンになかったものを混ぜ合わせて作ったという感覚ですね。私たちは、みんなのための場所を作っているんです。














MOTORPOOL photography Wataru Fukaya


―――MOTORPOOLにも様々なタイプの人が来ていますよね。


MAYUDEPTH: はい。最初は東京に今まであった典型的なゲイパーティーのイメージを持っている人もたくさんいて、偏見を持たれていた部分もあったと思います。海外との差を感じていました。でも地道にパーティーをやり続けて、共演しているDJたちのサポートのおかげで、今はすごくいい形にになって来ていると思います。


―――ええ、すごくオープンな雰囲気のパーティになっていますが、やはり意識してそう作っていったでしょうか。


DSKE : 過剰に意識しているわけではないけど、ゲイだけにフォーカスを当てないようにしています。様々なタイプの人に来てもらえるパーティーにしたいので。


―――確かに無料のアイスクリームがあったり、コーヒーが飲めたり、そういう取り組みも従来のクラブパーティとはちょっと違いますよね。


MAYUDEPTH : あえて「クィアのパーティー」と謳っているわけではないけど、自然に様々なジェンダーの人が来てくれています。パーティには女性もたくさん来ますが、すごく心地いいと言ってくれるのは嬉しいです。ただ音楽的にはコアな要素も強いのでそれだけだと間口が広がらないというか。難しさも感じています。


Jacob : すごくわかる。でもそのこだわりはあっていいし、同時にあまりシリアスにならなくていいと思う。私もDJのブッキングの時は音にこだわって選んでいます。ビッグネームだけを呼ぶパーティがあるのも知っているけど、私たちはまだ売れてない人たちにチャンスを与えてあげるべきだから、無名でも面白そうな人を呼んで育てたいと思っていて。でも私たちのパーティはサマータイムの時は46時間もやっているから(笑)、その間は本当にたくさんのDJを呼べるし、様々なタイプがいる。東京で短い時間でやっているパーティだといろいろ違うだろうね。


DSKE : MOTORPOOLも知名度は関係なく同じ価値観を共有できる仲間と一緒に動くというのはベースにあります。また様々なジャンルの音楽のDJを呼んで幅を広げるようにしています。例えば3つのフロアを作って、それぞれ雰囲気を変えていたり。














BUTTONS photography Ema Discordant



―――バランスを取っているんですね。BUTTONSではパーティのために何かこだわったり、意識していることはありますか?


Jacob : シカゴからベルリンに越した当初、一緒に働いていた人たちはみんなHomopatikに関わっていたんです。もちろんDaniloも。だから最初は自分のパーティをやろうと切実に思うことはなかったんですね。1年間はただ彼らのパーティを見て観察して、理解しようとしていました。その観察していた中で気づいてBUTTONSで実践し続けていることは、パーティの中にキラリと光る瞬間を作ることです。当たり前のことですが、パーティではエレクトロニックミュージックやDJを中心に人々は動きます。だからこそ、特にパーティが46時間も続く場合は、何かストーリーを作ったり、一息つけるような「光る瞬間」が必要なんです。そんな瞬間を見つけられたら、パーティーが終わるまでずっと楽しめるはず。そういう工夫のひとつとして、Daniloが最初にやり始めてBUTTONSでもやっていることの1つにデコレーションがあります。アートやインスタレーション、オブジェ、面白い彫刻などを設置して視覚的に楽しんでもらうようにしたんです。今年は、「Garden」(アウトドアスペース)の奥の方にセカンドステージを追加して、メインステージとは異なる構成でチャレンジングなことをやってみています。音楽もエレクトリックミュージックに限定していません。Daniloはイタリアのナポリからフォークバンドを呼んで、日曜日の朝8時からナポリの伝統的なダンスをみんなで踊るようなこともやったんですよ(笑)。みんな「ワオ!なにこれ?」って感じで、そういう予想外の出来事が起きるような瞬間を作るようにしているんです。普通のテクノのパーティではありえないようなね。例えば、アンビエントミュージックをプレイする中でみんなにお茶を振舞ったり、無料でBBQをやったり。BBQについては、オンラインで宣伝するためにマンガのデザインも作ったんです。こういうことを自分たちが利益を得るためとかじゃなくてみんなに楽しんでもらうためにやってるんですよ。


MAYUDEPTH : 46時間の開催するときは、より多くのストーリーを作らなきゃいけないってことですよね。それは大変そう。


Jacob :ストーリーについては、みんなでしっかり考えています。私たちはすごく良いチームでみんなが友達なんです。それぞれがやりたいことややるべきことを理解しているから、頑張りすぎる必要はなくて。例えば9月のパーティーではポストカードをデザインしました。そしてそういうデザインの裏側にはちゃんとテーマやアイデアを込めているんです。


MAYUDEPTH :そのポストカード、見ました。すごくかわいいですよね。


Jacob :ありがとう。アニメーションのビデオも作ったんですよ。このところ、自分の中でアイデアを固めるというより、ちょっとしたアイデアが浮かんだらデザイナーにこういう感じでと伝えます。「ポストカードが欲しい。だからそのためのテーマを作ろう」って。それで、パーティではポストカード1枚につき1ユーロを寄付できるようなポストカードステーションを作って、みんながポストカードを書いて友達に送ることができるような試みをやったんです。宣伝にもなりますが、同時に人々がパーティに魅力を感じて、楽しめるという目的にもかなっていると思います。


MAYUDEPTH : とてもいいアイデアですね。BUTTONSは今どのくらいの頻度で開催しているんですか?


Jacob : 毎月第3金曜日に開いています。今はウィンタータイムなので、短いですね。たったの22時間です(笑)


MAYUDEPTH : MOTORPOOLは10時間くらいかな(笑)


DSKE: 夜の10時から朝の6時か7時くらいまでです。でも、時間は短くても私たちもストーリーを作るようにしています。今はDJたちにすごくフォーカスしていて、音楽で流れを作ろうと頑張っているところですが、様々な角度からも楽しんでもらえるようなパーティーになるよう努力をしています。フードやドリンク、ファッションなどの取り組みも、パーティの時間が短いからこそ、短い時間の中で、いかにお客さんに楽しんでもらえるかを大切にしているからこそ始めたことで。


Jacob : そういう取り組みは大事だよね。


MAYUDEPTH:Homopatikでの環境作りがあったから、BUTTONSの周りには既に多様なタイプの人がいて、そこからさらに何か新しいことをやろうという試みができるんだと思います。私たちの場合はまずはじめに、多様なオーディエンスの層を作っていくということをしなきゃいけなかったんですよね。


DSKE :イチからそれを作って行くのがすごく大変で、今はどうしたらより様々なタイプの人がパーティに来てくれるかを真剣に考えてトライしているところですね。


MAYUDEPTH: ジェンダーだけでなく、世代も、音楽的嗜好も超えて多様な人が一体になれる空間を目指して、3年目でやっと今スタートラインに立てたという感じです。まだまだ課題はたくさんあるけど。


Jacob : BUTTONSはすごくラッキーなんですよ。ベルリンという場所はルールがないから、何か始めようと思ったらほかの都市では難しいことでもなんでもできるんです。









MOTORPOOL photography Wataru Fukaya


―――逆に東京には何かルールがあるんでしょうか。


DSKE : 東京のゲイパーティに関して言えば、お客さんの中でのルールがたくさんあるんです。閉鎖的ですごくマッチョなマインドだし、音楽もサーキットばかり。だからミックスパーティのシーンが全然育ってなくて。そういうった人は他のジャンルの音楽に興味持ってないし、そっちのアンテナは張ってないというか。自分たちのパーティにはなかなか来てくれないんですよね。


Jacob: 彼らに音楽とは何か、アティチュードとはどういうものかを教えてあげれば良いと思う。


MAYUDEPTH: BUTTONSはアートワークも素晴らしいし、SNSのアプローチの仕方も参考になります。Instagramを見ると、BUTTONSのパーティの良いバイブスが伝わってくるんですよね。あのアートワークはコミュニティーのメンバーが作っているんですか?


Jacob : アートワークに関わってくれているアーティストのほとんどは友達です。彼らはパーティに来てくれているから、アティチュードやフィーリングについて理解してくれていて。だから、「こんな感じのビデオを作りたい」とか自分たちからも積極的に色々提案して作ってくれるんだけど、それが本当におもしろくてクレイジーなんです。新しいデザイナーに頼む時は、私たちは最初からテーマは決めているわけではないので、例えばポストカードのようなアイデアをいくつか伝えてコンセプトを彼ら自身に考えてもらうようにしていて。これは、DJのブッキングのやり方と似ていると思うんだけど、そのDJが好きかどうかで決めて、何をプレイするとか指示はしないで好きなようにやってもらうのが一番いい気がする。デザイナーたちはいつもビジネスサイドの案件が多くて本当にやりたいことはできていないはず。だから、彼らにとって面白くてクレイジーでカラフルなデザインをできる機会があるのはお互いにとっていいですよね。


MAYUDEPTH: 素敵ですね。MOTORPOOLでもそういう試みを今後やっていきたいです。







Buttons art work by Nicola Napoli


Jacob : 最近は新しいデザイナーともやっていこうとしています。今のデザイナーは男性が多いから、これからは女性やトランスジェンダー、マイノリティのデザイナーを起用したくて。デザイナーには何をすべきかを言葉で伝えるのではなく、これまでの作品を見せて私たちのスタイルを理解してもらっています。今は、新しい才能のあるデザイナーを探しているところで。先日は若い女性デザイナーをドイツのエキシヴィションで見つけました。


MAYUDEPTH : BUTTONSではたくさんの女性DJがプレイしますか?


Jacob : もちろん! まだ男性のDJよりは少ないけど。これまで2年間DJのブッキングをしてきたけど、多くの女性やトランスジェンダーのDJを意識的に起用するようにして来ました。でも、「私たちは女性のDJを呼んだ」とSNSで言及することは特にしていなくて、つべこべ言うより実現させようという感じです。男女比を50対50にしたいから、例えば男性DJが多い月が続いたと気づいたら、「次回は女性DJを60%に増やそう」と考えたり。


MAYUDEPTH : なるほど。


Jacob : 肌の色に関しても同じ。ベルリンのクラブのラインナップを見てみると、白人男性のDJばかりのパーティーもあります。でも私はできるだけもっといろんなタイプの人を呼んだほうがいいと思っていて。とにかくプレイを実現させてみんなにその経験を味わってもらいたいんですよね。その人たちの音楽を実際に聴くことで気づく人もいると思います。


MAYUDEPTH: そこのスタンスではすごく似ていますね。先日ベルリンからEllen Allienを招聘したときも、DSKEがメインフロアのDJを全員女性にしたんです。東京のパーティでは珍しいことです。あえてそれを言うことはしませんでしたが遊びに来てくれたお客さんが何かいつもと違ったパッションを感じ取ってくれてたら嬉しい。


Jacob :日本には女性DJはたくさんいるの?


MAYUDEPTH:たくさんいます。私がDJを始めた時よりもずっと増えたし、女性のDJがプレイできる場所も増えたと思いますね。日本だけでなく、世界を見てもそう思うので、いい時代になったと思うけど、男性DJの方がまだまだ多い。


Jacob:うん。でも、目に見えて大きな変化が起きていますよね。


MAYUDEPTH:時代の変化と共にMOTORPOOLも成長しているように思います。良いタイミングでパーティを始められたんじゃないかな。



DSKE:Jacobは最近どんなDJを聴いていますか? オススメのローカルDJがいたら教えてほしい。


Jacob:それは大変な質問! たくさんいて答えられない(笑)


MAYUDEPTH:BUTTONSに関わってるようなアーティストで言えば?


Jacob :Paolo di Nolaは知ってる?


DSKE :うん。


Jacob:Paolo は55歳か56歳のHomopatikとButtonsのレジデントDJで、1989年にローマのクラブでDJを始めたんです。ダンスミュージックの始まりのエネルギーを作り出したような人です。彼は、ベルリンで一番のDJだと思うし、同時にベルリンでは最も過小評価されているDJでもあると思います。
あと、Lakuti。彼女は6年から8年くらいベルリンにいて、いろんなものをミックスしたようなスタイル。すごく温かい人で、みんなの良い友達って感じ。来ているみんなのことを一人一人気遣ってくれて、「楽しんで!」と声をかけてくれるような人。BUTTONSのサポートもしてくれている重要な存在です。
若いDJならYha Yha。11月にButtonsでプレイする予定です。彼女はサンフランシスコ出身のトランスジェンダーの女性で、ものすごく良いDJ。今年、フェスティバルの小さなステージで彼女のプレイを観たんですけど、通りすがりに聴こえてきたDJが良くて「やばい!なんだこれ!」って近くに行って。そこでみんなが彼女の音楽に引き込まれていく瞬間を見ました。彼女は、New World Dysorderという世界中のトランスジェンダーのDJを集めたグループの一員。彼女たちにはWHOLE festivalにも出てもらう予定です。いろんなコレクティブの人たちを1つの場所で見れるのはクールですよね。


―――最後に、それぞれの今後の予定を教えてください。


DSKE :次のMotorpoolは12月27日(金)にあります。ゲストは、Cassy。


Jacob :わあ、いいね。11月のBUTTONSにはKiddy Smileを呼びます。彼はパリ出身のクイアの黒人ラッパーで、DJもやってるんです。彼は、ラッパーとしてはとても有名ではあるんだけど、DJ活動はそんなに知られてなくて。DJもとてもいいんですよ。


―――WHOLE festivalはいつ行われるんですか?


Jacob :6月の第2週目です。ちょうどチケットをローンチし始めたところで、新しいコレクティブも招待したいと思っていたり、色々考えることが多くて。


―――WHOLE festivalについて、「みんなが音楽だけではなくて考えや思想、政治の話までできる場所にしたい」とおっしゃっている記事を読みました。


Jacob :ええ。ワークショップやパネルディスカッションのようなサイドプログラムもやっていて、これからもっと増やして行きたいと考えています。去年そういう試みを始めて、今年にかけて増やしてきました。他にもパフォーマンスやシネマのプログラムも用意しています。DJに興味の無い人たちやクイアのお客さんにも来てもらえるのが理想なんです。DJに興味がなくてもパネルディスカッションに参加するかもしれないし、ワークショップになら来てくれるかもしれないですしね。エレクトロニックミュージックだけのパーティではないんです。


MAYUDEPTH :スケールの大きいイベントですね!


Jacob :去年は3000人が来てくれました。多分今年は5000人くらいじゃないかと予想しています。


MAYUDEPTH:いつか行ってみたいな。まずは明日のパーティを楽しみましょう!


Jacob: そうですね。とても楽しみです!










photography Satomi Yamauchi
text & edit Ryoko Kuwahara


BUTTONS
https://www.instagram.com/buttonsberlin/
https://soundcloud.com/radio-buttons


WHOLE | United Queer Festival
https://www.instagram.com/whole.festival/
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MOTORPOOL
https://twitter.com/motorpool_tokyo
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Jacob Meehan
シカゴ出身。ラジオ番組WVUW.88.7FMからキャリアをスタートし、5年以上にわたりオープンフォーマットのラジオ番組をプログラム。その後は〈Gramaphone Records〉のスタッフや、シカゴのSmart BarのレジデントDJを務める。パーティThe Men’s Roomの共同主催者であり、見落とされがちであった将来性のあるヴェニューに新しい命を吹み、シカゴのセクシャルコミュニティ/アンダーグラウンドシーンに関わってきた。
彼のパートナーであり、パーティHomopatikを運営するDanilo Rosatoと共にBerlinにて毎月開催されているパーティButtonsのプログラムディレクターとレジデントDJを務め、また、Ferropolisにて開催されたヨーロッパ初のクイア/エレクトロニックミュージック・キャンプフェスティバル、Whole-United Queer Festivalのオーガナイズも務めた。
https://www.instagram.com/jdmeehan/
https://soundcloud.com/jacob-meehan



DSKE
Maniac LoveアフターアワーズのDJで本格的にキャリアをスタートし、ベルリンのTresorや://about blankのHomopatik等のパーティで経験を積む。2011年4月にはPanorama Barでプレイし、CSD Berlin Pride@Panorama Bar、Berghain10周年パーティやSnax Clubに出演。その他ストックホルム/アムステルダム/ロッテルダム/ブリュッセル/ローマ/フィレンツェ/マドリッド等の欧州の様々な都市を始めとし、台北/北京/韓国などアジア諸国でも多く客演をこなす。2009年よりDJ UIROHと共にYellow Attribute Music名義で活動する他、〈Plus Records〉〈WC Recordings〉〈BPM JAPAN〉〈Boseki Studio〉から楽曲をリリース。2016年自身のパーティMOTORPOOLをContactにてスタート。WORDUP BARの第3土曜日レジデンツ。
https://soundcloud.com/acidcamp/acid-camp-vol-91-dske
https://www.instagram.com/dskedj/


MAYUDEPTH
学生時代より東京そして滞在していたニューヨークでレコードを買い集めるようになりDJとしてのキャリアをスタート。ソロプロジェクトPUNKADELIXとして国内外のクラブからカルチャーシーンまで様々な分野において活動し、2012年オリジナル楽曲を含むオフィシャル・ミックスアルバム「ELECTRONIK BEAT PUNK」をリリース。2016年より新たなプロジェクト”MAYUDEPTH”名義での楽曲制作を始動し、DJ SHUFFLEMASTER主宰のレーベル”四季協会”よりリミックス作品を2タイトル、2018年1月にはMAYUDEPTHとして初のEP、”Sneakpeek”をリリース。現在レジデントとしてContactで開催されている”MOTORPOOL”に出演。ロサンゼルスのACID CAMP、シアトルのコレクティヴBottom Forty、パリでゲスト出演したRinse FranceからMIX音源が近年公開されている。
https://soundcloud.com/punkadelix23
https://www.instagram.com/mayu_punkadelix/



Special Thanks
PARIYA
http://pariya.jp






2019 12.27 FRI
MOTORPOOL feat CASSY at Contact Tokyo

ベルリンPanorama Barの初期レジデント。Rex Club、Cocoon、Circo Locoといった人気クラブやパーティーでレジデントを務め、Perlon、Ostgut Ton、Uzuri、Beatstreet、Playhouseなど数々のビッグレーベルから多くの傑作をリリース。
DJ、プロデュースの両方において、名実ともにアンダーグラウンドのテクノ/ハウスの最高峰に上り詰めた女性アーティストCASSYがMOTORPOOLに初登場!


Open 10PM
¥1000 Before 11PM
¥1000 Under 23
¥2500 GH S Members
¥3000 w/Flyer
¥3000 FB Discount
¥3500 Door


http://www.contacttokyo.com/schedule/motorpool-feat-cassy/

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