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text by Junnosuke Amai
photo by Marisa Suda

Interview with Yumi Zouma about “Present Tense”




9月にジャパン・ツアーを開催したユミ・ゾウマ。2年前に出演が決定していたフジ・ロックがコロナの影響で中止となり、かれらのライヴが日本で行われたのは2016年の初来日以来となる6年ぶりのこと。「ずっと待たされていた感じだった」と話すヴォーカルのクリスティだが、一方、先立ってこの春にリリースされたかれらの最新アルバム『Present Tense』は、そんなパンデミックによる環境の変化が創作に与えた影響を色濃く反映した作品となった。これまでのドリーム・ポップやシンセ・ポップとはテイストを変え、管弦楽器を配したオーケストラ・アレンジやクリーンなプロダクションが映えるサウンド。加えて、この間にかれらや身の回りに起きたさまざまな出来事に触発されたリアルで内省的な歌詞が、作品全体のトーンを特徴づけている。以下、今回のアルバムについて語るかれらの言葉は、その制作がもたらした実りの大きさを窺わせるように熱を帯びていて饒舌だった。(→ in English)

――今まさにツアー中ということで、久しぶりに日常――ミュージシャンとしてのルーティンが戻ってきたところだと思いますが、感触はいかがですか。


ジョシュ「いい気分だよ。2年間まったく何もしてなかったのに、今はいろいろなことがたくさんできるようになったのは不思議な感じがする。スケジュールの再調整は大変だったけど、日本のような場所に戻ってこられて、ファンの前でプレイできるのは信じられないことだよ。最高だね」


クリスティ「2020年のフジ・ロックで来るつもりだったので、ずっと待たされていた感じでした。(パンデミックで)中止になってしまい、その他の予定もキャンセルになってしまったので、いつ日本に来られるようになるののかわからなかった。だからようやく戻ってこられて、とてもシュールな気分です」


オリヴィア「2人と同じ。いい意味であっけにとられている(笑)」

――前作の『Truth or Consequences』がリリースされた直後にパンデミックが宣言されて、世界中がロックダウンに入ってしまったわけですが――。


オリヴィア「(WHOがパンデミックを宣言したのが)アルバムのツアーが始まって3公演目ぐらいのタイミングで。ロンドン、D.C.、それからニューヨークでライヴをやったところでした」


クリスティ「とてもショックでした。当時はいろいろなことがありすぎて、パンデミックがいつまで続くかもわからなかったし。ツアーは終わらせないといけないと言われましたが、ただ、アルバムに関してはいい機会だと思ったんです。みんな誰もが家のなかにいたので、家で音楽をたくさん聴いているひとたちが私たちのアルバムを聴いてくれるんだろうって。そういう意味で明るい兆しもありました」


ジュシュ「クリスティが言ったように、“あるタイミング”を失ってしまったことに気づくまで1年くらいかかった。当時はすべてがものすごい速さで動いていたので……ただ、その後で僕自身、あのアルバムが“ある時期”によって定義されていることに気づき始めた。『(自分たちの音楽が)あの辛い時期に心を癒してくれた』という嬉しいメッセージをもらったりして、そんなファンの心遣いにとても感謝しているよ」




――ツアーができなかったことも大きかったと思いますが、新しいアルバムの『Present Tense』はバンドにとって変化を象徴する作品で、サウンドはもちろん制作のアプローチもそうだし、パンデミックをへて芽生えた意識の変化が投影されているという意味でもそうだと思います。リリースされて半年ほど経ちましたが、あらためて自分たちの実感としてはいかがですか。


ジョシュ「アルバムを作っている間は、ツアーができる保証も、生活が元に戻る保証もなかった。でも、そのおかげでプロセスを楽しむことができるようになった。結果を出すために音楽を作るのとは対照的に、純粋に音楽を作ることができたんだ。リリースのことやその後のツアーのことを考えたり、そういうサイクルのなかにいるといろいろなことが起こる。ただ、そうしたすべてを取り払えば、その日スタジオにいること、物事に取り組むことを楽しむことができる。そのおかげで、また音楽を作るというプロセスに没頭することができたんだと思う」


クリスティ「通常、私たちの生活のなかで1年というのは、以前ならツアーが多くを占めていて、作曲やレコーディングもこなしつつ、その2つがバランスよく混じり合っていました。でも今回は、100パーセント、新曲に集中することができた。いつまたライヴをやれるかわからない状況で、自分たちにできることはそれしかなかったし、だからこそ自分たちのできる最高のものであることを確かめたかった。普段は気にする暇もないような細部にまで気を配ったし、その差は大きいと思います。それと、他のミュージシャンに声をかけてレコーディングに参加してもらったことも大きい。ストリングスやチェロなど、これまであまり試してこなかった楽器を使うこともできた。とにかく時間がありすぎるほどたっぷりあったので(笑)」



――今回のアルバムではメンバー全員がソングライティングに関与していて、ただ反面、意見をまとめるのが大変だったと聞きます。パンデミックの影響でリモートでの作業が多かったそうですが、なんでも解散寸前まで揉めたとか?


ジョシュ「(笑)大変だったのは、僕たちがバラバラになってしまったことにあると思う。僕たちはみな、普段は別々の都市や国(※ニューヨーク、ロンドン、クライストチャーチ、ウェリントン)に住んでいて。でもいつものレコーディングだったら、関係がピリピリしたときも一緒にコーヒーショップに集まって、顔を見ながらお互いの様子を感じることでそれを打ち消すことができる。ただ、『コーラスはこうしたらいいと思うんだけど……』とかタイピングしながら言い合ったりする場合、やっぱりどうしてもいろいろと難しくてね。けれどこうしたことは僕たちだけの問題ではなく、職場の人間関係や友人関係においてもみんなそうなんじゃないかな。一緒にいることを奪われるのは、ただただつらいだけなんだ」


クリスティ「普段一緒にいるときは、50パーセントは音楽活動、50パーセントは友人として過ごして友情を育んでいます。でも、そういう側面を取り除かれてしまうと、アルバムを仕上げるための時間しかなくなる。みんな忙しいスケジュールで動いているし、本業の仕事もある。そこが今回、とても難しいことでした。だからこそ、私たちは友情を維持する方法を見つけ、コミュニケーションをとって、そうした困難を乗り越えていかなければなりませんでした」




――ちなみに、収録曲はそれぞれ5〜7種類のヴァージョンが制作されたというのは本当ですか。


クリスティ「何曲かはそうですね。今までのやり方は、このアルバムでは通用しないことに気づいたんです。ただ、あの状況では自分たちが何を求めているのか、同じ目線に立って互いに伝えるのは困難なことでした。なので、どのヴァージョンを選ぶか、そのつど難しい決断を迫られました。最終的にどのヴァージョンにするかは、フェイスタイムで長い間話し合って決めました」


ジュシュ「いろいろなヴァージョンがあるということは、つまり無限の選択肢があるということ。そして前に進むためには、そこで選択を迫られることになる。ただ、アルバムを完成させられる保証もなく、レコードをリリースするタイミングもわからない不確実な時期に音楽を作るのは難しい部分があった。例えば“Astral Projection”はレゲエ・ヴァージョンにしようか、それともインディ・ロック・ヴァージョンにしようか……その決断を下すには、明確なゴール地点があることが大事な場合もあるわけで」

――今回のアルバムでは、チェロやペダルスティール、ピアノ、サックス、ウッドウィンズなど様々な楽器をサポートで参加したミュージシャンが演奏していますが、このアイデアはどこから生まれたのでしょうか。


ジョシュ「自分ではコントロールできないような、異なるテクスチャーを見出したかったんだと思う。他のひとに演奏してもらうと、その人の表現力が加わって、自分ではできないようなことができるからね」


クリスティ「このアルバムでは、リアルな楽器やオーガニックなサウンドの世界を探求したかった。逆に、前のアルバムはすべてがデジタル化された世界にどっぷりと浸かった作品でした。そこから、リアルな音と繋がりたいと思うようになって――私たちが一緒にいることができず、すべてを遠隔でレコーディングしなければならないという状況もあって。だから地球の反対側にいる誰かに連絡して、録音したものを送ってもらうことにしました。新しいことを試すのによい方法だったと思うし、それはある意味、前のアルバムを受けて自分たちがやりたかったことの延長線上にあるような気がしました」

――なるほど。


ジョシュ「それと、このアルバムはすべての曲でオリヴィアが本物のドラムを叩いている初めてのアルバムなんだ。ドラムマシンは使われていない。『Truth or Consequences』やそのツアーでは少し物足りなさを感じていたから、オリヴィアにできるだけ参加してもらいたかった。それで4人で集まって、その感覚をアルバムに反映させたかったんだ」


オリヴィア「その気にさせてくれたんです(笑)。ジョシュとチャーリー(・ライダー、B/G)と一緒にスタジオで過ごし、ニュージーランドのウェリントンで行ったセッションは本当に最高の時間でした」


ジョシュ「今はテクノロジー的にとても恵まれた時代でもある。もしも10年前にパンデミックが起こっていたら、もっと大変なことになっていただろうね。それと、僕らはいつも離れて暮らしていたので、遠隔地での共同作業を行う素養があったのも大きかった。これまでの音楽制作の経験から、直感的にそのようなスキルを備えていたのかもしれない。だからすべてをリモートで行うことにそれほど違和感はなかった。そうして過去に少しずつやってきたことがうまく機能したんだと思う」





――先ほど話してくれた「リアルな楽器やオーガニックなサウンドの世界」という部分に関して、参考にしたアーティストやレコードは何かありましたか。


オリヴィア「ドラムについてはフリートウッド・マックの『噂』とか」


ジョシュ「そうだね。あと、僕たちはみな、アーサー・ラッセルの大ファンなんだよ。今回チェロをたくさん散りばめたのは、そこから来てるんだと思う。とくにヴォーカルとチェロの関係――たとえば“If I Had The Heart For Chasing”では、クリスティの低い声とチェロがオーガニックな雰囲気を醸し出している。そうした自分たちがいつもよく聴いているものを参考にして、それらをすべてミキサーにかけてスムージーにしているんだよ」

――今回ミキシングは複数のプロデューサーが手がけていますが、かれらはこれまでにワイズ・ブラッドやジュリア・ホルター、グリズリー・ベア、チェアリフトといったアーティストと仕事をしてきた経歴の持ち主です。例えば今作で特徴的な管弦楽器のアレンジやオーケストレーションを考えたとき、そうした経歴も考慮してかれらに声をかけた部分もあったのでは?と思ったのですが、いかがですか。


ジョシュ「そこはタッチポイント(顧客接点)みたいなもので、つまり自分たちがヘヴィメタルのひとを探しに行くことはないという。アッシュ・ワークマン(M1、3、8、9)はメトロノミーやクリスティーヌ&ザ・クイーンズといろいろなことをやっている。ケニー・ギルモア(M2、4、6)はジュリア・ホルターやワイズ・ブラッド、アリエル・ピンクと一緒に仕事をしたことがあって。それにジェイク・アロン(M5、7、10)は過去に僕らの作品にもたくさん参加してくれている。面白かったのは、アッシュ・ワークマンのミックスがもっとワイルドなものになると思っていたら、結果的にオーガニックなものになったことかな。ケニー・ギルモアのミックスはパンチの効いたものになった。そしてジェイクはいつも完璧に仕上げて、僕らの求めるものを理解してくれる。だからオーガニックな曲を入れても、それがクリスティーヌ&ザ・クイーンズのようなサウンドになることはないんだよね」


クリスティ「補足すると、60年代や70年代にインスパイアされた、ちょっとヴィンテージなサウンドの曲をケニー・ギルモアに任せたら、ヴィンテージ・ポップのようなサウンドになると思っていたんです。けれど想像に反して、もっとモダンなサウンドに仕上がりました。かれはミックスによって何を取り出すべきかを『選択』したんだと思います。かれは、どんな曲であってもその曲の一番いいところを見つけるのが本当にうまいサウンド・エンジニアなんです。私たちは今回、ある意味、白紙の状態で臨みました。なので、どんな音にしたいとか、そういうことはかれらに言いませんでした。『これはこういう曲だから、これが一番いい音になると思うものをやってくれ』というだけで。もちろん、かれらが手がけてきたアーティストが好きだから選んだという部分もある。でも、それが必ずしも私たちのサウンドの仕上がりに影響したわけではありません」





――歌詞についてはどうですか。以前はもっとロマンチックな内容の歌詞が多かったですが、今回のアルバムではより現実的で地に足の着いたテーマについて歌われている印象を受けます。


クリスティ「興味深い意見ですね。それは私たちがその時々にいた環境の産物だと言えると思います。この間の状況のなかで、幸せや愛について書かれたアルバムを出すのは正しいことだとは思えなかった。私たちが過ごしたこの時期はかなり深刻で、私たちはみな、とてもつらい状況や人間関係を経験しなければなりませんでした。それが結果的に音楽に反映され、より感情的な深みを持たせるために、それらの曲にもっと意味を持たせたいと思うようになったんだと思う。これまでの私たちにとっての音楽は、『楽しい曲を作ろう』という単なるはけ口だったと思う。パンデミック前にこのアルバムを始めたときは、そんなふうにたぶん道を間違えていたんです。そして、いざ完成させようとなったとき、パンデミックのさなかで私は、軽薄なものに取り組んでいるのが馬鹿らしくなってしまった。私たちは何も考えずに、そのような気持ちや感情を表現したいと思う気持ちが自然と湧いてきたんです」


ジョシュ「今回は『失うものは何もない』という感じだったね。僕らが感じていたことや経験してきたことは、けっして僕らだけのものだとは思わない。おそらく多くのひとも正直な会話をして、自分の内面を見つめ、そして何らかのかたちでアウトプットしていたような気がするんだ」


クリスティ「それは“完全な内省の期間”といった感じでしょうか。今回、私たちが取り組んだ歌詞は、これまで書いていないようなものが多かったと思う。これまでの私たちは、パンデミック前の過去のシナリオで悲しかったことやつらかったことを歌っていたのかもしれません。ただ、この間に私たちが経験した悲しいことを歌にするためには、そうした内省の時間が必要でした。私たちは、みなが感じていることを言いたかったのであって、すべてが順調であるかのように主張したくはなかった。それはきっと誰もがそうだったと思うし、実際、本当にそうだったのですから」


ジョシュ「僕たちは普通の人間で、日々の生活や仕事などさまざまなことがある。いろんな意味で、今回のアルバムが一番リアルに僕らを映し出していると思う。今までの作品はあまりシリアスではなく、逃避的なものだったのかもしれない」



――“In The Eyes Of Our Love”には、「裂けた唇でベンセレーモス(※70年代に作られたチリの革命家)を口ずさむ」というフレーズがありますね。


クリスティ「これはチャーリーが書いた歌詞なんです。かれは歴史の小さな断片や歴史的な物語を見つけるのが好きで。この曲では60年代や70年代のチリで起こった歴史的出来事について触れていて、かれはこの曲のなかで具体的な言及をたくさんしてくれました。いつもの私たちのスタイルとは違うけど、でもこの曲はふさわしいと感じました。今の世界の政治的な状況にも適していると感じたし、革命やプロテスト、正しいことのための戦いについて語ることは私たちが共鳴するところです」





――この2年間に限った話ではないですが、パンデミックで社会が混乱する一方で、近年はさまざまな抗議の声が世界の至る場所で上がっています。そうした情勢に触発される形で、今回のアルバムの歌詞が現実的でシリアスなトーンに変化したという部分もあるのでしょうか。


ジョシュ「そうだと思う。チャーリーを代弁することはできないけど、そこはとても微妙に混ざり合っていると思うんだ。とくにアメリカに住んでいると、抗議活動の多くは、聞くことと同じくらいに、自分自身の意見をそこに込めることでもあるから。だからある意味では、この曲はプロテストが自分を表現する正当な方法であることを証明するようなものだと。今はプロテスト・ミュージックについてもっとはっきりと考えるべき時期だと思う。だからこの曲は、他のひとたちの声が必要とする場所を奪おうとすることなく、その抗議の声に正当性を持たせるための、僕らなりの方法だった」


クリスティ「このアルバムの全体的なテーマだと思うんです。今までの私たちは、曲のなかにメッセージ性を求めてはいなかったんです。空白というか、どこか中途半端な感じがして、何かひとつのことを言うわけでもなかった。このアルバムには、つらい時期や特定の事柄についての歌詞がありますが、“Give It Hell”のような怒りについて書いた曲もある。その中核にあるのは『黙っているより、自分の声で正しいことのために戦おう』ということです。そしてそれは、『自分たちは声を上げられるのに、家で何もせずに座っている』という感覚から生まれてきたものでした。ブルース・スプリングスティーンに触発されたような曲もある。よりアップビートな曲にはそうしたテーマが込められていて、ビートの少ない曲では私たちが経験してきた個人的な葛藤について歌っています。私たちがこのアルバムに取り組んでいるときに巡っていたのは、この2つの感情でした」

――「Present Tense」というアルバムのタイトルはどのようにして決めたんですか。


ジョシュ「「Present Tense(=現在形)」には二重の意味合いがあって。パンデミックに巻き込まれた僕たちはみな、それまでの『日常』から切り離されてしまった。その結果、将来の利益よりも、自分が今楽しんでいること、自分の人生を有意義にしていることは何なのかを考えるようになった。同時にそれは、今という『この瞬間の緊張感』を表しているんだと思う」。


クリスティ「私たちは『緊迫した今』を生きていました。パンデミックや政治的な問題で世界中が緊迫しているなかで、このアルバムは私たちにとっての『瞬間(=現在形)』で構成されているんです。でも同時に、その場で起きていることだけではなく、私たちの過去の瞬間もこのアルバムにはたくさん反映させたかった。だから、今も過去も含めてその時々の瞬間をコラージュしたような感じなんです。あなたはいつも、今この瞬間にいて、そこに留まろうとしている。たとえ過去を見つめていたとしても、今この瞬間にいること、そしてマインドフル(※『今この瞬間』に注意を向けている心の状態)であることが重要なんです」





photography Marisa Suda(https://www.instagram.com/marisatakesokphotos/
text Junnosuke Amai(TW




YUMI ZOUMA(ユミ・ゾウマ)
『PRESENT TENSE(プレゼント・テンス)』
(ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ)
Now on Sale
日本盤ボーナス・トラック収録、解説付

■収録曲目:
1. Give It Hell
2. Mona Lisa
3. If I Had The Heart For Chasing
4. Where The Light Used To Lay
5. Razorblade
6. In The Eyes Of Our Love
7. Of Me And You
8. Honestly, It’s Fine
9. Haunt
10. Astral Projection
11. Grateful*
12. Jessica’s Flat*
*日本盤ボーナス・トラック

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