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「Sun of a Beach」をテーマに据えたPalm Angels 2022年春夏コレクション

































































































「パーム・エンジェルス」の名前の由来は、「パームツリー」と「ロス・アンジェルス」の融合から来ている。ブランド名とロゴに使用されているパームツリーは、明るい日差し、風の吹くビーチ、そして自由を意味する。それは、カルフォルニアとは地理的な場所であると同時に、ライフスタイルの表現方法でもあるということ。自由奔放で、既成概念や計画を嫌う、まるで太陽の下での海岸生活を連想させる開放的な生き方をコンセプトとしている。
SS22では「Sun of a Beach」をテーマに、パーム・エンジェルスの理念を新しいスタイルで表現。フランチェスコ・ラガッツィ は、着る人が自由にスタイリングできるよう、実用的な様々なアイテムを提案している。
シェイプは典型的なものから、クラシックなもの、そして意識的に実用性を兼ね備えたものまで、パーム・エンジェルズらしいツイストが加えられている。
コート、ブレザー、ウィンドブレーカー、トラックスーツ、ショートパンツ、ボーリングシャツ、ハワイアンシャツ、ドレスな ど、ラガッツィは、現実のシチュエーションに合わせたリアルクローズに着想を得て、ボリュームを楽でリラックスなシルエットにデザインした。
そしてこれまでと同様、アニマルプリントのトラックスーツ、ルレックス生地のスポーツウェア、ダークでサイケデリックなパームツリーがプリントされたシャツ、ブランケットストライプのポンチョ、アスレチックストライプが施されたブレザーなど、二つの異なるコードを一つのアイテムに融合させることで、ブランドのDNAを表現。テーラリングはゆったりと、モヘアニットは柔らかく、パッチワークは実用的な衣 服に遊び心を与えている。カラーパレットはニュートラルでクラシックな中に、ピンク、イエロー、レッドなど明るくも落ち着いたトーンの 色彩が散りばめられている。
今シーズンはアクセサリーに力を入れており、ブランドのトレードマークとも言える不調和でシンプルな印象のスニーカー、ミュール、ブーツが登場。そしてバッグは小さくてコンパクトなものから、大きくてゆったりとしたものまで幅広く提案されている。パームツリーのマークはクロージャーやディテールとして所々使用され、靴のヒール部分にまで登場。好きなものを自由にミックスして生きる自 由、そんなビーチライフのエネルギーと気楽さを普段の生活にも取り入れられるように、といった思いが込められている。


Palm Angelsについて
Francesco Ragazzi / フランチェスコ・ラガッツィ (Palm Angels クリエイティブ・ディレクター)
ファッションコミュニケーションの訓練を受けたアートディレクター、ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツで修士号を取得したフォトグラファーと色々な顔を持つミラノ生まれのフランチェスコ・ラガッツィはロサンゼルスのスケーター文化を写真の作品として2011年にPalm Angelsをスタートさせた。その作品が2013年にRizzoliより出版され、その後2015年に服のコレクションへと発展した個性的で普遍的なサブカルチャーを写真で捉えることは、ラガッツィにとって服作りをするのと同じである。彼のアティチュードは首尾一貫しており、アウトプットされたメディアが異なるだけである。イタリア出身のラガッツィは、アメリカカルチャーのスケーターの自由放任主義と彼らの独自のルールに従って生きるという人生観に魅了された。彼は外の人間の視点からスケーターを撮影し続けた。Palm Angelsも同様に、イタリア人が解釈したアメリカのサブ カルチャーである。イタリアの伝統である、サルトリアルのコードと生地への拘りとアメリカ的な自己表現や個人が属するカルチャーの象徴としての服という考え方を融合させている。ラガッツィの狙いは、重要な要素やオーセンティティを失わないように取り入れながらも、それらを変身させ新しい意味を与えることである。それは彼自身のストーリーでもある。Palm Angelsとは、フランチェスコ・ラガッツィであり彼の「ビジョン」なのである。

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